「Halo Reach」は、マスター・チーフを主人公とする「Halo 3部作」の前日譚となるシリーズ・スピンオフ。本作はBungie Studioが開発する最後のHalo。物語の舞台は地球防衛最終ラインの惑星リーチ。スパルタン(超人強化兵)小隊、「ノーブル・チーム」が、コヴナントと激しい戦闘を繰り広げていき、劣勢だった人類に希望を与えるある何かを入手する・・・。
プレイヤーはノーブル・チームに補充されたスパルタン、「ノーブル・シックス」となってこの戦闘に参加する。ヘルメットやアーマー、等の外見やカラーをカスタマイズできるが、ポイントを集めないとアンロックできない装備があり、そこがやりこみ要素になる。カスタマイズした結果はカットシーンにも反映されてくる。武器の両手持ちはなくなったが、アーマー・アビリティが拡充された。一度使用したら終わりではなく、装備している限り何回でも使用可能(LBボタン)。但し、発動時間には制限がある。カモフラージュ(不可視化)や一定時間無敵(でも、動けない)、ホログラム(プレイヤーの分身を生成)、ジェットパック、ダッシュ、等がある。いくつか変更や追加点はあるが、プレイ感覚は今までとそう変わらない。
今回は久々にエリートが強敵として復活。移動速度や攻撃回避、シールド性能が高く、複数でてくると結構手こずる。しかし、敵と言えどももう知り合いに近いか(笑)。他の戦争モノFPSと違い殺伐さが薄いのが個人的には良い。前作同様、生理的に嫌いなフラッドがでてこないのが今回も嬉しい。
まずキャンペーンモードをノーマルでクリア。どちらかと言うと短めのキャンペーンだが、ストーリー的にはちょうど良い長さだと思う。チーム内の仲間の兵士に次第に感情移入するつくり。だからちょっと辛くなるシーンがいくつかある。次は難易度を変えてプレイしたり、子供たちとCO-OPを楽しみたい。時間がとれるときにマルチもやりたいね。このソフトの本命だからね。
グラフィックスは申し分ない。カットシーンは溜息が出るほど美しい。一部フレーム・ドロップが散見される箇所あるが、大きな問題ではない。サウンドは今迄で一番良いと思う。低音もでている。銃撃音が心地良い響きになった。但し、いつものテーマ曲が使われなくなったのは寂しい。
シリーズ全般を振り返ると、重厚なSFをコンソール・ゲームに巧く落とし込んだシリーズ1作目・2作目の感動は忘れられない。できたら1作目と2作目をXB360ベースでリメイクして欲しい。Halo 3以降はゲーム・ハードの進化と同調して、グラフィックスやサウンド、プレイ感も進化したが、他のFPSタイトルと比較すると臨場感や迫力不足が否めなくなってきた。Halo世界観の枠を壊さないことが足枷になった感はあるが、このタイトルは世界観の維持が一番重要だと思う。良くも悪くも、Haloでなければならないからね。