
最近、近隣諸国とのきな臭い状況が続いている。韓国や中国と島の領有権を争って、一触即発の危険な状況にもなってきている。中東やアラブでも、シリアの殺戮殺人化学兵器(毒ガス)を使用したことで、多くの自国民が死傷しているし、エジプトでは政権が混迷を極めている。兎角、世界は常に安定した状況になることは難しく、多くの争うの中で歴史が作られてきているという事実は、これからも回避・解決できないような気がする。サザンオールスターズの復活の歌「ピースとハイライト(平和と光)」は、このようないさかいをやめ、愛によってお互いの幸せを相互協力で作っていこうと呼びかけている。しかし、現実にはそんなに単純なことにはいかないようだ。
戦記物のアニメは多い。島根では原爆投下を題材にした漫画「はだしのゲン」の閲覧を規制する等(現在は、議会によって白紙にされたが・・・)がされたりしたものもある。アニメ+ドキュメンタリーの「決断」は、当時の太平洋戦争について細かな検証をしながら、平和の尊さをうたったアニメであった。戦記シュミレーション漫画としては、ちょっと前に見た「ジパング」なんかが面白かった。海上自衛隊のハリネズミと言われる「イージス艦」が、演習中に太平洋戦争のど真ん中に時空移動してしまうという内容。専守防衛を旗頭にしていた海上自衛隊が戦闘に巻き込まれていく苦悩を描いた作品だった。
そして、現在パソコン動画GyaO!で無料放映されている「紺碧の艦隊」が本当に面白い。
昭和18年4月18日、ブーゲンビル島上空で戦死したはずの山本五十六は、38年前の後世世界に高野五十六として生まれ変わった。前世と同じ悲劇を繰り返さないため、彼は密かに精鋭集団「紺碧会」を結成、同じく転生した陸軍大臣大高と共にクーデターを成功させた。しかし、戦争へと転がり始めていた歴史の流れをとめることはできず、照和16年12月8日午前零時、ついに運命の開戦を迎えたのだった・・・。
荒巻義雄原作の戦記シュミレーション小説「紺碧の艦隊」。平成9年に記念すべき第一作目がアニメ化されて以来、その人気は留まるところを知らない。平成14年4月より、レンタルリリースが開始された新シリーズでは、大戦も8年目に入り、世界情勢はますます混迷の度を深めている。欧州では米軍を中核とする連合軍がブルターニュに史上最大の上陸作戦を敢行、亜細亜ではウラル要塞へと矛先を変えたロンメルがソ連軍に激しい攻撃を加える。そして、「紺碧艦隊」の新しい旗艦が遂にそのベールを脱ぐ。目まぐるしく変化していく時代の流れに大高首相率いる日本はいかに立ち向かっていくのか。恒久平和への道程は長い。
実際に史実にのっとった話の展開が、その時々の過去(前世)の反省から、常に先手を取った対応を行うところが痛快である。紺碧の艦隊と言われる新鋭潜水艦の活躍が面白いし、当時の戦況判断や日本の侵略戦争ということの回避に奔走しているのも非常に好感が持てる。歴史は、このような中で検証し、その時々のベストな対応をすべきであろうと感じる。
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