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人情時代劇『ぶらり信兵衛~道場破り~』

2007年12月25日 23時53分30秒 | Weblog
 懐かしい時代劇を見た。もう30年近く前の時代劇ではなかろうか?それが、『ぶらり信兵衛ー道場破りー』である。あの「桃太郎侍」の主役・高橋英樹が、ここでも主演を演じる。「桃太郎侍」は、悪を成敗する凄腕の剣士であり、ドラマ的にも゛剛゛を表す硬派がベースの時代劇だが、この「ぶらり信兵衛」は、長屋の良き素浪人で、人情に弱く、転身朗らかな剣士を描くので、好対照の時代劇と言えるのだろう。
 長屋に住む松村信兵衛(高橋英樹)は、腰には竹光を差しているような浪人で、近所の居酒屋「丸源」で呑んだくれ、“ぶらり信兵衛”などと呼ばれているが、気のいい性格もあって長屋の連中には好かれている。そんな信兵衛は、実は神道無念流の使い手であり、何か事件があれば、長屋連中の預かり知らぬところで、道場破りをして金をこさえて、一件落着してしまうのだ。信兵衛の長屋暮らしは、今日もつつがなく過ぎて行く。
 山本周五郎の短編『人情裏長屋』を原作とした人情時代劇。高橋英樹といえばなんといっても『桃太郎侍』であるが、それとはまるで正反対のキャラクターを演じている。信兵衛は、啖呵を切ることもなければ、豪快な殺陣もなく、道場破りも恨みを残さないよう、わざとギリギリで負けて上手く金を得たりするなど、人情味溢れる信兵衛からは、高橋の新たな一面が見られ、また柳沢真一、大宮敏充といった喜劇陣を中心とした長屋住人との絡みも楽しいものとなっている。なお第1&2話の脚本を手掛けたのは『北の国から』の倉本聰で、ホームドラマに定評のある倉本の手腕が遺憾なく発揮され、シリーズのフォーマットを確立した。

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1 コメント

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Unknown (silver1202)
2007-12-26 18:43:44
この写真を見て侍らしいですね。

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