酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

「国葬」って何?

2022-08-01 14:13:20 | 社会
 銃撃されて死亡した安倍晋三の「国葬」を巡って賛否の意見が割れているという。安倍の「実績」と照らし合わせてみてもこれは妥当なところだ。共同通信と日本経済新聞が8月1日に報じた世論調査によるとどちらも「反対」がやや上回っている。

 共同通信社が30、31両日に実施した全国電話世論調査によると、安倍晋三元首相の国葬に「反対」「どちらかといえば反対」が計53.3%を占め、「賛成」「どちらかといえば賛成」の軽45.1%を上回った=(8.1新潟日報)。

 銃撃を受けて死去した安倍晋三元首相の国葬に関する賛否を日本経済新聞社の世論調査で聞いた。「反対」が47%、「賛成」が43%と評価が割れた=(8.1nikkei.com)。

 それはそれでいいのだが、各メディアが「国葬」に賛成か反対かと単純に尋ねているのはかなりおかしい。共同通信の問いはこうだ。「政府は、安倍晋三元首相の葬儀を国葬として実施すると決めました。全額を国費で負担します。あなたは安倍氏の国葬に賛成ですか、反対ですか。

 共同の問いでは全額を国費で負担するのが「国葬」ってことらしい。でも、「国葬っ」てそもそも何? 現行の日本の法体系に「国葬」という文言はない(らしい)。戦後初めて営まれた吉田茂の「国葬」の際、事前の国会質疑で根拠法令を問われた蔵相は「根拠法令はありません」と答えている。つまり「国葬」は定義も何もないのだ。メディアは「国葬」「国葬」といたてるのではなく、国葬の定義、根拠法令などを明らかにするよう政府に迫るべきだ。意味不明の「国葬」に賛否を問うなどメディアの思考停止を表すものとしか言えない。






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