ぼくが中高生だったころ、 チェックペンというのが学生の間ではやった。
たしか、 チェックペン、 消しペン、 チェックシートの三点セットで
売られていたはずだ。
教科書の大事なところに赤のチェックペンを塗り、 緑のチェックシートを
かぶせる。
すると、 ペンを入れたところの文字が見えなくなり、 そこにあてはまる
言葉を心に浮かべながら学習するのだ。
白い消しペンは、 単語を覚えたあと、 チェックしたところに塗る。
すると、 チェックした赤線が消える……はずなのだが、 消しペンを使うと
教科書が汚くなってしまうので、 ぼくはあまり使わなかった。
当時は単語カードもよく使った。
くり返しカードをめくり、 覚えた単語カードはリングから外していった。
昨今の学生さんは、 スマホのアプリとか、 もっと便利なものを使って
ラクに覚えてそうだな。
そう思っていたら、 このあいだ、 電車のなかで参考書にチェックシートを
あてている学生さんを見かけて軽い感動をおぼえた。