Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

やきもの

2009年11月19日 00時05分07秒 | 美術館・博物館etc.
 『日本のやきもの・アジアのやきもの』
藤田美術館 ※12月13日(日)まで

 相変わらず豪華なラインナップ。
 もちろん200円のガイドブックも購入したが、観賞しながら見ると逆に印象に残らないので、
 展示室では目録とにらめっこしながら、目の前の道具をじっくり観た。

 まずは2階から。
 こちらは天目茶碗と茶入。

 天目茶碗は種類が充実。
 油滴小天目は文様がいい感じだから、大きさが小さい。煎茶用かな?
 螺鈿の天目台はとてもゴージャス。
 
 建盞天目には真塗の天目台。
 兎毫天目の天目台は赤っぽい真塗?
 瀬戸天目もいい。唐物をよく写した逸品。春慶塗の天目台もよかった。

 白天目は「美濃の産?」と思ったら、当たり。(←後から解説書を確認)
 貫入が入っていて、形は天目だけど見た目はいかにも国焼。
 その分、真塗の天目台が添っていて、大事にされていたことがわかる。

 最初に見た小天目ほどではないけど、今回展示されていた天目茶碗は全般的に小ぶりなものが多かったように思う。
 前々回(昨秋)は大きな天目茶碗が出ていたと記憶している。
 コレクションの充実ぶりに感心した。

 茶入は唐物と国焼が半々。
 大海に文琳に肩衝に、瀬戸(古瀬戸)の技術が高いので、宋時代のものを遜色がないように感じる。
 とくに、田村文琳と在中庵肩衝は2度目の観賞だけど、やはり素晴らしいなぁと思った。

 1階は高麗ものとそれを写した国焼。
 御本や半使、茂三はねー、その中間だなぁ。
 日本人好みにわざわざ焼いているのだから。 
 唐津も並べて観ると、いかに深い影響を受けているのかがわかる。

 瀬戸唐津皮鯨茶碗は平茶碗。
 (今まで見てきた皮鯨とは景色がえらく違うので、興味深かった)

 伯庵茶碗がまたあった。
(この秋の美術館フリークではたしかもう一つ伯庵に出会って、「続くなぁ」と思ったっけ)

 馬上杯も3つ並んであって、大きさや形のバリエーションがあって面白かった。

 そのほか塩笥茶碗という「形」も初めて観た。
 形が建水みたいで面白い。

 交趾の香合も明~清自再のものと青木木米(江戸時代)のものが並んでいた。
 名札を隠されちゃうと、産地の区別がたぶん見分けられないだろう。

 最後に展示室を出たところで細川流の盆石。→参考こちら
 この前読んだ「利休百首」に出てきて、「あれかな?」と思ったけど、やっぱりコレだった。

 展示解説が聴けなかったのは残念だったけど、今回もいい物を観させていただいて、満足。

 【次回予定】
 2010春季展『歴史を彩る 教科書に載る名品』 平成22年3月6日(土)~6月13日(日)
 楽しみだなぁ

★参考
 2009年春季展『日本のやきもの ~桃山・江戸の茶陶~』→こちら
 2008年秋季展『渡来した陶磁器~茶人が愛した器たち~』→こちら
 2008年春季展『茶 茶人と道具』→こちら
 2007年秋季展『東洋の美に出逢う』→こちら

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