ヨーロッパの各地から、ユダヤ人・ロマ(ジプシー)が列車で運ばれてきた、そこで二つに分けられた、ひとつは強制収容所、もうひとつは絶滅収容所。
「強制収容所」は強制労働を課し、その結果、死んでもしかたない、もう一方の絶滅収容所は、そのまま「ガス室に直行」、だから、ここで悲劇が発生する、
「この子は カラダは大きいけれどまだ12歳なんです」
「強制労働は かわいそうです そちらにしてください」
そちらとは絶滅収容所、母親は、なんにも知らなかったのだ。
ムナサワギがする、前からいるオンナに聞くと、
「ケケケ おまえの子供は あのケムリだよ」
「処刑されて 火葬場で焼却されているんだよ」
大戦後、ニューヨーク・タイムズに掲載された記事である。