酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

白鵬-勢戦 勝負審判のお粗末

2016-01-11 10:16:09 | スポーツ
 遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

 正月は駅伝、サッカー、ラグビーなど各種スポーツが花盛り。年々エンターテインメント化し、中継アナのうるささばかりが目立つ。その最たるものが箱根駅伝。スポーツ中継なのかヒューマンドキュメントなのか、全く分からない構成になってしまっている。去年失速した選手を取り上げ、母親がどうだこうだとやかましい。こんなのがまかり通っているから、増田明美あたりが勘違いして選手のプライバシーをばらしまくることになる。

 鏡開きのお神酒で勢いがついたせいか、タイトルとずれてしまった。相撲の話だった。

 天覧相撲となった大相撲初日、きわどい取り組みが多く満員御礼の館内を沸かせた。結構なことだ。しかし、見過ごせない事態もある。白鵬-勢戦の物言いがそれだ。

 東土俵際に追い詰められた白鵬、絶対絶命のところで体を入れ替え勢いをはたきこむ。伊之助の軍配は白鵬に上がった。当然物言いがつくかと思ったら、何もなし。行事が懸賞を白鵬に手渡し、勝ち名乗りを上げる寸前になって物言い。なんという間の悪さだ。

 なぜこんなタイミングで物言いがつくのか。土俵周りに陣取る勝負審判ではなく、ビデオ室から物言いがついたようなのだ。《ビデオ室の要求を受けた井筒審判長(元関脇逆鉾)が、確認のための物言いをつけたが、軍配は白鵬で変わらなかった》=日刊スポーツ。

 これは驚いた。大相撲で物言いを付けられるのは五人の勝負審判と控え力士だけだと思っていたら、ビデオ室も「ちょっと待った」と言えるとは…。この変な物言いについてメディアは不問に付しているようだが、鈍すぎる。テレビで見ていても白鵬の足が残っていたかどうかはまるで分からない微妙な一番、サッと物言いがついて当然だ。なぜそうしなかったのか。裁いた伊之助は先場所二番を差し違える失態を演じ、三日間の謹慎処分を受けている。ここでまた差し違えということになれば、進退問題は避けられない。木村庄之助不在の中で伊之助まで欠く事態は避けたい-そんな心理が働いていなかったかどうか。

 勝負審判は土俵を仕切る要だ。きちんと職責を果たしてもらいたい。

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