たこさんの秋吉台日記

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5月11日 ケカマツカ

2007年05月11日 | Weblog

ケカマツカ〈毛鎌柄〉 (バラ科 カマツカ属) 花期は5月。
カマツカとワタゲカマツカの中間型で、この3つの間にはさらに中間型があり、
つながっている。ワタゲカマツカは温帯に分布し、カマツカは暖帯に多いが、
その中間のところに本種が分布する。
葉の表面にまばらに軟毛があり、花序の軸や花柄にも軟毛がある。
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カマツカ〈鎌柄/別名ウシコロシ〉(バラ科 カマツカ属) 花期は5月。
材が丈夫で折れにくいので、鎌の柄によく利用されたことからこの名がある。
山野に生える高さ3~7mになる落葉小高木。
葉は長枝では互生、短枝では輪生状につく。
葉身は長さ4~7cmの広倒卵形~狭倒卵形。
洋紙質で、ふちには細かくて鋭い鋸歯がある。
短枝の先に直径8mmほどの白い花が10~20個集まって咲く。
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ワタゲカマツカは、カマツカより葉が厚くて大きく、長さ約10cmの倒卵状楕円形。
若い枝、葉柄、葉の裏面、花序の軸、萼の外面などに白色の軟毛が密生し、
花のあとも無毛にならない。果実にも毛が残る。
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昨年の花後に花序に毛があるカマツカを見つけワタゲカマツカと思いましたが、
【今日観察の結果、ケカマツカと同定しました】

① 07年5月10日 撮影
【①を拡大しました】


07年5月10日 撮影
花序の実にピントが合っていませんが、軟毛があります。

【この葉の長さは10cm以上ありました】


② 07年5月10日 撮影
【②を拡大しました ― 若い枝と葉の表面に毛】


07年5月10日 撮影
【②を拡大しました ― 葉の表面に毛】


07年5月10日 撮影
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【上とは別の株で、葉が小さく、カマツカと思い撮りましたが】


③ 07年5月8日 撮影
【③を拡大しました ― 花序・萼に毛があります】


07年5月8日 撮影
【③を拡大しました ― 若い枝・葉柄に毛があります】

07年5月8日 撮影
ここまでならカマツカ・ワタゲカマツカ・ケカマツカの3つの中間型とも言えますが、
【葉の表面に毛が見えます】


07年5月8日 撮影
葉が小さいこの株も、ケカマツカと思いますが、いかがでしょう?

カマツカと思って撮った過去の画像を調べたら、花にピントが合わせてあり、
葉の表面に毛がないものを確認できないので、ケカマツカを見つけたものの、
カマツカを探すことになりました。 これ、やぶ蛇と言うのでしょうか。

※ 日記に書いている花期は、私が秋吉台で調べてきたものです。


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