どれだけ心を偽れば、
あなたを手に入れられますか。
「昨日、加納様、日下部様、美嚢様、厚木様より会食のお誘いがございまシタ。それぞれ、本日中にお返事が欲しいとのことデ…。」
「なんでそんなに多いんだ?」
「…皆様、千秋社長に期待してるってことデスよvV」
「まぁ、そうかもしれないが…」
「否定しないんデスね……。」
「だとしても、加納と厚木は先週会ったばかりだろ!今回はお断りをしろ。日下部と美嚢には数日中のランチかディナーを。できればランチがいい。」
「分かりまシタ。」
「で、今日の予定は?」
「ハイ、今日はこの後八時からミーティング、来月に控えたR☆Sコン(ライジング☆スターコンクール)の打ち合わせ、…(中略)…デス。」
「よし、ちゃっちゃと片付けるぞ。」
「ハイ!」
のだめが今、世界から注目されている千秋エンタープライズ社の社長秘書として働き始めて、もうすぐ三年になる。
のだめの上司である千秋真一は、世の中の女性の理想の男性像をそのまま再現したような人物で、一度見たら忘れられないほど整った容姿と、均整の取れた体躯、そして経営の才にも恵まれ、まさに世の女性達の憧れの存在だった。
そんな男の下でなぜ自分が働けているのか。
それはのだめ自身が一番知りたかった。
けして器用な性格ではない。
最近、ようやくこの仕事にも慣れてきたように思うが、それでも、一日最低三回はミスを犯し、奇声をあげては千秋に怒鳴られていた。
「はうー、やっと終わりマシタ…。」
今日予定されていた全ての実務を終了し、のだめは大きく息を吐いた。
社長室の隅にあるごちゃごちゃとした自身のディスクの椅子にだらりと身を沈める。
「なら、帰るぞ。さっさと支度しろ。」
「ハイvV」
「冷蔵庫何もないからスーパーに寄るぞ。」
「むきゅ、今日は呪文料理がいデス!」
「お前の分はねぇ!!その辺の草でも食え!」
「ムキー!!何デスか、その言い草は!一日頑張った部下にねぎらいの一品もないなんて!!!」
「ふざけんな!お前がまともに仕事終わらせられることなんて滅多にないだろ!」
「人をトラブルメーカーみたいに言わないでくだサイっ!」
「その通りだろ!」
「ムキャーーーッ!!!!」
そんなやり取りをしながら、いつものように、二人でオフィスを後にした。
「ご馳走様デシタ~vV」
「のだめ、ピアノ弾いてろ。」
「ハイ!何かリクエストは有りマスか?」
夕食を終え、千秋が食器を片付ける間、のだめのピアノを求めることは稀ではなかった。
今日も、心地よい満腹感に包まれ、一つ向こうのピアノ室へ向かう。
のだめが千秋の家に入り浸るようになってから、もうどれほどになるのか。
毎日、一緒に帰宅し夕食を共にして、しばらく千秋の家ですごしてから、隣の自室に戻るのがのだめの日課だった。
初めは全力で拒んでいた千秋も、抵抗することに疲れたのか、天性のボランティア気質のせいか、最近は受け入れてくれているようだった。
そんな少しの変化が、たまらなく嬉しい。
そして、この自身の想いがなんであるかも、知っていた。
―――恋―――
千秋にだけは、してはいけないものだった。
決して叶うことはないと、初めから知っていたから。
なのに。
仕事の利便性を考えて与えられた千秋の隣室。
どんどん近づく距離。
気がつけば、見事に嵌っていた。
この恋に未来が無いことなど分かっている。
何度も諦めようともがいて。
それなのに、千秋と言う人を、知れば知るほど嵌っていく。
―――俺がお前を採用したのは、面接を受けた連中の中でお前だけは俺に異性としての興味を示さなかったからだ。
職場に私情は邪魔なだけだ。
俺に異性としての好意を抱いたときは、即クビだから。
あの時は、なんて自信過剰な男だと憤慨したけれど、今や、その悪夢のようなクビにリーチをかけている自分がいた。
クビになれば、もう二度と千秋には近づけなくなるだろう。
そう思うと、この恋を打ち明けることなどできなかった。
どんなに近くにいたとしても、千秋がのだめを女として見てくれることなどないと、痛いほど分かっていたから。
-----------------------------------------------------
…酷い内容ですね…。
久しぶりすぎて、話の書き方を忘れてしまったのでしょうか↓↓
おそらく、話が進むにつれて加筆、修正を加えるであろうことが予測されます…。
せっかく始めたので、ちゃんと更新できるようにがんばります!!!
こんなスタートで申し訳ないですが、お付き合いいただけたら、すごく、すごく嬉しいです!
よろしくお願いいたします!!!
あなたを手に入れられますか。
「昨日、加納様、日下部様、美嚢様、厚木様より会食のお誘いがございまシタ。それぞれ、本日中にお返事が欲しいとのことデ…。」
「なんでそんなに多いんだ?」
「…皆様、千秋社長に期待してるってことデスよvV」
「まぁ、そうかもしれないが…」
「否定しないんデスね……。」
「だとしても、加納と厚木は先週会ったばかりだろ!今回はお断りをしろ。日下部と美嚢には数日中のランチかディナーを。できればランチがいい。」
「分かりまシタ。」
「で、今日の予定は?」
「ハイ、今日はこの後八時からミーティング、来月に控えたR☆Sコン(ライジング☆スターコンクール)の打ち合わせ、…(中略)…デス。」
「よし、ちゃっちゃと片付けるぞ。」
「ハイ!」
のだめが今、世界から注目されている千秋エンタープライズ社の社長秘書として働き始めて、もうすぐ三年になる。
のだめの上司である千秋真一は、世の中の女性の理想の男性像をそのまま再現したような人物で、一度見たら忘れられないほど整った容姿と、均整の取れた体躯、そして経営の才にも恵まれ、まさに世の女性達の憧れの存在だった。
そんな男の下でなぜ自分が働けているのか。
それはのだめ自身が一番知りたかった。
けして器用な性格ではない。
最近、ようやくこの仕事にも慣れてきたように思うが、それでも、一日最低三回はミスを犯し、奇声をあげては千秋に怒鳴られていた。
「はうー、やっと終わりマシタ…。」
今日予定されていた全ての実務を終了し、のだめは大きく息を吐いた。
社長室の隅にあるごちゃごちゃとした自身のディスクの椅子にだらりと身を沈める。
「なら、帰るぞ。さっさと支度しろ。」
「ハイvV」
「冷蔵庫何もないからスーパーに寄るぞ。」
「むきゅ、今日は呪文料理がいデス!」
「お前の分はねぇ!!その辺の草でも食え!」
「ムキー!!何デスか、その言い草は!一日頑張った部下にねぎらいの一品もないなんて!!!」
「ふざけんな!お前がまともに仕事終わらせられることなんて滅多にないだろ!」
「人をトラブルメーカーみたいに言わないでくだサイっ!」
「その通りだろ!」
「ムキャーーーッ!!!!」
そんなやり取りをしながら、いつものように、二人でオフィスを後にした。
「ご馳走様デシタ~vV」
「のだめ、ピアノ弾いてろ。」
「ハイ!何かリクエストは有りマスか?」
夕食を終え、千秋が食器を片付ける間、のだめのピアノを求めることは稀ではなかった。
今日も、心地よい満腹感に包まれ、一つ向こうのピアノ室へ向かう。
のだめが千秋の家に入り浸るようになってから、もうどれほどになるのか。
毎日、一緒に帰宅し夕食を共にして、しばらく千秋の家ですごしてから、隣の自室に戻るのがのだめの日課だった。
初めは全力で拒んでいた千秋も、抵抗することに疲れたのか、天性のボランティア気質のせいか、最近は受け入れてくれているようだった。
そんな少しの変化が、たまらなく嬉しい。
そして、この自身の想いがなんであるかも、知っていた。
―――恋―――
千秋にだけは、してはいけないものだった。
決して叶うことはないと、初めから知っていたから。
なのに。
仕事の利便性を考えて与えられた千秋の隣室。
どんどん近づく距離。
気がつけば、見事に嵌っていた。
この恋に未来が無いことなど分かっている。
何度も諦めようともがいて。
それなのに、千秋と言う人を、知れば知るほど嵌っていく。
―――俺がお前を採用したのは、面接を受けた連中の中でお前だけは俺に異性としての興味を示さなかったからだ。
職場に私情は邪魔なだけだ。
俺に異性としての好意を抱いたときは、即クビだから。
あの時は、なんて自信過剰な男だと憤慨したけれど、今や、その悪夢のようなクビにリーチをかけている自分がいた。
クビになれば、もう二度と千秋には近づけなくなるだろう。
そう思うと、この恋を打ち明けることなどできなかった。
どんなに近くにいたとしても、千秋がのだめを女として見てくれることなどないと、痛いほど分かっていたから。
-----------------------------------------------------
…酷い内容ですね…。
久しぶりすぎて、話の書き方を忘れてしまったのでしょうか↓↓
おそらく、話が進むにつれて加筆、修正を加えるであろうことが予測されます…。
せっかく始めたので、ちゃんと更新できるようにがんばります!!!
こんなスタートで申し訳ないですが、お付き合いいただけたら、すごく、すごく嬉しいです!
よろしくお願いいたします!!!
話がどんなふうに展開していくのか楽しみです。
お忙しいとは思いますが、無理をせず執筆してください。
続きも楽しみに待っています。
連載いよいよ始まりましたね。ワクワク♪
水城様も書いていますが
この先どんな展開になるのか楽しみです。
新学期まだまだお忙しいと思いますが
学業優先で頑張ってくださいね。
って人のこと言えない自分がいます。ボヘッ!
大変お待たせいたしました!
漸く、一話目をアップすることができました!!
おそらく、今後は前回の連載にも負けぬシリアスなお話になる予定です。(私にそんな文才があればのお話しですが…↓↓)
先行き不透明ですが、ちゃんと完結させたいと思います。
よろしくお願い致します!!
★Rika様
ありがとうございます!
学業、泣けてきます(泣)
できることなら、一日中でもPCの前にいたいのですが…。
立派なオタクです↓↓
でも、どっちも両立できるように、頑張りますので今後ともよろしくお願いします☆
★トールポピー様
こんな話で宜しければ、たまに覗いて見てください!
頑張って、更新しますので!
読んでくださる方々を失望させないように、私なりの精一杯で取り組みたいと思います!!