夏への扉、再びーー日々の泡

甲南大学文学部教授、日本中世文学専攻、田中貴子です。ブログ再開しました。

きなこが新聞に載ります!

2013年03月02日 | Weblog
みなさま、ずいぶん長らくのご無沙汰でした。サバティカル後半は籠って執筆に苦しんでおり、

ブログを更新する余力もなかったのでありました。「きなこ日本文学全集」も39回配本で

止まっているし。しかし、新年度からは少し趣向を変えたことも考えておりますので、平に

ご容赦を。

 さて、変わらず元気で貫録もずいぶん増したきなこですが、このたび、朝日新聞の夕刊

「かぞくの肖像」に掲載して頂くことになりました。

 このコーナーは、伴侶動物と一緒の写真とともにインタビューを載せるものですが、写真

慣れしていない子たちは撮影にたいそう時間がかかるそうで、実はにこにこして写っている

「飼い主さん」の手を見ると、しっかと猫や犬をホールドしているさまが観察できるのだそう

です。ある作家さんなどは、日ごろあまり仲良くない犬を無理やり押さえて撮影したところ、

あとで噛まれたとか。撮影には数時間がかかるとも聞きました。

 きなこの場合も、ふだん私一人なので人慣れしていませんので、男性カメラマンがごつい

一眼レフを向けてくるのにびびりまくりました。あらかじめ、記者Tさんから「隠れやすい

部屋の扉は閉めておいてくださいね」と聞いていたので、書斎、書庫、押し入れなどを閉め

ておきました。ふだん自由に出入りしていた場所に突然戸がたったのですから、きなこも

何やら不穏なものを感じた様子。前日、執拗にブラッシングする私にも、不審の目を向けて

おりました。

 撮影は、しかしながら比較的短時間ですみ、結局は私がソファーの上にきなこをホールド

してカメラにおさまりました。きなこがカメラ目線になっても私がよそを向いていたりしま

したが、出来上がった写真は、T記者に言わせると「きなこくんが堂々としていて、それを

気遣う貴子さんのほうが無防備に弱点をさらしている」ものだそうです。

 撮影終了後、私ときなこはどっと疲れが出たようで、ごはんも早々に早めに床についたの

でした。

 掲載は、3月7日(木曜日)夕刊です。全国版ですので、どちらででもご覧いただけるかと

思います。幼少時のTV出演に引き続き、きなこの久々の「業績」ですので、今度助教から

准教授に昇任させてやらなければな、と思っているところ。くりこが文筆派だったのに比べ、

きなこはヴィジュアル系が得意のようでした。なお、写真は「きのこ」の本といっしょの

きなこです。きのこときなこ。色と形はなんとなく似ています。

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