藤田美術館の話をする前に、耳より情報。
☆三越日本橋本店 本館6階 美術特選画廊「茶道具逸品展 -千家十職作品を中心に-」 5月24日(火)まで
☆日本橋タカシマヤ 8階 「第32回 ~この道ひとすじ~ 日本の伝統展」 5月23日(月)まで
☆京都・高台寺 東日本震災復興支援 高台寺「重宝文化財 時雨亭修復記念」傘亭茶席 1,000円 7月18日まで サイト
★藤田美術館 『季節を愉しむⅡ 春~初秋の美術』 サイト 6月12日(日)まで
タイトルに「茶道具」と詠ってないから、見過ごされがちかもしれないけれど
ここは元から茶道具がウリの美術館なので、行けば必ずお宝の茶道具が鑑賞できるし、まずハズレがない。
今回は昨秋のシリーズの後半、春から夏、初秋にかけての取り合わせ。
円山応挙の大原女の絵もいいけど、やはり茶道具を一生懸命に見てしまう
景徳鎮にしては素朴な印象の古染付桜川平水指。ぜったいに見立てダ
ゆるい四角形で内側に桜の花が散らしてあるのが、なんとも日本的。(ホントに中国産なのかな?)
紀貫之筆と伝わる「寸松庵色紙」は何が書いてあるのか、全然わからないけど、雰囲気が平安朝~春
長次郎作の黒楽茶碗「まこも」。筒型に近いけど、やはり宗易形そのもの。
名前に惹かれた。イネ科の植物なんだって。
つい最近、鎌倉彫探訪の番組にも「マコモ」が出てきた。
漆塗りの仕上げに吹いて研ぎ出す際に用いるのがマコモの粉だとか。
ワタシたちには馴染みがない植物でも、古への方々にとってはお世話になった草花なんだね。
この名称から、人々は「あやめ」よりも侘びを連想したという。
黒楽では宗入の平茶碗も印象深し。長次郎の黒平の写しみたいな感じ。
仁清の冊子形香合、利休所持の蟹の蓋置(←前にみた)。
梶の葉を描いた蒔絵の硯箱、砧青磁の耳が大きい花入もよかった。
場所柄、いつも湯木美術館と前後して訪れる。
“営業”としての茶道具の粋と“趣味”として極めた茶道具のコレクション。
対照的なラインナップの取り合わせを見られるのが、大阪の茶道具フリークの楽しさでもある。
次回(秋季展)は9月10日(土)~12月11日(日)
生誕170年・没後100年「コレクター藤田傳三郎の審美眼」
これも見逃せないわっ
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応援ヨロシク致しマス
★参考 当ブログにおける藤田美術館訪問記
2010年秋季展『季節を愉しむⅠ 秋~新春の美術』→こちら
2010年春季展『歴史を彩る 教科書に載る名品』→こちら
2009年秋季展『日本のやきもの・アジアのやきもの』→こちら
2009年春季展『日本のやきもの ~桃山・江戸の茶陶~』→こちら
2008年秋季展『渡来した陶磁器~茶人が愛した器たち~』→こちら
2008年春季展『茶 茶人と道具』→こちら
2007年秋季展『東洋の美に出逢う』→こちら
☆三越日本橋本店 本館6階 美術特選画廊「茶道具逸品展 -千家十職作品を中心に-」 5月24日(火)まで
☆日本橋タカシマヤ 8階 「第32回 ~この道ひとすじ~ 日本の伝統展」 5月23日(月)まで
☆京都・高台寺 東日本震災復興支援 高台寺「重宝文化財 時雨亭修復記念」傘亭茶席 1,000円 7月18日まで サイト
★藤田美術館 『季節を愉しむⅡ 春~初秋の美術』 サイト 6月12日(日)まで
タイトルに「茶道具」と詠ってないから、見過ごされがちかもしれないけれど
ここは元から茶道具がウリの美術館なので、行けば必ずお宝の茶道具が鑑賞できるし、まずハズレがない。
今回は昨秋のシリーズの後半、春から夏、初秋にかけての取り合わせ。
円山応挙の大原女の絵もいいけど、やはり茶道具を一生懸命に見てしまう
景徳鎮にしては素朴な印象の古染付桜川平水指。ぜったいに見立てダ
ゆるい四角形で内側に桜の花が散らしてあるのが、なんとも日本的。(ホントに中国産なのかな?)
紀貫之筆と伝わる「寸松庵色紙」は何が書いてあるのか、全然わからないけど、雰囲気が平安朝~春
長次郎作の黒楽茶碗「まこも」。筒型に近いけど、やはり宗易形そのもの。
名前に惹かれた。イネ科の植物なんだって。
つい最近、鎌倉彫探訪の番組にも「マコモ」が出てきた。
漆塗りの仕上げに吹いて研ぎ出す際に用いるのがマコモの粉だとか。
ワタシたちには馴染みがない植物でも、古への方々にとってはお世話になった草花なんだね。
この名称から、人々は「あやめ」よりも侘びを連想したという。
黒楽では宗入の平茶碗も印象深し。長次郎の黒平の写しみたいな感じ。
仁清の冊子形香合、利休所持の蟹の蓋置(←前にみた)。
梶の葉を描いた蒔絵の硯箱、砧青磁の耳が大きい花入もよかった。
場所柄、いつも湯木美術館と前後して訪れる。
“営業”としての茶道具の粋と“趣味”として極めた茶道具のコレクション。
対照的なラインナップの取り合わせを見られるのが、大阪の茶道具フリークの楽しさでもある。
次回(秋季展)は9月10日(土)~12月11日(日)
生誕170年・没後100年「コレクター藤田傳三郎の審美眼」
これも見逃せないわっ
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★参考 当ブログにおける藤田美術館訪問記
2010年秋季展『季節を愉しむⅠ 秋~新春の美術』→こちら
2010年春季展『歴史を彩る 教科書に載る名品』→こちら
2009年秋季展『日本のやきもの・アジアのやきもの』→こちら
2009年春季展『日本のやきもの ~桃山・江戸の茶陶~』→こちら
2008年秋季展『渡来した陶磁器~茶人が愛した器たち~』→こちら
2008年春季展『茶 茶人と道具』→こちら
2007年秋季展『東洋の美に出逢う』→こちら
コメントをしたい・・・と思ううちに時がどんどん過ぎていきました。
充実した旅のご様子を愉しく拝見しています。
藤田美術館は大好きな美術館なので、のこのこ出てきました(他を知らないこともある)。
宇治上神社、正木美術館、湯木美術館などうらやましく拝読しています。
一緒について行きたいところだけれど、体力的に無理だな・・・と悟りました。
また、お会いしたいです。
こんばんは。
お久しぶりです。
暁庵さんも藤田美術館がお好きなのですね
GWに金沢を旅行されたようで
加賀料理、美味しそう。
確かに、今回は正木→湯木→藤田はけっこうキツかったです。
秋に社中の後輩を案内して京都を回ることになりそうなので、2人用のゆっくりプランをこれから計画しようと思っているところです。
いつか、暁庵さんとも茶の湯旅できるとよいですね。
こちらのブログのおかげで気付くことができました。ありがとうございます(^-^)
藤田美術館の展示解説、一度聴きたいなぁと思いつつ、日程が合わなくて。
200円の冊子で補ってマス。
社中の姉妹弟子さんと旅行とは、楽しめそうですね。
ワタシも「藤田」の名前だけは以前から知っていたのですが全然興味がなかったのですが、
姉弟子2人が京都大阪旅行をして、「藤田美術館で曜変天目を見たのよ」と話してくれたのに興味を持ち、
その後訪れるようになりました。
ももさん
半日の大阪茶の湯フリーク、楽しんできてくださいね。
時雨亭が待合として使われ、傘亭で天目茶碗の点てだしのお茶を頂き傘亭もしっかり見る事が出来ました。
情報を有難うございました。
久しぶりのコメント、ありがとうございます。
そうですか。
高台寺に行かれましたかぁ。
(当blogにコメントで情報を寄せてくださったボビーシードさんに感謝ですねぇ)
うらやましいなぁ。。。
と思いつつ、なんとか行けないものかと画策中です。
CJさんのコメントを読んで益々、行きたくなりました。