１２月１７日 ムカゴトンボ

ムカゴトンボ〈零余子蜻〉（ラン科　ミズトンボ属）　花期は８～１０月。
ムカゴソウとトンボソウに似ることによる。
日当たりのよい湿地に生える多年草。茎は高さ２０～５０cm。
葉は下部に３～５個つき、卵状楕円形で長さ４～１０cm。
上部は細い鱗片葉になる。茎頂に総状花序を立て、淡緑色の花を多数つける。
萼片、側花弁は長さ約３mmで、かぶと状にずい柱をおおい、唇弁は３裂し、中裂片は舌状で長さ２～３mm。側裂片は糸状で長さ６～７mm、開出する。

９月１５日に見つけ、「オオバノトンボソウとは違う」と思いながら、
花が終わっていると思い込み、「来年見つけるため用」と、撮りました。
見つけたのは６株。
うちの３株を撮っていたのを今日整理していたら、花盛りの株もありました。
環境省絶滅危惧ⅠA類、山口県では「ごく稀」の、初秋に咲くラン、ムカゴトンボ。
台上、ササが一面に生え、近くには丈の低いカキランがたくさん生えていました。

【株① ― 登りながら、最初に見つけた株です】

０６年９月１５日撮影
高さ２５cmほどでした。

【株①の花序】

０６年９月１５日撮影
この様子から、花は終わっていると思いこみました。

【株①　上の画像を拡大しました】

０６年９月１５日撮影
【株② ― 帰り道、①の近くで見つけました】

０６年９月１５日撮影
高さ約２０cm。花が終わっていると思い、①ほどは一生懸命撮らなかったのです。

【株②の葉】

０６年９月１５日撮影
【株②の花序】

０６年９月１５日撮影
【株②の花序を拡大】

０６年９月１５日撮影
「萼片・側花弁は、かぶと状にずい柱をおおい、
唇弁は３裂し、中裂片は舌状で長さ２～３mm。
側裂片は糸状で長さ６～７mm、開出する」
ピンぼけですが、見えますよね！

【株③】

０６年９月１５日撮影
高さ約３０cmでした。
「暖地で湿った粘土質の草原に生える」（原色牧野植物大図鑑）

【株③の花序】

０６年９月１５日撮影
この株が一番きれいだったようなのに、大きくできる画像がありません。
【株③の花序を拡大】

０６年９月１５日撮影
日陰のない草原を歩き、①を撮って２時間後なので集中力がなかったのが残念。
でも、６株あったのだから、きれいなムカゴトンボの画像を来年の楽しみにします。

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この私が、秋吉台で新しいラン科を見つけました。
同定してしばらくは、嬉しくて何も手につかず、涙が止まりませんでした。