チャボウシノシッペイ〈矮鶏牛の竹箆〉(イネ科 チャボウシノシッペイ属)
花期は7月~。
湿った空き地などに生える多年草。東南アジア~中国南部原産。
稈は匍匐し、マット状に地面を覆い、先端の数節から数本の花序を出す。
葉身は長さ12cmになり、幅は2~4mm、先は急にとがる。
葉鞘は長さ2~6cmで、口部に毛がある。
葉舌は縁毛のある膜質で、高さ約0.5mm。
花序は直立する単一の総からなり、高さ30cmに達し、しばしば紫色を帯びる。
有柄小穂と無柄小穂が対をなすが、有柄小穂は柄のみに退化する。
無柄小穂は第一小花が雄性、第二小花が両性。
第二苞穎の竜骨は翼状に発達し、ふちに小さな突起が数個ある。
昨年、園地の林下で10m四方にマット状に生えたシバのような植物を見つけ、
厚めの葉と扁平な茎からイヌシバかと思いましたが、特定できないままでした。
昨日来てみたら、マットは大分広がって、よく見ると花序が立っていました。
雨の中、撮ったものの、防虫スプレーだけでは蚊が防げず、集中出来なくて、
画像は散々な出来でしたが、花序はイヌシバとは違いました。
今日、小雨の中、腰に蚊取り線香を吊り下げて再挑戦。
雨でびしょびしょ、膝をついてルーペで確かめることが出来ないので、
幅2~3mmの花序の撮影は、勘だけが頼りでした。
【 ① 昨年秋からこの状態でした】
07年7月9日 撮影
常緑の多年草ですね。葉の長さは10cmほど。
【 ② 花序が立っていました】
07年7月10日 撮影
10m四方で立っている花序の数は10数本です。
【 ③ ②の花序にしぼって撮りました ― 葉鞘】
07年7月10日 撮影
【 ④ ③を拡大しました】
07年7月10日 撮影
【 ⑤ ②の花序にしぼって撮りました ― 葉の下部】
07年7月10日 撮影
【 ⑥ ②の花序にしぼって ― 近づいて撮りました】
07年7月10日 撮影
この花序は、地面からの高さ25cm、幅2~3mmほどです。
【 ⑦ ⑥を拡大しました】
07年7月10日 撮影
【 ⑧ ②の花序にしぼって ― ⑦の反対側から撮りました】
07年7月10日 撮影
手元の図鑑「日本の帰化植物」(平凡社)に載っているチャボウシノシッペイが
一番近いと思いますが、ほかに似た植物が載っていないし、自信がありません。
「花序は直立する単一の総からなり、高さ30cmに達し、しばしば紫色を帯びる」
この点は合致しています。
私なりにチャボウシノシッペイと名付けて書きましたが、合っているでしょうか?
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