外科医 アンチエイジングに目覚める!?

目指そう サクセスフル・エイジング !

抗糖化 で 減らせAGEs 

炭水化物も要注意    

低出生体重児と糖尿病の関係 ふたたび

2014-03-18 16:09:10 | 糖尿病 など
ずいぶん前に

生活習慣病の根元を探る-DOHaDから (Baker仮説)

と題して、低出生体重児の問題を取り上げたことがありました。

  生活習慣病の根元を探る-DOHaDから(Baker仮説)


ところで、そのおよそ1年前に、NHKで

病の起源 第5集 糖尿病 という放送があったことを

今日知りました。



番組内で紹介されていた我が国における

低出生体重児の増加を示すグラフです。





グラフをクリックで、番組動画に飛びます。

低出生体重児の問題がよく解かる良質な内容です。


こちらからも飛べます。
http://space.geocities.jp/avin_hmp_corp/dm.htm 

3/9 ここが聞きたい!名医にQ 

2013-03-11 09:45:18 | 糖尿病 など
3/9 にNHKで放送されていた

ここが聞きたい!名医にQ。

(アンコール)糖尿病 あなたの疑問に答えます!

とのタイトルで、糖質制限食も取り上げられるというので

きっとネガティブなコメントだろうと思っていたら

予想に違わず、

順天堂大学の河盛隆造先生のすてきなコメント連発に、

つい酒量が進んでしまいました。



きっと江部先生が間違いを指摘して下さるだろうと

思って、さきほどブログを拝見しますと

3/9日のNHKEテレ、糖尿病②、「ステーキで血糖上昇」は間違い。

と題して、アップされていらっしゃいました。

http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2448.html


NHKは、番組名を変えた方がいいなぁ。

迷医にBoo って。

<糖尿病>患者が急増…世界で3億人突破

2011-11-14 21:51:55 | 糖尿病 など
毎日新聞 11月14日(月)19時9分配信 を丸々の引用です。

 現在の世界の糖尿病患者が3億人を突破したことが14日、国際糖尿病連合(IDF、本部・ブリュッセル)の調査でわかった。国別では初めて中国が1位となるなど、アジアでの患者増が目立つ。30年には5億5200万人に達するという。

 推計によると、11年の患者数は3億6600万人。前回(10年時点)の2億8460万人に比べ約30%増え、患者の急増に歯止めがかかっていないことが浮き彫りになった。

 国別では、2位だった中国が9000万人に達し、インドを抜いて1位になった。日本は6位の1070万人で8位より悪化した。30年時点では、中国(1億2970万人)、インド(1億120万人)、米国(2960万人)が上位を占める。日本は人口減が影響し、10位以内に入っていない。

 地域別では、中国や日本を含む西太平洋地区での増加が顕著で、糖尿病の合併症による死者が11年の同地区の総死者数の15%を占めた。同地区議長の清野(せいの)裕・関西電力病院長は「安価でカロリーの高い食べ物が広がり、途上国で急増している。バランスの良い食事や運動の大切さを伝えることが必要だ」と話す。

糖尿病 と ガン

2010-07-27 22:37:04 | 糖尿病 など

先月16日に、

「糖尿病とがんに関するコンセンサスレポート」が
(Diabetes and Cancer: A Consensus Report)

米国糖尿病学会(ADA)と米国がん学会(ACS)から発表されました。


  Diabetes and Cancer: A Consensus Report
  http://caonline.amcancersoc.org/cgi/content/full/caac.20078v1



このレポートの背景には

糖尿病そのものとガンの発症との関連、

糖尿病治療とガンの発症との関連、

糖尿病の危険因子とガンの発症との関連

を示す疫学的なエビデンスの蓄積があるといいます。



レポートで取り上げられた疑問点は次の4点です。


 1.糖尿病とガンの発症あるいは診断の間に重要な関連はあるのか?

 2.糖尿病とガンに共通する危険因子は?

 3.糖尿病とガンのリスクには生物学的関連があるのか?

 4.糖尿病治療はガンのリスクあるいはガンの診断に影響を与えるのか?




これらに対する見解および勧告は次(a.~i.)のとおりです。



 a. 糖尿病(おもに2型)は以下のガンのリスク上昇と関連する。

   肝・膵・子宮内膜・結腸・直腸・乳房・膀胱。

   しかし前立腺ガンではリスク低下と関連する。

   その他のガンについては関連が認められないか

   エビデンスがはっきりしない。



 b. 糖尿病およびいくつかのガンの間には

   年齢、肥満、食事そして運動不足といった

   共通の危険因子が一部関係する可能性がある。



 c. 糖尿病とガンの背景には

   高インスリン血症、高血糖ならびに炎症が

   直接相関するメカニズムがあるかもしれない。



 d. 健康的な食事・運動・体重コントロールは

   2型糖尿病ならびにいくつかのガンの予後を改善することから、

   あらゆる人に推奨される。


 
 e. 主治医は糖尿病患者に対し、それぞれの年齢や性別に応じた

   適切なガン・スクリーニング検査を受けるよう

   強く推奨すべきである。



 f. 特定の糖尿病治療薬がガン発症リスクに

   影響を与えるかどうかについてのエビデンスは限定的である。



 g. まだ限られた情報ではあるが、メトホルミンがガンリスク低下に、

   インスリン製剤がガンリスクの上昇に関連することを示唆した

   いくつかのエビデンスがある。

   これらの点については今後さらなる検討が行われるべきであり、

   インスリングラルギンが他のインスリン製剤に比べ、

   ガンリスクと強く関連しているかについては評価が必要である。


 h. 通常の患者に糖尿病治療を選択する場合、

   ガンリスクに対する考慮はそれほど必要ではない。

   ガン発症リスクが明らかに高い場合には

   (あるいは特定のがんに対する再発リスクがある場合)、

   治療法をより注意深く考慮する必要がある。

 

 i. 糖尿病とガン発症との関連性には

   まだ多くの疑問点が残されている。



以上です。



なお、インスリングラルギンに関しては

くれぐれも自己判断は禁物ですので

日本糖尿病学会の見解を以下に載せておきます。



インスリングラルギン(商品名:ランタス)の

安全性に関する厚生労働省の発表についてのお知らせ


 平成21年12月14日

 本年7月1日のお知らせで御案内したとおり、ヨーロッパ糖尿病学会(EASD)の学会誌Diabetologiaに、インスリン製剤のひとつであるインスリングラルギン【商品名:「ランタス」(サノフィ・アベンティス社製/以下ランタス)について、がんとの関連についての一連の論文が発表されました。しかし、7月1日のお知らせにもありますように、ヨーロッパ糖尿病学会、アメリカ糖尿病学会および日本糖尿病学会では、「これらの論文からだけでは、何らの結論を出すことは出来ない」との立場から、ランタスを含めインスリン治療をしている方が自己判断で変更・中止をしないよう注意を促す案内をさせていただいておりました。
 今回、厚生労働省により、あらためて下記のごとくランタスおよびインスリン製剤の安全性に関する見解が発表されましたので、お知らせいたします。

厚生労働省 安全性情報 より抜粋
 調査にて得られた情報に基づき、インスリン製剤が悪性腫瘍(がん)のリスク(危険性)を増大させる可能性について、専門家による検討を踏まえて評価を行った結果、現時点において、ランタスを含むいずれのインスリン製剤においても新たな安全性対策の必要はないと判断した。
 日本糖尿病学会では、糖尿病の治療でインスリン注射をしている方が少しでも不安を感じられることがないよう、厚生労働省や日本糖尿病協会とも連携しつつ、今後も正確な情報を提供していきます。


http://www.jds.or.jp/jds_or_jp0/modules/news8/article.php?storyid=155#155





白米摂取で糖尿病リスク上昇 米国での大規模コホート研究

2010-06-18 00:10:45 | 糖尿病 など

炭水化物の摂取は食後血糖値を上昇させるので、

サラダなど野菜を食べてからの摂取がお勧めと、

以前に掲載しましたが、

 (会員記事要約 : 糖尿病を予防するアンチエイジングな食べ方 その3)



白米摂取で糖尿病リスク上昇、

  玄米への切り替えで16%低下

未精製穀物への切り替えでは36%低下



という大規模コホート研究が、

米国ハーバード公衆衛生大学院より発表されました。


詳しくは、次回に。


White Rice, Brown Rice, and Risk of Type 2 Diabetes in US Men and Women

Qi Sun, MD, ScD; Donna Spiegelman, ScD; Rob M. van Dam, PhD; Michelle D. Holmes, MD, DrPH; Vasanti S. Malik, MSc; Walter C. Willett, MD, DrPH; Frank B. Hu, MD, PhD
Arch Intern Med. 2010;170(11):961-969.

Background Because of differences in processing and nutrients, brown rice and white rice may have different effects on risk of type 2 diabetes mellitus. We examined white and brown rice consumption in relation to type 2 diabetes risk prospectively in the Health Professionals Follow-up Study and the Nurses' Health Study I and II.

Methods We prospectively ascertained and updated diet, lifestyle practices, and disease status among 39 765 men and 157 463 women in these cohorts.

Results After multivariate adjustment for age and other lifestyle and dietary risk factors, higher intake of white rice (5 servings per week vs <1 per month) was associated with a higher risk of type 2 diabetes: pooled relative risk (95% confidence interval [CI]), 1.17 (1.02-1.36). In contrast, high brown rice intake (2 servings per week vs <1 per month) was associated with a lower risk of type 2 diabetes: pooled relative risk, 0.89 (95% CI, 0.81-0.97). We estimated that replacing 50 g/d (uncooked, equivalent to one-third serving per day) intake of white rice with the same amount of brown rice was associated with a 16% (95% CI, 9%-21%) lower risk of type 2 diabetes, whereas the same replacement with whole grains as a group was associated with a 36% (30%-42%) lower diabetes risk. <br>

Conclusions Substitution of whole grains, including brown rice, for white rice may lower risk of type 2 diabetes. These data support the recommendation that most carbohydrate intake should come from whole grains rather than refined grains to help prevent type 2 diabetes.


Author Affiliations: Departments of Nutrition (Drs Sun, van Dam, Willett, and Hu and Ms Malik), Epidemiology (Drs Spiegelman, van Dam, Holmes, Willett, and Hu and Ms Malik), and Biostatistics (Dr Spiegelman), Harvard School of Public Health; the Channing Laboratory (Drs van Dam, Holmes, Willett, and Hu), Department of Medicine, Brigham and Women's Hospital and Harvard Medical School; all at Boston, Massachusetts.




糖尿病は いまや 国民病

2009-10-20 17:51:25 | 糖尿病 など

危機的な増加傾向を示す糖尿病。

再度、取り上げてみました。

 PDFで作成しています。


糖尿病は いまや 国民病 PDF版 ← こちらをクリックでご覧下さい。




当ブログの重要点『抗糖化』等に関してはこちらにまとめてあります。
なお、図表および内容の引用は固くお断りいたします。


生活習慣病の根元を探る-DOHaDから (Baker仮説)

2009-10-09 00:23:20 | 糖尿病 など

成人病 (生活習慣病) 発症に関わるものとして、以前から重視されてきたものは2つ。


遺伝的素因 と 環境素因 (生活習慣) である。


たとえば糖尿病の場合には、

遺伝的にインスリン分泌能の低さやインスリン感受性の低さを受け継いでいると、

食生活の乱れ・運動不足からの肥満というような生活習慣が引き金となって、

ついには糖尿病を発症してしまう。



また、祖父も父も高血圧というような高血圧遺伝素因が濃厚に疑われる人の場合も、

塩分過剰な食事・アルコールなどの嗜好品・運動不足からの肥満というような

生活習慣が引き金となって、ついには高血圧症を発症してしまう。



とにかく生活習慣病は増加の一途であり、

その発症を予防するためメタボ検診などが行われるようになってきた。


つまり基本的に、加齢とともに過食と運動不足を主体とする

永年にわたる悪い生活習慣の積み重ねの結果、

生活習慣病は発症するのだという考え方は、ごく一般的となっている。



しかし近年、欧米を中心として第3の発症メカニズムとして注目されているものがある。



が、それについて記す前に、

わが国における低出生体重児の状況に触れておかねばならない。



出生時の体重が2500g未満であるものを低出生体重児というのだが、

その頻度は、1980年前後から増え続けているという事実がある。


今年の8月27日に第33回社会保障審議会医療保険部会の資料として公開された

出生数及び出生時体重2,500g未満の出生割合の推移」のグラフをご覧いただこう。

             ←クリックで拡大します


           原資料は以下
           救急医療、周産期医療等の現状について の 2.周産期医療の現状 内にあります。
           http://www.mhlw.go.jp/za/0828/a56/a56-03.pdf




右肩上がりの低出生体重児の割合は、2007年に9・6%にまで達している


つまり、10人に1人は低出生体重児だというのだ。


原因は多様であり、やせ願望の蔓延・食生活・喫煙・妊娠中の体重増加抑制・

早産の増加・生殖補助医療など、さまざまな要因が複雑に影響しているという




この現実を把握したうえで、いよいよ、生活習慣病の第3の発症メカニズムについて。



それは、1986年イギリスの疫学者デヴィッド・バーカー先生らが提唱した

成人病胎児期発症説』であり、『バーカー仮説』とも呼ばれるものである。


すなわち、本来の遺伝子配列には問題がないのに、

胎児期の低栄養・低酸素環境を生き延びようとする胎児では、

そのような環境に適応するために遺伝子発現制御系が変化し、

胎児の臓器や器官は変化を起こす。


この変化は劣悪な胎内環境では有利に働くが、

その変化は出生後には逆に悪影響を及ぼし、それが疾病の素因となり、

出生後の高栄養環境に対しては適応できず、疾病が発症するに至るという





近年の多くの疫学研究ならびに多様な動物モデルの解析から、

低出生体重児は動脈硬化性病変や高血圧・糖尿病のいわゆる生活習慣病に

罹患するハイリスク群であることが明らかとなっている




先日書いたように、子供の2型糖尿病は増加傾向にあるという。


『バーカー仮説』のメカニズムもその原因の1つであることが明らかになりつつある現在、

小さく産んで、大きく育てるなどと唱えることは

次世代の健康を顧みない誤った概念と言わねばならない



なお、日本の低出生体重児、'75年以降増加の一途~背景に妊娠適齢期女性の喫煙・痩せ
    http://www.health-station.com/new38.html

も参照されたし。




当ブログの重要点『抗糖化』等に関してはこちらにまとめてあります。
なお、図表および内容の引用は固くお断りいたします。

糖尿病の勢いが どうにも止まらない

2009-10-05 00:52:15 | 糖尿病 など





もう ど う に も 止まらない・・・・・リンダ 困っちゃう どころの騒ぎではない。

いったいどうなっているのか?


1997年~2002年には年平均 50万人の増加が

2002年~2007年には年平均 118万人と倍増の勢い!

しかも恐るべきことに

2006年~2007年は なんと1年で 340万人の増加である。


10年ほどの間に、じつに ざっと 7倍 もの増加とは非常事態ではないか?



これだけのデータが公表されていても、

「糖尿病は悪い生活習慣を持つ人がなる特殊な疾病」との意識から、

糖尿病を「対岸の火事」ととらえる人が、いまだに多くいることも指摘されている。


このデータは、今や 成人の5人に1人は糖尿病である ということを示している。

すなわち、糖尿病はもはや 国民病 なのである。


今の日本人が普通に生活をしていれば、普通にかかってしまう疾病

なのだということを、しっかり認識しないといけない。



さらには、1990年代初頭から児童における糖尿病発症が様変わりしている、

と指摘するのは東京女子医科大学糖尿病センター教授の内潟安子先生。

 内容の一部を以下に示します。

     ←クリックで拡大します


要するに、これまで子供の糖尿病といえば、1型糖尿病という認識が一般的であったが、

10歳を越える頃から2型糖尿病が現れ、13~14歳頃からは2型の方が増加するという。


 「子供の2型糖尿病は全国的には増加傾向にあるでしょう

と語る内潟先生は、さらに

 「思春期前後も含めこの思春期という時期は血糖のコントロールがうまくいかないと、

  将来重い合併症を発症してくるので、この年代の糖尿病を際立たせて、

  1型、2型に関係なく、小児・ヤング糖尿病と呼んでいます」

と、小児・ヤングの時期の血糖コントロールの重要性を指摘している。



こういう時期からの2型糖尿病の発症が増加傾向にあるのであれば、

今後も糖尿病は、右肩上がりにドンドン増加してしまうであろう




この小児・ヤング糖尿病の増加の一因となっているかもしれない一つの仮説が

今年5月に開催された第9回日本抗加齢医学会においても

生活習慣病の根源を探る-DoHaDから- というシンポジウムにおいて

取り上げられていたのだが、この概念は、わが国では十分浸透していないとのこと。


欧米を中心に注目されているこの かなりショッキングな仮説 に関しては、

次回、紹介することとします。
     
   生活習慣病の根元を探る-DoHaDから (Baker仮説)


当ブログの重要点『抗糖化』等に関してはこちらにまとめてあります。
なお、図表および内容の引用は固くお断りいたします。

糖尿病対策推進会議のチラシ2枚

2008-08-09 14:53:30 | 糖尿病 など
当ブログの重要点はこちらにまとめてあります。なお、図表および内容の引用は固くお断りいたします。



生活習慣病のなかでも特に糖尿病対策について、

積極的に取り組む必要があるとの認識から、

日本医師会・日本糖尿病学会・日本糖尿病協会の三者が、

平成17年2月に「糖尿病対策推進会議」を設立。

発症予防、早期発見・治療、合併症の予防の重要性について、

国民に正しい医学的知識を身につけて貰いたいと活動しています。

今日、午前中の外来でそのチラシを2枚見付けたので、掲載します。


画像をクリックすると、各々、拡大されます。

思い当たる項目のある方は、くれぐれもご注意されますように。



   






当ブログの重要点はこちらにまとめてあります。なお、図表および内容の引用は固くお断りいたします。