朝丘大介の オレンジ病棟リバース

こんにちは。朝丘大介が日常の気になることをつづります。

「オレンジ病棟」好評発売中。

8年ぶりに北海道へ ( その1 )

2015-12-27 11:39:39 | オレンジ病棟


今年の春、 北海道へ行ってきた。

2007年以来、 8年ぶりのことだ。

毎年、 お歳暮や年賀状、 たまに電話をくださっていた知人が末期がんだと
知らされ、 生きているうちに会っておかねばならないと思ったのだ。

この人は2007年に、 ぼくが膝の再手術のため、 旭川赤十字病院に再入院した
ときに同室患者だったかたで、 退院した日にはぼくを自宅に泊めてくださった。

元ヤクザだと聞かされていたが、 ぼくには優しいおじさんだった。

残念なことに、 ぼくが旭川へ行く前日に亡くなってしまった。

行くのは中止しようかとおもったが、 飛行機のチケットは買ってしまったし、 
入院中に知り合った方々が、 ぼくが泊まる用意をしてくださっていたので、 
行くことにした。

旭川空港に着くと、 ぼくを出迎えてくれた同室患者Fさんが
「 思ったより髪あるじゃん 」 と笑っていた。
 
Fさんはタクシーの運転手さんで、 2007年の入院のときにとなりのベッドだった
入院仲間だ。 ぼくより10歳ちょっと年上だが、 とても面倒見のいい人だ。

『 オレンジ病棟 』 の鶴本さんのモデルは、 このFさんと、 ゲラのやりとりを
していた担当編集者さんをミックスして作られた。

もうひとり、 となりのベッドだった入院仲間Mくんとも合流したのだが、 Mくん
は入院中、 ベッドの上でガンダムのプラモデルを作ったりしていた。

この人は『 オレンジ病棟 』 のミッチーのモデルとなった人で、 ジャンクフード
が大好き。 今回も、 レギュラーの3倍あるハンバーガーをみごと完食していた。

旭川では有名な工務店の社長の息子さんで、 一泊、一万四千円くらいする湯元
白銀 ( しろがね ) 温泉ホテルの宿泊券を、 タダで提供してくれた。 感謝。

Mくんとは食事をしたあと分かれ、 Fさんの運転で白銀へドライブ。

「 青い池 」 へ寄る。 Fさんの言によると、 温泉の硫黄と水が混ざったので、 
池の水が青いらしい。 神秘的な池だった。

また、 野生の鹿 ( 上の写真 ) とも遭遇した。

その日の夜は、 Fさんと夕食をいただきながら、 デジカメの写真とFさんの
言葉を参考に、 その日に起こったことを回想し、 ウォークマンに録音して
いった。 ( この記事も、 録音記録と写真をもとに書いています )

翌日は、 2004年にぼくが車にひかれた現場、 富良野聖観音さまにお礼に
いったり、 有名なパワースポットである美瑛神社へいったり、 富良野チーズ
工房でチーズアイスを食べたりした。

それから、 2004年の入院中に知り合ったHさん宅へ送ってもらう。

(来年へつづく)


本年はこれでおしまいです。

今年もこのブログを読んでくださり、 どうもありがとうございました。

来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

                                 朝丘 大介


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6 コメント

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Unknown (廣瀬利美)
2016-01-30 20:49:36
最近 オレンジ病棟を読み始めました。やはり、ご自分の入院体験を元に書かれたのですね。私も事故が原因で自宅から遠方の病院で入退院を繰り返し、病院スタッフや患者さん方に助けて頂き感謝してます。今も交流があり、事故にあったけど、良い事もあったよなと思っております。
ありがとうございます (朝丘)
2016-02-01 19:14:51
廣瀬利美さま

コメントをくださり、どうもありがとうございます。

もうこのコメント欄もなくそうと考えていたのですが、そのままにしておいて良かったです。

また、最近、「オレンジ病棟」をお読みになり始めたとのこと。

どうもありがとうございますm(_ _)m

廣瀬さんも、事故に遭われ、遠方で入退院をされたのですね(@@)

私のほうは、交通事故に遭ってから12年が経ちました。

2年前にMRI検査を受けたら、脳の萎縮が確認され、
SPECT検査を受けたら、前頭葉の血流の低下が確認され
ました。

それでも、障がいとしては軽いほうなので、
神様に感謝しないといけませんね^ ^

ただ、障がいが軽かったら軽かったで、日々の生活のなかで、周りから理解されづらい、
もどかしさのようなものを感じることはありますが(^_^;)

廣瀬さんも、入院で出会った「戦友たち」と交流が続いているのですね。

事故に遭ってしまったことは、悔やんでも悔やみきれないけれど、
遭ってしまったことは仕方がない。

お互い、いいことだけを見て歩きたいものですね。

気が向いたら、またブログを覗いてみてくださいね^ ^

どうぞよろしくお願いいたします。

コメントありがとうございました! (hibinouturoi)
2016-02-01 21:25:09
作家さんから、私のブログにコメントをいただくなんて!と、

驚き、家族に見せびらかしてしまいました(^^)

ありがとうございました。
オレンジ病棟完食。 (廣瀬利美)
2016-02-02 17:34:09
病院食メニューのくだりに、共感しておりました。(^w^) わたしは脳脊髄漏出症の診断を受け、今は短時間の仕事をしてます。ただ外見からは判断しづらく、しんどいなぁーと感じたら、無理しないと決めました。明日は久しぶりに広島の病院を受診し、戦友と会うのが楽しみです。朝丘さん、ボチボチやっていきましょう(生意気ですみません) 読書の楽しみ増えました。
いえいえ、こちらこそ (朝丘)
2016-02-02 21:19:25
hibinouturoiさん

私ごときの書き込みで、そんなに喜んでいただき、
逆に、恐縮です(汗)

でも、喜んでいただけたのなら、良かったです^ ^

こちらのほうこそ、どうもありがとうございます。

このブログの「オレンジ病棟」のタグに、本の表紙のイラストの解説や、
「オレンジ病棟」にまつわるエピソードを書いております。

よかったら、読んでみてくださいね(^-^)

どうぞよろしくお願いいたします。

Unknown (朝丘)
2016-02-02 21:26:44
廣瀬利美さま

病院食のくだりで、共感していただけましたかぁ(笑)

各病棟に入院したときの、毎日の病院食の献立が書いたカードを、いまも取ってあります。

脳脊髄露出症……。大変な疾患ですね。

あんまり知られていない疾患だと、なかなか周りに理解されづらいでしょう?

ぼくも、脳が疲れやすいので、わかります。

自分のペースで、大人しく、やれることをやっております。

広島ですかぁ。

十年以上前、比婆郡の東城町で働いてました(笑)

あしたは、戦友との再会を、楽しんできてくださいね^ ^

お互い、ボチボチですね。

生意気だなんて、すこしも思っておりませんよ?(笑)

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