朝丘大介の オレンジ病棟リバース

こんにちは。朝丘大介が日常の気になることをつづります。

「オレンジ病棟」好評発売中。

ゴールデンウイーク

2012-04-30 21:20:15 | 日記

上着のいらない季節になった。

ゴールデンウイーク。

海外は祝日が異なるので、たぶん日本だけの大型連休。

この二日間は、本を読んで過ごした。

すこし読んでは休み、またすこし読んでは休み。

たぶん、連休はそうして過ごす。

いつも行く喫茶店は、行くところのない人たちで満席
になり、暑苦しいので行かない。

映画「テルマエ・ロマエ」に行きたいが、ものすごく
当たっているらしい。

半年後、TSUTAYAで一週間レンタルして、自分の部屋で
観ることになるのかな。

そろそろミルティも、ヘアーカットの季節。

来月で六歳。

一年が経つのは、本当に早い。

明日あさっては平日だけれど、とりあえずブログは
一週間お休みします。

みなさん、どうかよい休日を。


『 ガリバー旅行記 』

2012-04-27 21:30:39 | おすすめ映画・DVD


本日はおすすめDVDの紹介を。

『 ガリバー旅行記 』

ジャック・ブラック主演、 『 ナイトミュージアム 』 の製作スタッフがおくるコメ
ディだ。


ストーリーはこうだ。

ニューヨークの新聞社で郵便係をするガリバーは、 何ごともとり組む前に
白旗を揚げてしまう男。

取材で〝 魔の三角海域 〟バミューダトライアングルへ出かけるが、 嵐に
よって小人の国・リリパット王国へ迷い込んでしまう。

いつしかガリバーは小人たちと仲良くなり、 リリパット王国を守る戦士とし
て力を振るうようになるのだが……。


この映画にでてくるリリパット王国の小人たちは、 世界一の大工集団だ。

ガンダムに出てきそうな最先端のロボットや、 タイムズスクエアそっくりな
街を作ってしまう。

ガリバーのサイン入りグッズを売ったり、 〝 ガリバーコール 〟を送ったり
と、 かなりファンキーだ。

これは、 劇場で観たかった。 大きなスクリーンのほうが ガリバーの巨大
さを体感できただろう。 ジャック・ブラックならではの、 軽いノリで気楽に
観られる。

最近どうも疲れているので、 心安らぎたい。 癒しが欲しい。

そんな方におすすめです。


花の家

2012-04-24 21:30:59 | ミニコラムのようなもの


うちの近所には〝 花の家 〟と呼ばれる邸宅があった。

家の前、 そして庭一面にプランターが常置されており、 春になるとさくら草で
満開になるのだった。

門前には〝 花の家 〟の看板。 花好きのご主人が丹精を尽くして育てていた。

その光景は 数百円とってもいいほどの美観で、 家の前を通る人々の目を
愉しませていた。


いま、 〝 花の家 〟の前を通っても、 花はほとんどない。

昨年、 そこのご主人が亡くなったのだ。

いつか見た花景色が 夢幻だったかのようだ。

もしもプランターでなく、 庭に植え込まれていたら、 今年も花が咲き満ちて、 
ご主人の遺志をのこせたのではないか。

そんなことをおもったりもするが、 花たちは ご主人がこの世にいたときと
同時代に美しく咲いたのだから、 それでいいのかもしれない。


a-ha 『 Soft rains of April 』

2012-04-21 18:06:03 | おすすめ音楽


本日はおすすめ曲の紹介を。

『 Soft rains of April 』

ノルウェーのポップバンドa-haの初期のアルバム収録曲。

ぼくはマニアというわけではないので、 デモテープなのか、 それとも
ラジオで歌ったのかはわからないが、CDになっていないバージョンだ。

ヴォーカルであるモートン・ハルケットの美声はいまも健在だが、 初期
のころは、 独特のムードと艶(つや)を持った声をしていた。

歌詞は以下のとおり。


   ♪四月のソフトな雨がやんだ
    四月のソフトな雨はもう終わった
    家にだれかいないかな
    いま電話をかけてるんだ

   ♪四月のソフトな雨はもうやんだ
    ドーバーを渡るフェリーも終わった
    だれか家にいないのかな
    電話をかけてるんだ 家に帰りたい
    そっちでも雨が降ってるのかな
    すごく淋しい
    今朝起きたら
    想いははるかかなた
    キミのもとにとんでいた

   ♪四年という約束だから 
    あと三年……
    手紙を書き続けているけど
    時がたつのがすごく遅い

   ♪四月のソフトな雨はやんだ
    四月のソフトな雨はもう終わった
    終わったんだ……


↓ をクリックすれば、 曲を聴くことができます。

Aha - Soft Rains Of April (Piano Version)

 


カンガ・L

2012-04-18 21:30:10 | 日記


通りを歩いていると、 小学校の高学年くらいの子どもが、 ぴょんぴょん
跳ねながら声を張り上げていた。

「 カンガ・L! カンガ・L! 」

「 考える 」の〝 える 〟とアルファベットの〝 L 〟をかけているわけだ。 
その子なりに、 すごい発見だったのだろう。

どうせなら〝 L 〟のところで、 Lの字のポーズをしてほしかったが。

なおもぴょんぴょん跳ねながら、 声をあげる子ども。

「 カンガ・L! カンガ・L! 」

わかったってば。

「 カンガ・L! カンガ・L! 」

得意げに声を大にするその子に背を向けながら、 ぼくは〝 この子、 
ぜったいに何も考えとらんだろうな 〟と おもった。


CSチャンネルのメリット

2012-04-15 14:21:00 | ミニコラムのようなもの


いま、 ぼくの手もとにスカパーのガイドブックがある。

家族がクラシカルな名画やゴルフのチャンネルに入っているのだ。

映画、 スポーツ、 音楽、 国内外のドラマ、 バラエティー、 ドキュメンタリ
ー……ぜんぶで100チャンネル以上あるが、 とりわけ趣味・娯楽のチャンネル
が面白そうなので、 紹介させていただく。


■鉄道チャンネル
番組名を見ると、 『 函館 白銀のチンチン電車 』 『 にっぽん駅弁紀行 』 『 鉄
道写真物語 』 『 運転室展望 』 『 鉄道ジオラマ帝国 』

ぼくは鉄道ファンではないが、 こういうタイトルを見ると 心を惹かれる。

■釣りビジョン
日本唯一の釣り専門チャンネル。 番組名を見ると、 『 ザ・激磯 』 『 五畳半の
狼 』 『 魚種格闘技戦 』 『 チヌ道一直線 』 『 弾丸BASSボーイズ 』 『 本気でオ
カッパリ 』

釣りキチにしかわからない釣り用語のタイトル。 さっぱりわからん。 ところで、 
かつて 『 釣りキチ三平 』 という漫画があったが、 釣りキチの〝 キチ 〟は
差別語にあたるのではないだろうか。 いまは放送できるのかな。

■InstrucTV
このチャンネルでは中1から中3の英国数の受験講座を放映している。 チャン
ネルの視聴料は平均400円~1000円くらいだが、 このチャンネルは5250円と
高い。 それでも親にとって、 わが子のことをおもえば安いといえるか。

■グリーンチャンネル
番組名を見ると、 『 先週のレース分析 』 『 栄光の名馬たちセレクション 』
『 競馬場の達人セレクション 』 『 中央競馬全レース中継 』

一度だけ競馬場に行ったことがあるけど、 競馬の馬は 近くで観るときれい
です。


以上、 簡単に紹介させていただきましたが、 こうしてみると、 自分の世界
に浸りたい人にとって CS放送は合っている気がする。

これからは、 CSチャンネルが〝 いまのテレビから落ちこぼれてしまった人
たち 〟の受け皿にもなるのではないだろうか。

たとえば、 最近のタレントの顔と名前の一致しなくなった世代が加入すれば、
ジャイアント馬場に、 いかりや長介に、 金八先生に会えるのだ。

民放に見たい番組がなくなった人たちが、 CSに流れていきそうな気がする。


おねだりミルティ

2012-04-09 21:30:55 | ミルティ


夕ごはんのあと リビングにいると、 ミルティーは ぼくのところに来る。

水が飲みたい、 散歩がしたいと、 おねだりしに来るわけだ。 

おしっこがしたくて来ることもある。

「……お水? ……散歩? ……おしっこ?」

順にたずねると、 おねだりしたいところで、 ぼくの大腿を 前足で
ひっかく。

意思疎通に 手がかからない犬だ。

ゲラのやりとり ( その5 )

2012-04-06 21:30:56 | オレンジ病棟


担当編集者さんのやることは、 たくさんあった。

持ち込みをした人への会社の説明。 原稿の講評。 原稿の打ち合わせ。 
イラストレーターさん、 装丁さん、 校正さんとの打ち合わせ。 

作品で使用されているCM曲の正式な歌詞や、 レントゲンをかざして見る
ときの電光掲示板を 〝 シャーカッセン 〟 と呼ぶといったことも調べる。

どんなカバーでいくかということも、 まずは担当編集者さんがアイデアを
だす。 目次のタイトルも考えてくださった。 ( 「光のしっぽ」というタイトル
は、 ぼくが考えたが )。

ネット書店に掲載される本の紹介文章や、 本の帯も、 担当編集者さんが
書いてくださった。 帯は 幻冬舎ルネッサンスの社長のチェックを受け、 
OKがでるまで書き直しさせられるそうだ。

もしもぼくが 『 オレンジ病棟 』 の帯を書くとしたら、

「 読むだけで髪がフサフサに! 」

……ちょっとインチキくさいかな。

いろいろと個人的なことにも 相談にのっていただいた。

編集者が著者のバックボーンを把握していると、 それがおもわぬところで
作品にフィードバックされることがあるからだ。

ひとりの著者に対し、 ざっとこれだけのことをしなければならないのだが、 
ぼくの担当編集者さんは、 ほかにも何人かの著者を抱えていた。

よく編集者は多忙だと言われるが、 これでは身体がいくつあっても足りない
のも 納得がいく。

『 オレンジ病棟 』 が刊行されたころは 割と多くのレビューがついたが、 そ
れは 朝丘大介よりも 担当編集者さんがしっかりしていたせいだ。

多謝。


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ゲラのやりとり ( その4 )

2012-04-03 21:30:15 | オレンジ病棟


もちろん、 うまくいかなかったこともある。

たとえば 「 クルミ 」 という記述をすべて 「 ぼく 」 でリライトしてくださいという
指示が、 担当編集者さんからきた。 

三人称を一人称で書き直すわけだ。

『 オレンジ病棟 』 は 自分を受け容れることをテーマにしているが、 当時の
ぼくは精神的にいっぱいいっぱいで、 自分の置かれた状況を受け容れられ
る状態ではなかった。

それなのに、 作品のなかの 「 ぼく 」 だけが自分を受け容れるなどと書くこ
とは、 どうしてもできない。

これが三人称の 「 クルミ 」 だったら、 キャラクターと割り切り、 爽やかに
受け容れさせていたかもしれない。

「 クルミはクルミ。 朝丘さんは朝丘さん 」

担当編集者さんからそう言われても、 クルミと自分がごっちゃになってしまい、 
結局使い分けられないまま校了した。


まあ、 だからといって、 失敗だったとはおもっていない。 

そのときはどうあがいても、 それがぼくのキャパシティーの限界だったのだ。

それに、 いきなり理不尽に断ち切られた人生を、 そんなに簡単に受け容
れられるほうが、 かえって胡散くさい。

いまなら自分を受け容れられるし、 その理由も説明できる。 気分にムラは
あるけれど。

そのことについては、 いずれ機会があれば作品のなかで書くつもりだ。


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この本が少しでも、心の和みとなりますように