たこさんの秋吉台日記

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6月21日 ムクゲチャヒキ

2007年06月21日 | Weblog

ムクゲチャヒキ(イネ科 スズメノチャヒキ属) 花期は5~6月。
ヨーロッパ原産の高さ40~100cmの1年草または越年草。
北海道、本州、九州に帰化するが、あまり多くはない。
葉身は長さ10~20cm、幅3~9mm、両面に軟毛がある。
下方の葉鞘は軟毛を密生し、上方の葉鞘はほとんど無毛。
円錐花序は枝が長く散開し、長さ10~25cm、
枝はかたく、直立または先がやや垂れ下がる。
小穂は6~10小花からなり、長さ10~25mm、無毛、熟すと小花が落ちやすい。
外花穎は楕円形で無毛、長さ8~11mm、
先は長さ7~10mmのかたくて直立した芒となる。

遊歩道わき、川の柵の内側の草むらで見つけたのは6月12日、
キツネガヤと入り交じって生えていました。 「見たことがないイネ科!」
柵内にカメラを差し入れても2m離れている場所、何度も通って撮り直しました。
結論がムクゲチャヒキですが、
北海道、本州、九州に帰化するが、あまり多く
はない」し、山口県の記録にないので、イネ科の達人“秋吉台のやまんば”さん
に、あらかじめ説明して同行願い、「間違いないよね」と、意見が一致しました。

【ムクゲチャヒキです】

07年6月19日 撮影

【1本は】


07年6月16日 撮影
【花序の1枝を】


07年6月19日 撮影
「円錐花序は枝が長く散開し、枝はかたく、直立または先がやや垂れ下がる」

輪生状に花序の枝が出ています。

【上の画像を拡大しました】


07年6月19日 撮影
「小穂は6~10小花からなり、無毛。
外花穎は楕円形で、先は長さ7~10mmのかたくて直立した芒となる」


【下方の葉鞘と葉裏】


07年6月21日 撮影
「葉は両面に軟毛がある。下方の葉鞘は軟毛を密生」

柵の外からでは、これが撮れなかったのですが、やまんばさんは、
いとも簡単に柵を乗り越えて、1本採集されました。 さすが・・・。

新しく見つけた花ですが、これまで見つけていた中に誤りを発見したので、
その番号をムクゲチャヒキに付けましたので、種類は増えないのです。
こんなことは、過去に何度かありました。
一つ一つを確実に把握して、イネ科やスゲ属に自信を持てるようになりたいです。

※ ムクゲチャヒキの花期は、図鑑の撮影日と私が見つけた日から想定しました。


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