おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

なに なさってんですか73 枯れ枝を拾ってます

2012年11月29日 00時00分00秒 | 農業


写真1 葉色は変わり、青空を望め、木漏れ日、落ち葉いっぱいの平地林。枯れ枝を拾う青年、なんのため?


写真2 青年と少し離れた所で草や笹を刈る有機農業実践の秋山氏。右の機械はハンマーカッター、草や笹を刈る


写真3 ビニールシートの下で2年間堆積発酵させた落ち葉は絶好の腐葉土となる。手に取る秋山氏も満足気、気持ちよさそう


写真4 ビニールシートの下は1年間堆積発酵させている落ち葉。カブト虫の幼虫が多い


写真5 枝葉の先に青空、落ち葉の上に木漏れ日、爽快


写真6 落ち葉さらいが行われる平地林。この時季、紺碧空が広がる平地林地域、北関東


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1.落ち葉さらいの準備
 11月、冬したく始まる
 その一つは平地林
 枯れ枝を折る音、モーターの音
 枝折り音の方へ進むと男性1人、若い(写真1)

 こんにちわー、なに、なさってんですかー
 突然でびっくりの様子
 次のように教えていただく
   木々の下草や笹を刈りやすいように、邪魔になる枯れ枝やゴミを拾い集めている
   落ち葉を集めるために草や笹を刈る

 モーター音の主は平地林の持ち主秋山氏
 草刈機で草や笹を刈っている(写真2)
 氏は野菜を有機農法で栽培し、都内の有名レストランや生協などに販売

2.落ち葉などを2年間堆積発酵させる腐葉土
 秋山氏にも次のように教えていただく
   草や笹を刈った跡に葉が落ちる
   葉が落ち切った頃、落葉、草、笹をいっしょに浚う
   2年間寝かせ、堆積発酵させて完熟腐葉土を造る
   完熟腐葉土は土のよう(写真3)
   他に1年目のものがある(写真4)
   腐葉土にはカブト虫の幼虫がいっぱい

3.平地林開発は古から
 北関東は平地林が多い
 田や畑の隣に平地林
 住宅やゴルフ場の隣に平地林
 平地林の開墾は、7世紀、聖徳太子の頃、既に始まっていたであろう
 さらに、高度経済成長期以降の宅地化やゴルフ場化
 その結果、取り残されたような、浮島のような平地林
 今も開発業者から狙われている

 他方、平地林は有機農法には貴重、腐葉土造りに必要
 安全安心な農産物生産に、さらに住民の快適な生活環境に必要不可欠
 秋山氏管理の平地林を歩くと、落ち葉がクッションとなり快適
 この平地林ではコゲラが営巣・抱卵していた(弊ブログ2012年06月14日
 平地林を大切に管理し維持しましょう!!

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:写真1~写真5;2012年11月25日、写真6;2008年12月06日 撮影地:栃木県下野市
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