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THE GREAT JAZZ TRIO

2019-09-01 | JAZZ
ハンク・ジョーンス、ロン・カーター、トニー・ウイリアムスの3人によるグレート・ジャズ・トリオ(G.J.T.)を最初に知ったのは、ヴィレッジ・ヴァンガードでのライブを収録した以下の2枚のLPと、後に未発表録音として発売されたCDですが・・・
  

その演奏に勝ると思われる内容のアルバムを取り上げてみました。
「KINDNESS JOY LOVE HAPPINESS」 EAST WIND EW-8056
  
1. FREEDOM JAZZ DANCE
2. DOOM
3. OLD FOLKS
4. AH QUI
5. MR. P. C.
6. ALL BLUES
7. A CHILD IS BORN
HANK JONES(p) RON CARTER(b) TONNY WILLIAMS(ds)
録音 1977年10月3, 4日

G.J.T.の発案者はトニー・ウイリアムスの様ですが、内容はハンク・ジョーンズを中心としたピアノ・トリオで、この冠のグループは、これまでに幾度となくベースとドラムスが入れ替わりました。
また、時には渡辺貞夫や日野皓正、及び松本英彦をゲストに迎えて吹き込んだアルバムも制作されましたが、ここに掲載した初代トリオの印象が最も強く残っています。
誰と組もうが、ハンクのゆるぎないプレイと、マイルス・グループ出身のロン・カーターとトニー・ウイリアムスが一見異質と思われる組み合わせの中で、ビ・バップあり、モードありと、変幻自在に展開されるダイナミックなプレイに、発売当時は驚嘆したものです。
このアルバムはG.J.T.の初スタジオ録音で、マイルスの演奏した「FREEDOM JAZZ DANCE」や「ALL BLUES」等も演っていて、アグレッシブな部分と、メロディアスな演奏が交差するところが痛快です。
1曲目の「FREEDOM JAZZ DANCE」は、最初にトニーが叩き出すバス・ドラが夜空を彩る打ち上げ花火の如くドン・ドン・ドーンと強烈すぎて、思わずボリュームを絞ってしまいますが、これに対応するハンクの強靭なタッチと、後半でのロンとトニーの掛け合いも素晴らしいです。
また、最終曲の「A CHILD IS BORN」ではハンクのピアノ・ソロから始まり、ロン・カーターが上手く絡みあ合うしなやかなデュオまで、どの曲も聴きごたえ十分の内容です。
全曲を通してトニーとロンの卓越したテクニックに、ハンクが何時もと違うアプローチを見せるところが聴きどころの一つとなっています。
このアルバムに限らず、EAST WINDレーベル全体に言えることですが、レコードはカッティング・レベルが高く、これを上手く再生することが出来るかどうかという面白みもあります。

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