サンドイッチマン風展開

2008-01-14 | news

告発文書は「事実無根」 匿名で「東北大井上総長が研究不正」
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/backnum/news/2007/

 東北大は26日、井上明久総長に研究不正と研究費不正使用などがあったとの告発文書を受け、内部調査を進めたことを明らかにした。記者会見した庄子哲雄理事(研究担当)らは「指摘された事実関係は一切認められなかった」と告発の内容を否定した。・・
 井上総長は26日までの河北新報社の取材に対し、「告発のような不正の事実はない。自分に対するひぼう中傷だ」と話した。・・
 井上明久東北大総長の論文に対する告発に対し、大学側は26日、「根拠はない」との判断を示した。ただ、内部調査は再実験や記録確認、研究者への聴取も不十分なままの「シロ判定」。調査の経緯や妥当性については、学内にも疑問視する声がある。
 告発文書が指摘した大きな問題点は、4本の論文で発表したサイズの金属ガラスが本当に作製可能で、再現性があるかどうか―だった。
 論文を精査する際、不可欠なのは基になった実験データや試料など1次資料の確認だが、資料が残っていない場合は再実験で正当性を証明する必要がある。対応委員会は1次資料を確認せず、井上総長の共同研究者には聞き取りもしなかった。・・
 庄子哲雄理事(研究担当)は「本調査であればデータを確認するが、今回は本調査の必要はない」との見解を示し、「当時の作製装置や共同研究者が既にいないなど制約があり、再試験の実施は困難」と説明した。しかし、中国人の共同研究者は10月から2カ月間、東北大金属材料研究所に客員教授として滞在していた。調査には金研所長も加わっていたが、庄子理事は「ヒアリングはしていない。その人が来たという事実を知らないし、話題にも出なかった」と釈明した。・・・
 今回の問題について庄子理事は「材料創製の分野では、誰がやっても同じものができるという再現性が当てはまらない」と発言。「当時の手法で再現性を求めるのは不可能だが、最新の手法では可能になっている」との説明にとどめた。

コメント
半信半疑で読みはじめた。
問題の共同研究者が東北大に滞在していたにもかかわらず、「その人が来たという事実を知らないし、話題にも出なかった」や「材料創製の分野では、誰がやっても同じものができるという再現性が当てはまらない」に至って、疑惑の筋がわかった。
はじめに結論ありき風の、何か非常に官僚的な調査だ。
これで文部科学省が納得するのだろうか。
納得したら納得したで、それはそれで意外だ。
M-1で勝って売り出し中のサンドイッチマン風展開と言ったらよいだろうか。意表をついた反応を調査委員会側がみせている。
問題が問題だから、研究者精神にのっとって厳格に調べればよい。疑われた側は、同じ実験装置を作って、要求されるものを作ってみせればよい。


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