午前中にあった
日常食で健康長寿は可能か? シンポジウム4
のご報告です。
まず
食とアンチエイジング-長寿遺伝子を活性化する
(演者:門脇 孝 東京大学教授)
現代人の遺伝的体質は、
数万年前の狩猟・採取生活に適応して形成された
脂肪蓄積を効率化する倹約遺伝子=飢餓適応遺伝子である。
特にわれわれ日本人は欧米人よりも高頻度にその遺伝子がある。
脂肪蓄積型遺伝子であるPPARγP12型を持つ割合が
日本人では96%と、大多数に認められる。
なので、現代社会では普通に食べているとダメ!
小型脂肪細胞(善玉脂肪細胞)から分泌されるアディポネクチン。
これを増やすと、身体は酸化ストレスから防御される。
肥満はその反対で、脂肪細胞が大型化して炎症物質が放出される。
インスリンシグナルを抑制することも、細胞ストレス軽減に。
カロリー制限(CR)と運動は、
細胞内でアディポネクチンと同じ経路を活性化する。
ω-3多価不飽和脂肪酸摂取量は、アディポネクチン価と相関する。
アディポネクチン受容体を活性化する物質=オスモチン。
ポテト・トマト・ピーマン・唐辛子などに含まれる。
フルクトースには要注意!
フルクトースとは、清涼飲料水などのブドウ糖果糖液糖と表記される
果糖のことなのだが、
脂肪蓄積性であるため、その摂取にはよくよく注意せよ!
と、最後に付け加えられました。
次に、
高血圧・脳卒中にならない食生活
-日本の疫学データからみた最適の栄養-
(演者:上島 弘嗣 滋賀医科大学名誉教授)
1950年代、東北地方での塩分摂取量は世界的にダントツであった。
それと平行して、東北では高血圧・脳卒中の罹患率が高かった。
これを予防する要点は以下のこと。
1.減塩
2.野菜・果物を充分に摂る(カリウム含有の多い食品を)
3.植物性タンパク質を充分に摂る(穀類・野菜・豆類から)
4.エネルギー摂取の適正化
減塩に関しては、
厚労省の国民栄養調査で低下しているというが、
実際は、まだまだ充分でない印象を持っているといわれる。
健康日本21では、1日10g以下というが、
6g以下に減塩することが、健康維持には必要だ。
減塩・禁煙・血糖値正常化・節酒・運動 これらが秘訣と。
最後は、
世界調査からみた健康長寿の食生活
-アボリジニから学ぶ-
(演者:京都大学名誉教授 家森 幸男)
人類は、本質的に、何を食べればよいか?
倹約遺伝子の存在を、充分に理解せねばならない。
これは最初の門脇教授が言われたことと同じ。
現在、オーストラリア先住民であるアボリジニは
肥満・高血圧が日本人より20~30年も早く現れ、
平均寿命も30年も短命という状況にある。
その原因は、食生活の変化!
150年前までのアボリジニは、
多数のナッツと魚介類を食べる貝塚のある暮らしであった。
(縄文時代から一昔前の日本でも、同様であった。)
24時間蓄尿によるナトリウム・マグネシウム・タウリンなど
の解析より、以下のことが明らかに。
1.タウリンは魚食の多さと比例すること
タウリンは高血圧を抑制する
2.マグネシウムの摂取も高血圧を抑制に働く
生体内補酵素としても多くの反応で必要
両方を摂取することが肝要。
具体的には、
魚介類からタウリンを
大豆・野菜・海草からマグネシウムを。
ピンボケで恐縮ですが・・・・・
写真右は検診前のメタボ バリバリのアボリジニのおじさん
家森教授の指導による食事を1年続けた結果
写真左のようにナイスバディになった。
マァ!なんということでしょう!
というビフォー・アフター的証拠写真でした。
日常食で健康長寿は可能か? シンポジウム4
のご報告です。
まず
食とアンチエイジング-長寿遺伝子を活性化する
(演者:門脇 孝 東京大学教授)
現代人の遺伝的体質は、
数万年前の狩猟・採取生活に適応して形成された
脂肪蓄積を効率化する倹約遺伝子=飢餓適応遺伝子である。
特にわれわれ日本人は欧米人よりも高頻度にその遺伝子がある。
脂肪蓄積型遺伝子であるPPARγP12型を持つ割合が
日本人では96%と、大多数に認められる。
なので、現代社会では普通に食べているとダメ!
小型脂肪細胞(善玉脂肪細胞)から分泌されるアディポネクチン。
これを増やすと、身体は酸化ストレスから防御される。
肥満はその反対で、脂肪細胞が大型化して炎症物質が放出される。
インスリンシグナルを抑制することも、細胞ストレス軽減に。
カロリー制限(CR)と運動は、
細胞内でアディポネクチンと同じ経路を活性化する。
ω-3多価不飽和脂肪酸摂取量は、アディポネクチン価と相関する。
アディポネクチン受容体を活性化する物質=オスモチン。
ポテト・トマト・ピーマン・唐辛子などに含まれる。
フルクトースには要注意!
フルクトースとは、清涼飲料水などのブドウ糖果糖液糖と表記される
果糖のことなのだが、
脂肪蓄積性であるため、その摂取にはよくよく注意せよ!
と、最後に付け加えられました。
次に、
高血圧・脳卒中にならない食生活
-日本の疫学データからみた最適の栄養-
(演者:上島 弘嗣 滋賀医科大学名誉教授)
1950年代、東北地方での塩分摂取量は世界的にダントツであった。
それと平行して、東北では高血圧・脳卒中の罹患率が高かった。
これを予防する要点は以下のこと。
1.減塩
2.野菜・果物を充分に摂る(カリウム含有の多い食品を)
3.植物性タンパク質を充分に摂る(穀類・野菜・豆類から)
4.エネルギー摂取の適正化
減塩に関しては、
厚労省の国民栄養調査で低下しているというが、
実際は、まだまだ充分でない印象を持っているといわれる。
健康日本21では、1日10g以下というが、
6g以下に減塩することが、健康維持には必要だ。
減塩・禁煙・血糖値正常化・節酒・運動 これらが秘訣と。
最後は、
世界調査からみた健康長寿の食生活
-アボリジニから学ぶ-
(演者:京都大学名誉教授 家森 幸男)
人類は、本質的に、何を食べればよいか?
倹約遺伝子の存在を、充分に理解せねばならない。
これは最初の門脇教授が言われたことと同じ。
現在、オーストラリア先住民であるアボリジニは
肥満・高血圧が日本人より20~30年も早く現れ、
平均寿命も30年も短命という状況にある。
その原因は、食生活の変化!
150年前までのアボリジニは、
多数のナッツと魚介類を食べる貝塚のある暮らしであった。
(縄文時代から一昔前の日本でも、同様であった。)
24時間蓄尿によるナトリウム・マグネシウム・タウリンなど
の解析より、以下のことが明らかに。
1.タウリンは魚食の多さと比例すること
タウリンは高血圧を抑制する
2.マグネシウムの摂取も高血圧を抑制に働く
生体内補酵素としても多くの反応で必要
両方を摂取することが肝要。
具体的には、
魚介類からタウリンを
大豆・野菜・海草からマグネシウムを。
ピンボケで恐縮ですが・・・・・
写真右は検診前のメタボ バリバリのアボリジニのおじさん
家森教授の指導による食事を1年続けた結果
写真左のようにナイスバディになった。
マァ!なんということでしょう!
というビフォー・アフター的証拠写真でした。
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