浅間日記 ・・・ 米屋の粒やき

お米の専門店 浅間食糧です。米屋の生活・食の話題・日々の生活で感じること等等、徒然なるままつぶやいております

脱穀(だっこく)と籾摺り(もみすり)手作業で

2021-11-26 14:16:35 | Weblog
あわただしくお餅のシーズンが近づいてくる気配のする11月末です。

少し前ですが、「だっこく」と「もみすり」を
手作業で行いましたのでその作業の話を 笑

笑ってしまうほど たいへん でした!ほんとうに。


バケツ稲ならぬ、発泡スチロール稲から収穫した稲穂ですが
乾燥をしたのち、まずは息子と二人で脱穀(だっこく)いたしました。

だっこく・・・稲穂から米粒を取る作業ですね。

一粒一粒指でとるわけにはいきませんので
狭いところを通し、反対側から引っ張るのが良いのではと考えました。

割りばしを使うことにしました。

割りばしで稲穂を挟み、反対側へ引っ張る 地道な作戦です。

一人が割りばしを持ち、もう一人が稲穂を引っ張ります。

割りばしで挟んで しごくこと?????回。

片手でも持つことのできる量、、、
たったの3房くらいだったと思うのですが
脱穀に約2時間もかかってしまいました。

収穫できた籾(もみ)はお茶碗一杯分くらいだったでしょうか。
思ったよりは取れたのか、この労力でこの量じゃ割に合わない、ととるか 笑

ともあれ、このままではまだモミですので食べることが出来ません。

次はもみ殻をむいて玄米にしなくては!!!!

皆さんがご存知かご存知ないか、、、分かりませんが
米屋には
『精米機』(玄米→白米)はありますが
『もみすり器』(モミ→玄米ともみ殻に分ける)は一般的にはありません

米屋が仕入れるのは基本的には『玄米』の状態で
もみ殻つきのお米を目にすることはほとんどないのです
(まぎれたり、別用途で見かけることはありますよ)

さて、もみすりをどうやって行うか・・・

実はこの工程は、例年、小学校の出前授業で何度も実演しています。

用意するものは「すり鉢&ソフトボール」

すり鉢の中でモミをソフトボールでゴロゴロと摺ると
もみすりが簡単にできるのです!!!

しかーーーし。

我が家にはソフトボールと大きめのすり鉢がありませんでした…泣

変わりに用意したのはこちら



ザルとソフトボールサイズのカップ 笑

全然違うやん。似て非なるものやん、という心の叫びは置いておいて



ごりごりやると
なんとかなりました。

ザルの下にボールを受け皿替わりにしています。
ボールにたまっているのがもみ殻です。
玄米のみがザルの中に残るのです。

ただし

相当時間はかかりました 笑

隙間時間にちまちまちまちま作業して。

数日・・・いや週単位を使ってようやくもみすり行程終了



玄米です 笑

このまま食べるべきか、精米するべきか迷うほどの粒感です。

精米したら崩れてしまいそう・・・
でもこのままだと硬そう・・・ぼそぼそしそう・・・

究極の選択の答えを出すことが出来ないまま

玄米は放置されています。

いや、ほんとにどうしよかな。食べたいんだけどな。


それにしても
本当に、お米作りって、、、たいへんですし、
口に入るまでの工程もさらに、、、たいへんですし、、
ものすごく多くの手がかかっているんだなと改めて実感した次第でした。
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お散歩日和。まちたんけん日和。

2021-11-16 10:35:25 | Weblog
社会科の学習で、『店内を見学させてください!』
という小学校からの依頼は毎年お受けしていますが
今年は、もっともっと小さいお友達がたくさん見学に見えています

春先に苗をお譲りした、近所の保育園児さん。
おそらく年長さんかな。
収穫したお米を持って見学に来てくれました!

店内では、玄米を精米する様子を小型精米機で精米する様子を見て頂きました。
お米の香りと精米したてのおこめのあたたかさに包まれたひとときでした。

途中で男の子が
「おにいさんとおねえさんスゴイね」と
小さな声で話しかけてくれました。うふふ。ありがとう!
(もう、おじさんとおばさんやで~という突っ込みは心の中にしまいました)

子供たちがペットボトルで育て、
おそらく子供たちの手によって脱穀されたであろう
小さな米粒たちを受け取りました。

「よろしくおねがいします!!」
「よろしくね~!!」

と口々に叫びながら帰路についていきました。
預かったもみ殻つきのモミ。
なんとか精米しなくては 笑
店頭で頭を垂れていた稲穂はなんとか玄米になりました。
とっても苦労しましたのでその様子はまた後日・・・


そして別日にはもっともっと小さいお友達。

近所の幼児クラブの2.3歳児さんが「まちたんけん」にやってきてくれました。
息子もお世話になった「こらぼ大森」のキリンさんグループです。

ちびっこたちはお散歩中にゲットした、ねこじゃらしやはっぱなど
思い思いのものを手に携えてやってきます。
こちらは稲穂を見て、触ってもらいました。
おそらく多分初めて触る稲穂に興味津々の子もそうでない子も 笑
小さいおててでもみ殻つきのお米や稲穂をを握りしめていました。

これが毎日食べるごはんになるってわかったかな?

一緒に来られていたお母さま方も
米屋に入るのは初めて、という方が多かったと思います

私だって嫁に来るまでは「お米屋さん」なんて入ったことも
興味を持ったことも、どこにあるのかも、ぜーーんぜん知らなかった、です。

八百屋さんに入ることもお魚屋さんに寄ることもほとんどない生活でした。

今は町にある小さいお店も色々と気になります。

「散歩」やちょっとした「町探検」は

子供達ももちろんですがおとなにも新しい発見がたくさんあってわくわくしますよね

是非みんなまた遊びに来てくれるといいなぁと思います♪
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新潟県長岡より

2021-11-06 14:53:08 | Weblog
緊急事態宣言が解除されて以降、有り難いことに
お米の動きも格段に良くなってきたと感じます。

普通に、外で食事をして、普通に友人と会って。

普通が以前のような普通ではないにしろ

対面で親しい人や新しい人と会って話が出来る。

食卓を囲むことが出来る。

あたりまえのことができることが
心を動かし、世の中を動かすんだなと改めて感じます。


店の方には、かなりかなりご無沙汰となっていました
新潟県長岡より、『小池乃米』生産者の小池さんが足を運んでくださいました!

本来ならば現地までこちらがお会いしに行かねばならないところ、
お忙しい中来店して頂き、とても嬉しかったです。

当店でも『小池乃米』シリーズはいずれも大人気商品ではありますが
2年産は特に『新之助』の人気がとても高まった一年でした。

ガラス越しに見つけて寄ってくださった方、
新之助を求めて当店にたどり着いた方、
店内で迷って新之助を選んだ方、、様々でしたが
リピーター率もかなり高く、
認知度の高まりもありますが
やはりこの好調さは米そのものの魅力が大きいです。

新潟県としても小池さんご自身も作付は増加予定とのこと。
また出来が楽しみです。(まだ田んぼは空っぽですが!)

来訪時に稲穂を分けて頂きました。


中からは雑草がぴょこぴょこと紛れ込んでおり、
畦道を思い、ほっこりしました。
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