パパアが、
「ヒカルとエリー ここに座りなさい」
ママの写真の前だ、
「パパア おこってる」
「おこってないよ」
「どうして おこらないの」
「どうしてかな」
「あなたが いのちをかけて産んでくれた子供が こんなに大きくなりました」
「エリーとヒカルは 元気ですよ」
「ヒカルはクラスの人気者 オンナの子のあこがれのまとです エリーはよくスカウトされます 口の悪い天使です」
「ワン・パック 千円のアマオーでしゅ」
「すくすくと 育っています 安心してくださいね」
「ニッポンとヨーロッパ 世界をつなぐ大人になってもらいたい」
「いえ そうでなくてもいいんです ウソをつかないず他人に親切な やさしいヒトでいいんです」
「パパア ごめんなさい ごめんなさい」
「もー あそこを ニギニギしましぇーん」
「いいんだよ 母親をあたえてやれないわたしが悪い どうしようもなかったんだ」
ヒカルとエリーが泣き始めた、
「うわあー うわあー」
すると、
「ウオーン ウオーン」
「うわあー ウオーン
うわあー ウオーン」
うるさいったら、ありゃあしない。
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