Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

ネガティブ思考のすすめ

2015-09-23 22:07:06 | コラム

生まれた弟に噛みつく女児 母親を奪い合うライバル、感情むき出しの赤ちゃん(産経新聞の記事より)

人は生まれてくるときに泣きます。
人生最初の大一番ですから、本来笑ってもいいところですが泣きます。
というか、人間が初めてできる感情表現は泣くことです。

また、まだ目も見えていない生まれたての赤ん坊でも、分かる味が二種類だけあります。
それは、苦味と酸っぱみです。
苦いのは毒、酸っぱいのは腐っているものを、ちゃんと避けられるようにするためです。
そして、どちらの味も単体では美味しい味とは言えません。

せっかく生まれてきたんですから、泣くことより笑うことを先に覚えても良さそうです。
それに味も甘いとかしょっぱいとか先にわかったほうが母乳も美味しくいただけます。

でも、人間はそうはなっていません。
いくら嬉しい事や美味しいことが分かっても、自分の身を守れないからです。
逆に、嫌なことや不味いものがわかっていれば、人生は楽しくないですが身は守れます。

いわゆる意識高い系の人たちの影響か、やたらとポジティブ思考がもてはやされています。
離婚しても「成長させてもらえた」とか、嫌な過去も「だからこそ今の自分があるんだ」とかです。
本当にそう思えるならいいんですが、なんだかちょっと無理してないでしょうか?

嫌なことを嫌と感じるのは、人間の防衛本能です。
自分が自分に出してる注意報なんですから、無理して前向きに捉える必要はないと思います。
逆にそうすることで自分を誤魔化し、本当の答えから遠ざける結果になりかねません。

そうではなくて、なぜそう思うかの原因を探ったほうがいいです。
「これこれこうだからこれが嫌なんだ」と因果関係がわかると、氷が溶けるようにすっーと気持ちが楽になることがあります。
あるいは諦めて「しゃーない」と思うのも全然いいと思います。
それのほうが長い目で見ればずっと前向きな結果につながるんじゃないでしょうか。

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