らいちょうのあし日記

山登りが大好きで今日も日本のどこかで歩いています

白馬岳縦走

2018年09月25日 | 縦走

9月の3連休は、北アルプス・白馬岳を縦走する。
「本格的な北アルプスの山を登りたい。且つ、4歳の娘も歩くことが可能な山へ」
槍・穂高のような岩場がある山はまだ無理だ。蝶ヶ岳はすでに2度登った。
五竜・唐松縦走は連休は混みそうだ…色々と思案した結果が白馬岳縦走。
思えば、白馬岳は10年ぶりくらいだ。よし、頑張って行ってみよう。



特急で約4時間乗車して、ようやく白馬駅に到着。バスに乗り換えて栂池高原へ。
さらにゴンドラ・リフトを乗り継いで、やっと登山口に到着。
移動だけで半日もかかるのだ、白馬は結構遠い。
14時、この日の幕営地予定である大池を目指して出発する。


紅葉と青空、気持ちよい爽やかな気候。なんという素晴らしい登山日和!
視界に入ってくる光景すべてが、久々に北アルプスに来たワタシを歓迎してくれているような思いになる。


天狗原は木道が続く。木道の整備工事が行われていた。
娘が歩くに問題ない場所であるが、如何せん出発時間が遅かった為、背負子に乗せて先を行く。
ここから大池まであと2時間だ。


天狗原を過ぎると今度は安山岩のゴロゴロした道が出てくる。
ここが少々歩きにくい。また結構な登り道であり、荷の重いワタシにとっては修行道のようだ。
夕方近い時間のせいだろう、登山者は私たち以外誰もいない。
この後乗鞍岳を通過した時、すでに16時半を回っている…



ようやく眼下に大池が見えてくると、少しほっとする。
それにしてもここはいつ来ても美しい場所である。
白馬大池は風吹大池に次ぐ北アルプスで2番目に大きい池だそう。
山の上にこんな立派な池があることに驚く娘。


17時過ぎ、白馬大池山荘に到着。かなり遅めの到着となったが、とりあえずここまで無事に歩けた。
さて白馬大池のテント場は、予想以上に混んでいてどこに張ろうものかとウロウロ…
池の際辺りまでくると少し場所が空いている。平坦でなかなか良さそうである。
時間も遅くなるといけないので、ここにテント設営。
夜になると辺りは静かで、月明かりが池を照らしその幻想的な風景がテントから見える。
お隣テントさまとも少し離れているから、狭っ苦しい感じもない。
いい場所に幕営出来てうれしい。
初日から、そこそこ歩いたので夕食を済ませて早々に就寝する。



翌朝、6時起床。今日も快晴、素晴らしい秋晴れである。
こうなると、もう早く先を行きたくなるワタシ。ウキウキ気分で8時出発。
大池を後ろに見下ろしながら、改めてその美しさを感じる。


安全な箇所は、なるべく娘を背負子から降ろして自分の足で歩かせる。
この日は、絶好の登山日和でアルプスの雄大な展望を満喫しながら山頂を目指す。
この景色、この空気、あぁアルプス最高だ。


白馬岳山頂に到着、12時40分。
久しぶりの北アルプス100名山登頂で嬉しさと共に、今後の登頂意欲が高まるワタシ。
記念撮影をして、白馬山荘に下る。


山荘で1時間ちかくゆっくり昼食休憩を取った後、この日の幕営予定地へ向かう。
まだまだ歩けそうな時間ではあるが、まぁテント場でゆっくり過ごす時間も大事だろう。
最近は、過密スケジュールは極力避けて余分に1日足す位の行程で行くようにしている。
その方が、その山行をより充実させることが出来ると分かったからだ。


頂上宿舎のテント場を上から眺める。
こじんまりしてテント場に、まぁまぁの数のテントがすでに張られている。
少し窪地のような立地は、風よけにいいのかもしれない…
この頃、少しずつガスってきて空は暗くなってくる。
青空のうちに登頂出来て良かったね、とテント内でゆっくりお酒を飲みながら過ごす。

 


最終日、4時半起床。太陽は雲に隠れてスッキリしない天気である。
6時50分、下山開始する。
9月のこの時期は、雪渓が一番少ないのだろう。しばらく夏道を下り続ける。
岩室跡まで急な下り道が続き、岩を落とさないように注意する。
そして8時15分。突然、左の登山靴の底がバカッと外れた。
これにはかなりショックを受ける。でもよくよく考えるとこの靴は8年近く使っている。
もう充分使い切ったのだな、と靴に感謝である。
細引きと救急用のテープで応急処置をして、なんとか下山する。


猿倉に11時到着。
今回は、靴のこともありここまで無事に下山出来て良かったといつも以上に思う。
久しぶりの白馬岳縦走で、北アルプスの素晴らしさを再認識出来た今回の山行。
これからもずっと登り続けようと思う。

 

 


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