当ブログの重要点はこちらにまとめてあります。なお、図表および内容の引用は固くお断りいたします。
これまで、食品中のAGEsは消化吸収されず、高血糖や加齢に伴い徐々に体内で作り出され
蓄積していくものだと考えられてきたのですが、実は食品からも取り込まれているのではないか、
という研究が報告されています。
昨年5月に開催された第50回日本糖尿病学会で、北陸大学の竹内正義、
久留米大学の山岸昌一らによって、AGEsを多く含む飲料をラットに経口投与したところ、
投与したラットの肝臓でのAGEs蓄積が確認されたことが発表されています。
これはラットだからヒトでは心配ない、と思いたいところですが残念ながら、
この発表よりも1ヶ月早い昨年4月、ニューヨーク・マンハッタンにある
マウント・サイナイ医科大学の老年医学/実験糖尿病・老化部門のグループが、
45歳以下と60歳以上の健常者172人の血液中のAGEs量を測定した結果、
摂取した食品に含まれるAGEs量に相関して血液中のAGEs量が増加していたことを
報告しているのです。
測定されたのはCMLとMG派生物。原文はこちら。
さらにマウント・サイナイ医科大学のグループは、AGEsの1つであるCMLに関して、
一般的に消費されている250種類の食品中の含有量および調理法による影響を調べています。
その結果、CMLを最も多く含むのは脂肪の多い食品で、次いで肉類に多く含まれ、
最もCML含有量の少ないのは炭水化物でした。
また調理法では、直火(225℃)で焼いたり、油(177℃)で揚げたりする場合に、
最もCMLの量が多くなり、100℃で茹でた場合にCMLの発生量が最も少なかった。原文はこちら。
これらの結果は、糖尿病合併症や老化の原因と言われるAGEsの蓄積が、
食事から取り込まれるAGEsでも起こることを示しています。
そこでマウント・サイナイ医科大学のグループは、
AGEs含有量に従って食品を分類したリスト(AGE Food List)を公表しています。
そのリストの中でAGEsが少ない食品(Group 1 Low AGE)とされているのは、以下のようなもの。
パン類(焼かないのが良い)、
シリアル類、
とうもろこし、
米、
10分以上調理しないパスタ類、
ゆでたジャガイモやマッシュドポテト
(それらをマーガリンや油を加えずにオーブンで焼いても可)、
アイスクリーム、
牛乳、
プリン、
ヨーグルト、
低脂肪チーズ、
果物、
野菜、
豆類、
調味料(ハチミツ、ケチャップ、からし、砂糖、醤油、酢を含む)、
なお、ココア・チョコレート飲料は控えめに。
また、大切なこととして、次のようなことに気をつけましょうと言っています。
1、パン粉をつけてフライにしたものは避けること。
2、直火で焼いたりグリルされた分厚い肉や鶏肉は避けること。
3、魚や肉や鶏肉を再加熱する場合は、オーブンやトースターや電
子レンジではなく、せいろで蒸すのが一番良い。
4、持ち帰り用の食品は、煮たり、蒸したりされたものを買うこと。
やはり、昔ながらの日本料理というのが、一番良いのでしょうね。
当ブログの重要点はこちらにまとめてあります。なお、図表および内容の引用は固くお断りいたします。
これまで、食品中のAGEsは消化吸収されず、高血糖や加齢に伴い徐々に体内で作り出され
蓄積していくものだと考えられてきたのですが、実は食品からも取り込まれているのではないか、
という研究が報告されています。
昨年5月に開催された第50回日本糖尿病学会で、北陸大学の竹内正義、
久留米大学の山岸昌一らによって、AGEsを多く含む飲料をラットに経口投与したところ、
投与したラットの肝臓でのAGEs蓄積が確認されたことが発表されています。
これはラットだからヒトでは心配ない、と思いたいところですが残念ながら、
この発表よりも1ヶ月早い昨年4月、ニューヨーク・マンハッタンにある
マウント・サイナイ医科大学の老年医学/実験糖尿病・老化部門のグループが、
45歳以下と60歳以上の健常者172人の血液中のAGEs量を測定した結果、
摂取した食品に含まれるAGEs量に相関して血液中のAGEs量が増加していたことを
報告しているのです。
測定されたのはCMLとMG派生物。原文はこちら。
さらにマウント・サイナイ医科大学のグループは、AGEsの1つであるCMLに関して、
一般的に消費されている250種類の食品中の含有量および調理法による影響を調べています。
その結果、CMLを最も多く含むのは脂肪の多い食品で、次いで肉類に多く含まれ、
最もCML含有量の少ないのは炭水化物でした。
また調理法では、直火(225℃)で焼いたり、油(177℃)で揚げたりする場合に、
最もCMLの量が多くなり、100℃で茹でた場合にCMLの発生量が最も少なかった。原文はこちら。
これらの結果は、糖尿病合併症や老化の原因と言われるAGEsの蓄積が、
食事から取り込まれるAGEsでも起こることを示しています。
そこでマウント・サイナイ医科大学のグループは、
AGEs含有量に従って食品を分類したリスト(AGE Food List)を公表しています。
そのリストの中でAGEsが少ない食品(Group 1 Low AGE)とされているのは、以下のようなもの。
パン類(焼かないのが良い)、
シリアル類、
とうもろこし、
米、
10分以上調理しないパスタ類、
ゆでたジャガイモやマッシュドポテト
(それらをマーガリンや油を加えずにオーブンで焼いても可)、
アイスクリーム、
牛乳、
プリン、
ヨーグルト、
低脂肪チーズ、
果物、
野菜、
豆類、
調味料(ハチミツ、ケチャップ、からし、砂糖、醤油、酢を含む)、
なお、ココア・チョコレート飲料は控えめに。
また、大切なこととして、次のようなことに気をつけましょうと言っています。
1、パン粉をつけてフライにしたものは避けること。
2、直火で焼いたりグリルされた分厚い肉や鶏肉は避けること。
3、魚や肉や鶏肉を再加熱する場合は、オーブンやトースターや電
子レンジではなく、せいろで蒸すのが一番良い。
4、持ち帰り用の食品は、煮たり、蒸したりされたものを買うこと。
やはり、昔ながらの日本料理というのが、一番良いのでしょうね。
当ブログの重要点はこちらにまとめてあります。なお、図表および内容の引用は固くお断りいたします。
Mと申します。
食事について気を遣うようになり、色々調べていて、こちらのブログで糖化について知りました。
抗酸化作用のあると思い込んで、毎日飲んでいたお味噌汁の味噌に思いがけずAgesが大量に含まれていることを知り、驚きました。また、健康を思って、焼き魚も毎日のように食べていたので、かなりショックです。
これから私はどのように食事をとれば良いのでしょうか。
お味噌汁は控えた方がよいでしょうか?
味噌に代用できる低AGEs調味料があれば、教えて頂けると幸いです!
また上に書かれているAGEsが少ない食品の、ヨーグルト、低脂肪チーズはどのタイミングで食べればよいでしょう? 朝でしょうか? 夜でしょうか? 間食ですか? 食前ですか?
具体的な一日のメニューなどをのせていただけるとうれしいです。
お忙しいところ恐れ入りますがお返事いただけると大変幸いです!
コメント頂き、ありがとうございます。
医食同源とはよく言ったものですが、以前のわたくしはまったく頓着なかったのでした。
抗糖化に気付きはじめた2007年には、
体重86kg、BMI28、HbA1c5.7だったことが当時の検診結果で残っています。
今は夫々、68kg、23、4.9です。
抗糖化と食生活改善の賜物です。
さて、食事から取り込まれるAGEsは含有量の10%と書かれていたように記憶します。
当然、低AGEs食が良いことは間違いないのでしょうが、そうするとお味噌や醤油は使えないのか?という深刻な問題が出てきますよね。
結局は、バランスの問題となるかも知れません。
とにかくAGEsを含む食べ物は美味しいのです!
それを我慢して、健康長寿をどれだけ享受できるのか?
そこには人それぞれに、様々な価値判断が生じてきますよね。
わたくし現在「抗糖化」と「糖質制限」および「CR」という3つの方法を試みているのですが、その成果はわたくしが死ぬ時に初めて判ることなんですよねぇ。
当然、「美味しいもの好きなだけ食べる方がええやん!」という意見の方が多いことは知っています。
ですが、痩せたいという方や糖尿の方がわたくしの外来を受診されますと、最近では自信を持って「炭水化物をやめなさい!」と話しています。
さて、ヨーグルトは食後に食べてください。
チーズはもちろんワインと一緒が一番でしょうが、間食にもいいですね。
わたくしの食事ですが、3食で白ご飯は食べておりません。
葉物野菜をメインに根菜類は少なめです。
豆類は納豆+卵1個で、ほぼ毎朝食べております。
納豆・卵・豆腐・豆乳・オリーブ油・鶏ムネ肉・モモ肉・豚肉・牛ロースステーキ・サーロイン・魚・トマトなどをよく食べます。
ただし最近の特殊な事情により、海産物は避けております。
食べないものは、白ご飯・食パン・菓子パン・うどん・パスタ系・じゃがいも。
当然、おかき・おせんべい類は極力控えます。
それでもたまには冷凍の「今川焼き」を2個も食べてしまうことがあります(汗)。
アルコール類は、焼酎が基本です。テキーラと赤ワインも頂きます。そして夏場はやはり発泡酒で、最近は「濃い味 糖質0」にしております。
1日のメニューとのことですが・・・
朝に欠かさないのはキャベツ、納豆+生卵、豆乳。
キャベツと米国産ロースステーキ150~200gという朝も10日に1回くらいはあります。
昼は、夏場はナスの天麩羅と鶏のから揚げ。衣に糖質を含みますが大目にみています(汗)。
夜は、できるだけ粗食を心がけていますが、う~ん、焼酎のお湯割りが・・・。
なんだかあまり参考にならなかったですねぇ。
すみません m(_ _)m
半面AGEの少ないのは炭水化物で肉や魚はAGEがおおいような・・・
なんだか矛盾しているようですが、糖尿対策的には結局どうしていけばいいのでしょう。
よろしくお願いします。
コメントご質問、ありがとうございます。
糖尿対策として重要なのは、やはり糖質制限だと思います。
これは、健康人であっても健康長寿のポイントでして、
血中インスリン濃度が高い状態は避けるべきことです。
「インスリン分泌を控えめにする」こと、すなわち
「むやみに血糖値を上昇させない」食事がベストです。
しかも、血糖値の高い状態が持続することによって
体内でのAGEs生成は亢進します。
一方、食品中のAGEsは、調理法によって著しく増加します。
高温処理(油で揚げる・炒める)はAGEs増加に働きます。
そうして生じたAGEsの約10%が体内に吸収されるそうです。
当然、何にAGEsが多く含まれるか知ることは大切です。
この記事の最初のほうで、北陸大学の竹内先生らが
AGEsを多く含む飲料をラットに経口投与したところ、
投与したラットの肝臓でのAGEs蓄積が確認されたことが発表
と、書きました。
当時は、その飲料とは「コーラ」だと思っていたのですが、
10月27日に開催された第1回糖化ストレス研究会講演会での
竹内先生の講演で、それは「乳酸菌飲料」だったことを知りました。
ブログ記事:乳酸菌飲料の驚くべき真実!
http://blog.goo.ne.jp/avin-hmp/e/3eb39c1f2442f97af44caa296e452430
で、ご確認下さい。
こういう事実は知らない人が大多数というのが実情です。
早々にご回答ありがとうございます。
糖質制限の重要性を再認識できました。
乳酸菌の記事ちょっとショックでしたけど。
近々、数名程度で糖質制限食の会を
開催します。
これからもいい情報を期待しております。
そうですかぁ、糖質制限の会、いいですね!
また、状況をお教えくださればうれしいです。
京都では、北山通りの和牛焼肉南山で、
明日【糖質制限】焼肉健康ダイエット 実践講座 ↓
https://www.mmjp.or.jp/ssl.nanzan-net.com/event/20110617.html
が開催されるんだそうです。
江部先生がいらっしゃるんだなぁ。
う~ん、残念、土曜まで帰れない。(涙)
糖質オフメニューでも食べに行こうかな!
↓
http://www.nanzan-net.com/carboff/index.html