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「風雲急を告げる世田谷城秋の陣」ル・コルビュジエの弟子前川國男氏が設計した世田谷区役所が壊される

2016年09月27日 | 世田谷区役所庁舎建替問題

東京・世田谷区役所は南北朝時代の世田谷城跡に建設されました。
世界遺産に登録されました西洋美術館の設計者ル・コルビュジエの弟子前川國男氏が設計したのが世田谷区役所第一・第二庁舎と区民会館です。
DOCOMOMOーJAPAN(ドコモモは、モダン・ムーブメントにかかわる建物と環境形成の記録調査および保存のための国際組織です。日本の近代建築の再評価のための活動を行うとともに、取り壊しが予定される近代建築について保存要望書を提出す等の保存活動に取り組んでいます。)に2013年追加選定された建築物です。

施工時の第一庁舎のエントランス。美しいインテリアでまるで美術館のような素晴らしい空間でした。(日本建築家協会世田谷地域会発刊のパンフより)


保坂展人区長は平成28年第1回区議会定例会の招集挨拶(平成28年2月24日)の中で「本庁舎等整備について」は次のように述べられました。
『 区役所の本庁舎等は、現在の世田谷区基本構想の対象期間である20年間を超え、21世紀にわたり区民生活を長期に支える区政運営の中心となるべき拠点です。
その基本構想を策定していくためには、これからの区政展開の方向性などを広く見据えた議論が必要であると考えました。そこで、これまでの検討や取組みを踏まえつつ、区民や学識経験者などの参画を得て、平成28年度前半に幅広くオープンな議論を行い、また、その内容を区民の皆さんにも広く知っていただくなど、より広い参加と協働を得ながら、基本構想の案を取りまとめていくこととしました。
先に取りまとめた「本庁舎等整備(検討素材)」をもとに、さらに議論を深め、区民、区議会と共に創る本庁舎等整備基本構想の策定に取り組んでまいります。』
現在、この本庁舎等整備基本構想(素案)が公表され、9月末までのパブリックコメントが求められています。
世田谷区広報紙「せたがや」特集号が新聞折り込みされました。担当課に質問をして不明な点が多かったので、説明会・意見交換会が9月19日成城ホール集会室で開かれましたので参加しました。88ページに及ぶ基本構想(素案)が配布され、質問と意見を述べましたが、自宅でジックリと読みますと、官僚らが文化遺産でもある本庁舎等を解体し、新規の高層ビルを建てるような布石と仕掛けを忍び込ませていました。
傍聴していた自民党のベテラン議員は、小生に「情緒的なことを言っていては何時来るかも知れない地震に間に合わないよ。」と捨て台詞を言って立ち去りました。これが自民党、公明党の保坂区政多数野党の意見であり、官僚らは多数野党に佞ね、彼らの意見を忖度した素案であることを見抜きました。
この問題は追ってエントリーします。

区検討委員会区民公募委員の黒木実建築研究室主宰黒木実氏から頂いた「日本建築家協会世田谷地域会」発刊のパンフレットを転載



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1 コメント

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Unknown (世田谷代田最寄り)
2016-10-06 08:03:04
>情緒的なことを言っていては何時来るかも知れない地震に間に合わないよ。

当たり前でしょ?あなたは人の命をなんだと思ってるの?あなた世田谷区民ですか?

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