おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

なに なさってんですか201 網囲い畑に二人

2017年01月07日 05時46分51秒 | 農業

写真1 サコ・迫(谷)の向こうに二色の網で囲まれた畑。このようなサコや段々畑は鹿児島に多い


写真2 網の中、ソラマメの脇芽や葉を切るご夫妻


写真3 ソラマメ1株に3本の茎を残すと指す夫(経営主)


写真4 幅広の法面排水溝(写真1・上段の畑の⑤)につながる小排水溝(U字溝)と作土流亡跡


写真5 写真1と逆に望む

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 2016年歳末、肥薩おれんじ鉄道牛ノ浜駅で下車
 左に東シナ海、右に鉄路を見ながら国道3号を北上
 踏切を越え、“おかえりなさい ふるさとへ!”門松に迎えられ坂を上がる(注1)

 上がりきった先に、サコ・迫(谷)の向こうに網囲い畑(写真1)
 入口に軽4輪トラック、網の中に二人、農作業中
 急坂(坂1)をサコへ下り、急坂(坂2)を上がる
 鹿児島には、こんな坂やサコが多いと思いつつ

 現場に着き、なに、なさってんですか。次のよう
   二人はご夫妻、夫(経営主)は82歳
   ソラマメの脇芽を切っている(写真2)
   一株から3本の茎を伸ばすので不要な芽や葉を切る(写真3)
   青網は防風垣、上方のオレンジ色網は防鳥
 
 年末にソラマメの露地栽培とは、さすが南の暖地、鹿児島
 他方、80歳を過ぎても働いている、働かざるを得ないとのお話
 日本農業の現実が、ここにもある

 さて、段々畑の急傾斜法面に幅広の排水溝(①~⑤・写真4)
 この光景は初見、法面の崩壊を防ぐのであろう
 しかし、肥料と作土の流亡(erosion)が気になる
 伺うと、肥料は言うまでもなく、作土も毎年買い補充(客土)している

 注1 弊ブログ2016年12月31日;「村」の玄関に門松
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2016年12月26日 撮影地:鹿児島県阿久根市大川

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