イチョウシダ(チャセンシダ科 チャセンシダ属) 常緑性。
倒卵形で左右相称の裂片をイチョウの葉に見立てて、この名がある。
根茎は短くはい、直径約1.5mm。
葉柄は1.5~8cm、淡緑色、線形で早落性の鱗片と腺毛があり、翼はない。
葉身は円形、披針形、倒卵形、長さ2~7cm、
2回羽状分岐であるが、小さい葉は単羽状。
裂片は菱形か倒卵形で、ほぼ左右相称、基部はくさび形、先端は円頭~鋭頭、
外縁は鋸歯のあることが多い。
葉質は厚く、ややかたく、下面は淡色、脈ははっきりしない。
胞子嚢群は長さ1~3mm、数個が裂片の中央に集まる傾向があり、
包膜は半透明、辺縁は裂ける。
北海道~九州の各地の石灰岩地で、林中またはやや裸出した岩隙に生じる。
珍しい上に面白い形が好まれ、よく採取されて、
絶滅したのではないかと推定されるところも多い。
石灰岩の小さな隙間に、緑色の小さな葉がかたまっているのが目に入りました。
見たとたんは、「見たことがない草! 何?」 で、
念のため葉裏を見ると、胞子嚢群と思われるものがついていました。
撮り帰り、期待を持って調べましたが、これがイチョウシダでしょうか。
【 秋吉台では 「石灰岩上にごく稀」 の イチョウシダ 】
09年1月22日 撮影
「葉身は2回羽状分岐であるが、小さい葉は単羽状」
この葉身の長さは3cmほどです。
【 上の画像を拡大しました 】
09年1月22日 撮影
「裂片は菱形か倒卵形で、ほぼ左右相称、基部はくさび形、
外縁は鋸歯のあることが多い」
【 上とは別の角度から 】
09年1月22日 撮影
【 上の画像を拡大しました 】
09年1月22日 撮影
* * * * * * * * * *
今日午後6時から、下関市で行われた「Yasukoさんをしのぶ会」に出席し、
約150名の参会者の方々と、Yasukoさんをしのび、お別れをしました。
終了後に行われた懇親会にも参加して、Yasukoさんと親好のあった全国各地の
個性豊かなすばらしい野草仲間の方々と、親しく交歓することができました。
昨夜降り始めた雪の中を、
往復とも友人の車に同乗させてもらいましたが、帰りは高速道路が通行止めで、
国道2号線をのろのろと走っていたら、船木付近で、事故があったのか、
先は大型トラックが数珠つなぎでピタッととまったままです。
宇部経由の海側の道に迂回して、帰宅した時は日付が変わっていました。
1年に1回あるかないかの大雪の中を、往復を含めて9時間。
「そういえば、Yasukoさんとご一緒した時は雨が多かった」と、
懐かしく思い出したと同時に、楽しかったあの日は、もう絶対に来ないのだという、
これまで信じられなかった悲しい現実を、信じなければいけなくなりました。
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