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百貨店でも輸入盤が買えた時代

2013-02-22 | JAZZ
本格的にレコード収集を始めた頃は中野に住んでいたので、休日ともなれば新宿界隈のジャズ喫茶やレコード店を徘徊していました。
そんな中で、新宿西口にある「小田急百貨店」でも輸入盤を扱っていて、時々掘り出し物もある良い時代でもありました。
それも格安で…
そんな中の2枚を紹介します。
   

左側はホレス・シルバーの「THE STYLING OF SILVER」(Blue Note 1562)で、オリジナル盤ではありませんが、NEW YORKレーベルのRVGの刻印の入ったブツで、購入価格は1,800円でした。
当時は既に東芝が輸入盤を扱っていた時期だとは思いますが、これは和文解説もないれっきとした直輸入盤です。
そして内容はといえば、BNの4番目のアルバムで、アート・ファーマーとハンク・モブレーがフロントを担当しているクインテットです。
ご覧のとおりジャケットも良い感じだし、ホレス・シルバーの中でもよく聴く部類のものです。
6曲入りの内の5曲はシルバーのオリジナル、残り1曲はスタンダードのマイ・ワン・アンド・オンリー・ラブです。
シルバーはバラードが上手くないという人もいますが、私はそうは思わないし、このスタンダードのアレンジもイカしていると思っています。

右側はレッド・ガーランドの「alone with the blues」(MOODSVILL 10)で、プレスティッジの傍系レーベルから出たソロ・アルバムです。
こちらもRVGの刻印が入っていますが、ピアノの録音は上手くないと言われるように、あまり良い録音とは言えません。
またガーランドのピアノ・ソロも全曲通して聴くにはチョッとのところもあります。
こちらは1,500円で購入しました。

このLPを購入した1960年後半の新宿西口と言えば、淀橋浄水場跡の再開発が始まった時期でもありましたが、目ぼしい建物と言えば、小田急と京王の2つの百貨店、安田生命ビルや郵便局、それに大学が一つだけで、浄水場跡地は広い原っぱであり、京王プラザホテル(1971年6月5日開業)も、ヨドバシカメラも都庁もありませんでした。
今の高層ビル群を見るにつけ、全く様変わりしてしまったなぁ~と、当時を懐かしむ一人でもあります。
そういう意味で、この2枚アルバムを見るたびに当時のことが思い出されます。

コメント
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