Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

藤田美術館の茶道具

2010年03月27日 00時00分40秒 | 美術館・博物館etc.
『歴史を彩る 教科書に載る名品』 6月13日(日) 藤田美術館 サイトはこちら

湯木美術館と違い、こちらは次の展覧会予定を目録の下に記載してくれているので、有難い。
ちょっとしたことなのだけど、その効果なのか、便利な立地ではないのに、展示室はそこそこ賑わっている。
もちろん、広報だけでなく、内容も素晴らしいからなんだけど。
今回は“教科書に載る”だけあって、茶道具以外の展示も充実していた。

例えば、古くは奈良時代の陵王面や室町時代の平家琵琶(←いずれもかなり使い込まれてる)
平安時代だと小野道風や藤原行成の歌切、鎌倉時代の国宝「紫式部日記絵詞」。
と、いずれも確かに教科書に“その名”が出てくるものばかり。

珍しいのは一休さんが自ら書いた「一休号」や雪舟の自画像(いずれも室町時代)
豊臣秀吉が使っていた狩野永徳筆の扇子。
毛利家の家臣に下賜したものが後生大事に伝わったもの。

茶道関係も負けて(?)ない。
利休愛用の丸い小さい茶釜。(消息だったかな?文献にその釜のことが書いてあるらしい)
織田信長が柴田勝家に与えた天猫姥口釜。

利休さんの肖像もあったけど、江戸時代に描かれたもの。
先日観た長谷川等伯筆の肖像画とは違って、お目目パッチリ。
「他で見た千宗旦の肖像と面影が似ているなぁ」と思った。

それから、藤田美術館を代表する2つの名品。
交チの大亀香合。
それから、国宝の曜変天目。
いずれも観賞するのは二度目になるけど、何度見ても素晴らしい。

初めて観た時は、静嘉堂の稲葉天目よりも一回り小さいような気がしたけど、
後から資料を観ると、ほぼ同じ大きさとのこと。
最近、静嘉堂の天目も再見したばかりだったので、記憶も新しく、
「確かに、今回はほぼ同じくらいに見えるかなぁ」とナットク。
曜変の輝きについては、こちらの方がシブいかな。
今回も天目台は添っておらず、残念。

それにしても、展示室になっている蔵は何度来ても威厳を感じる。
戦火に耐えただけある。
お向かいの太閤園の門も古そうだから、一角がたまたま焼け残ったのかも。

受付から出たら目に入る大きな手水鉢もステキ。


★次回の展覧会予定
 2010年9月11日(土)~12月12日(日) 秋季展『季節を愉しむ 秋~新春の美術』
 2011年3月5日(土)~6月12日(日) 春季展『季節を愉しむ 春~初秋の美術』
  ↑季節を先取りした展示内容が予想できて、また楽しみ。

★参考 当ブログにおける藤田美術館訪問記
 2009年秋季展『日本のやきもの・アジアのやきもの』→こちら
 2009年春季展『日本のやきもの ~桃山・江戸の茶陶~』→こちら
 2008年秋季展『渡来した陶磁器~茶人が愛した器たち~』→こちら
 2008年春季展『茶 茶人と道具』→こちら
 2007年秋季展『東洋の美に出逢う』→こちら

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