small daily happiness

旅人の私が探す日常の小さな発見

日々の糧とは・・・

2008年02月08日 | 映画のこと
最近食べることって、真剣勝負なんだって思う。
何気なく食べていることが、実は大変なことなんだって・・・
生きていれば食べなければならず、食べなければ死ぬだろう。
中国の冷凍餃子問題で、安い食材にはそれなりの理由があると、改めて気付いた人も多いだろう。私たちの胃袋を満たしているのは、低賃金で働く人々が低価格の食材を作っているという事情がある。

前から興味のある映画『いのちの食べかた』を観に行った。
この映画、ナレーターや音楽は一切ない。
坦々とした映像、工場内の機械音や人が作業する物音しかしない。
とにかく衝撃映像の連続で息をのむばかりだった。

宇宙服のような重装備でパプリカに農薬を撒く。
発情したメス牛に人間の誘導で跨るオス牛、いざ本番って時、人間が持った人口膣に射精させられる。それを希釈して受精に使う。
薄暗い小屋のような場所に、鶏は大量に詰め込まれるように育てられる。時に人間が弱った鶏や死んだ鶏を集める。
豚の解体工場では一日中、豚足を黙々と切り取る人間。
牛の脇腹から帝王切開で子牛を取り出す。

上記の衝撃映像の間に、その現場で働く人々が食事をしているシーンが登場する。
カメラの前で、一人で、黙々と静かに食べている。
まるで食べることは、ただの義務のように見える。見えてしまう。

今まで農業や漁業をしている映像は数多くあった。
が、畜産業しかも屠畜映像は初めてだ。
数年前に品川駅近くで働いていた。その時、毎朝のように肉卸場へ運ばれる何匹もの牛や豚を乗せたトラックに遭遇した。彼らは自分の未来に何が待っているのか知っているように悲しそうな目をしていた。ような気がする。その様子はドナドナのようで、その日一日がブルーな気分だった。夕方には多くのカラスが肉卸場の上を旋回していたっけ・・・

ベジタリアンになって、有機野菜ばかりを食べるという選択もある。
そして現在、日本には溢れるほど食べものがある。
否定してしまうことは簡単だが、それでは解決にならないと思う。
日々の食事に、食べることに感謝して、少しだけ食べものの裏にあることを考えることが重要なのだろう。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (不備子)
2008-02-09 09:22:29
久しぶりです
実は今妊娠9ヶ月です
妊娠して気づいたんですが、魚は水銀、ダイオキシンに犯されていてあまり食べてはいけないそうです。養殖は一匹づつワクチンも打っていて発がん性があるそうで…
最近は肉もあまり食べていません。
いのちの食べ方に興味津々
高尾山に登ってからもうすぐ一年…また登りたいですね
キャー、久々 (ayam)
2008-02-09 21:16:20
不備子へ
おめでとうさん♪
あの不備子が妊娠、あの不備子が母親に。
こりゃ、驚きの連続だよ、
いやいや、本当に驚きだ。
出産したら知らせてーーー
不備子ベィビーを見せとくれーーー