Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

お金持ちの慈善活動はなぜうさん臭いか?

2015-09-24 22:08:05 | コラム

アグネス・チャンさん殺害予告書いた疑い、少年の家を家宅捜索 「慈善活動をしているのに、豊かな生活をしているのが許せなかった」(FNNの記事より)

さて、いきなりの上記事ですが。
裕福な暮らしをしているお金持ちは世の中にそれなりにいます。
この15歳の少年は贅沢してる人が慈善活動するのが許せないというのです。
この犯人の言い分には思わず「何を言ってるんだお前は?」と言いたくなります。

別に本人がどんなにいい生活を送っていようが、慈善はしないよりした方が偉いに決まってます。
なのにそれに腹を立てるのは、筋違いにもほどがあります。

こんな馬鹿げた犯罪を擁護する気はありません。
しかし、豪邸にすんで美味しいものを食べてるお金持ちが、世界中の貧しい子どもを救おうと言っても、どこか引っかかるものがあるのは事実です。
なぜか慈善活動に興味ない欲深い成金の方が、まだ納得できる部分があります。

これは一体なぜなのでしょうか?

恵まれない人や貧しい人を救おうというのは、その根本に「人類は皆平等だ」という考え方があるからです。
しかし一方で、お金持ち本人は贅沢な暮らしをやめるわけではありません。
それどころか、お金持ちは、多かれ少なかれ貧しい人たちがいるおかげで、自分達がお金持ちになっています。
仮に全人類がお金持ちくらい贅沢な生活をすれば、地球は一瞬で死の星になります。

つまり、お金持ちとは「不平等」の象徴です。
世の中が「不平等」であることを体現している張本人が「平等」な世界の実現を目指そうというのです。
そこに嘘臭さを感じてしまう人が少なからずいるのです。

また、金と権力を手にした者が最後に欲しくなるのは、ずばり名誉です。
結局のところ己の欲のために慈善活動を利用している、そんな印象を与える人も中にはいるかもしれません。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿