酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

菅クンのお気楽な卒業旅行!

2021-09-23 17:11:14 | 政治
もうじき首相の座を去る菅義偉が日米豪印4か国首脳会議に出席するため訪米する米国に向けて旅立った。バイデン米大統領の招待を受けての訪米だという。

 《菅 義偉
@sugawitter

日本の政府関係者
日米豪印首脳会合に出席するため、ワシントンに向けて出発します。
会合では、ワクチン、新しい技術、気候変動等、地域の重要課題を、首脳間で率直に議論し、「自由で開かれたインド太平洋」の具体化に向けた協力を深めてまいります》=菅氏のツイッター投稿。

 自民党は今総裁選のさなか。本来なら菅自身が候補となって戦っているはずなのだが、「コロナとの両立は無理」とかいうおかしな理屈で総理総裁の座を投げ出したため、4人による混戦となっている。菅は「河野を応援する」らしいが、最終盤は戦場から離れ高みの見物を決め込んだ。

 考えてみると、あと10日もすればその座を退く首相が、のこのこ外国に出かけ、首脳会談を行った挙句に何か約束もしてくるなんてどうかしている。今月初め、首相訪米が発表された際、一部には批判的な報道も見られた。

 《菅義偉首相が今月下旬に訪米する検討に入ったことが波紋を呼んでいる。首相は既に退陣表明しており、退任間際の外国訪問は異例だ。「花道外遊」とも言え、「後任の首相が行くべきではないか」などと疑問の声が出ている》=9月11日・毎日jp=。

 しかし、17日に総裁選が告示されるとメディアは総裁選報道一色、菅は表舞台から姿を消したといっていい。つい最近の報道では「辞める前に比べると表情が明るくなった」だの「顔色が良くなった」だの、すっかり隠居じいさん扱いだ。もともと日本のメディアは辞職する人や亡くなった人には優しい。死者にムチ打たずというか、それが礼儀でもあるかのように…。国政を途中で投げ出す無責任な輩にまでこうした態度をとるのは理解しがたい。

 菅は今回の訪米の目的について「菅首相は今回の訪米により、4カ国の首脳の枠組みを深化させ、次の政権に継承したい考え」(フジプライム)だという。これは明らかな越権行為だ。4人の候補者がこの訪米をどうとらえているのかぜひとも聞いてみたい。

 今回の訪米、同行記者はどれくらいいるのだろう。彼らも「菅番」最後の旅行だろう。優しい記者たちと能天気な首相の「感傷旅行」、日本は幸せだなあ!!
コメント
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