たこさんの秋吉台日記

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12月14日 カンサイスノキ ― その2

2006年12月14日 | Weblog

カンサイスノキ〈関西酢の木〉(ツツジ科 スノキ属) 花期は6~7月。
山地の林内や林縁に生える落葉低木。よく枝分かれして高さ1~2mになる。
葉は互生。葉身は長さ1~3.5cmの倒卵形または楕円形。
先端はとがり、縁には内側に曲がる細かい鋸歯がある。
葉の裏面に短毛があり、主脈や側脈、葉柄に曲がった毛が密生する。
前年枝の葉腋に短い総状花序を出し、緑白色または紅色を帯びた花を1~4個
下向きにつける。花冠は長さ約5mmの鐘形。5浅裂し、裂片は少し反り返る。
本州の東海地方以西と四国に分布する。
※ スノキの分布:本州(関東地方~中部地方南部)

「スノキ」と記録してきた木、紅葉した葉がまだたくさん残っていました。

06年12月14日撮影
【葉と冬芽を】


06年12月14日撮影
【葉裏を】

06年12月14日撮影
【葉裏をファーブルフォトで撮りました】

06年12月14日撮影
撮れた画像の66.7%の大きさです。(曇天で暗く、以下の画像も不鮮明です)

「葉裏の全面に短毛があり、主脈には曲がった毛が生える」
(スノキの葉裏は光沢があり、無毛)


【⑤冬芽 ― ファーブルフォトで】


06年12月14日撮影
下の画像と比較しやすいように、原画像を90度回転してあります。

【⑥冬芽 ― ファーブルフォトで(上の画像の裏側)】

06年12月14日撮影
【⑥を拡大しました ― 枝の部分】

06年12月14日撮影
「冬芽の芽鱗と枝には、曲がった毛が帯状に生える」
(スノキの冬芽は、赤色で光沢がある)

【⑥を拡大しました ― 芽鱗】

06年12月14日撮影

※ ファーブルフォトのライトをつけると色合いが少し変わるので、自然光でした。

* * * * *
私が「スノキ」と記録していた株は、カンサイスノキでした。
「山口県産高等植物目録」には、
スノキが「普通」とあり、カンサイスノキの植物名は記載がありません。
考えた結論は下記のとおりです。
* * * * *
植物の同定で毛の有無は大事な要件ということは、身にしみています。
私が見た2株には、スノキにはない毛があり、ここまで調べた結果を無視した
くないので、「花番号798 スノキ」を「花番号798 カンサイスノキ」に訂正し、
秋吉台で複数見ている株を全部点検して、山口県に「普通」のスノキを探す。


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