★藤田美術館 サイト
『開館60周年 特別展 ~序章~』
※6月15日(日)まで
前回が昨年10月だから、約8か月ぶりの訪問。
だからご無沙汰感が強い。
しかも、開館前に到着したのは初めて。
お向かいの太閤園の前にで開門を待った。
こう建物自体をしげしげを眺めることも初めてかもしれない。
人間でいえば還暦にあたる60年間。
美術館の歴史にしばし思いを馳せた。
もっとも、今回は茶道具は少ない。
それでも、検定の合格証提示(番号を控えられた)で50円割引。
まずは2階から。
菱川師宣が描いた大江山酒呑童子絵巻。
たしか、サントリーでも酒呑童子絵巻を見た。
もちろん、描いた人の筆によるからタッチも異なるのだけど、
まぁ、やっぱり憎めない感じの酒呑童子、かな。
茶道具じゃないけど、柴田是真の紫檀塗青海文波筆筒はステキ
見た目からすると、筒茶碗にも使えそう。 きっと軽いに違いない。
火入れにも使えそうだけど、やめておいた無難だろう。
建水にも、、、いやコレに失礼か。
なんてことを考えた。
竹内栖鳳の大獅子図は昨年、回顧展で見た。
(もちろん、藤田美術館でも何度か拝見している)
やはり、この場所にあってこそ、ぴったりハマる獅子。
豊干寒山拾得図(三幅対)。
また寒山拾得か
でも、真ん中の豊干って、誰?
解説を読むともとは十六羅漢図らしい。
寒山図の端に箒を描き足しているのが少し笑える。
(なんじゃ、この無理繰りさ)
曜変天目茶碗は控えめな感じ。
内側の曜変の光具合がいい。
以前、学芸員さんが表にライトを当てて光らせくれたっけ。
光がないと表側は光らない。
どんなに目を凝らしても、わからない。
そーゆーもんなのか。やはり。
白縁油滴天目鉢。 「鉢」なのに、天目台を従わせている。
大抵、曜変天目茶碗と隣合わせで展示されている。
個人的にはこの油滴の加減がとても好き。
大きいのがちょっとなぁ。。。だけど、
でも、数人分の濃茶を練って飲み回すには主客いずれに対しても、よいかも。
1階は平家琵琶がよかったなぁ。
それと、野々村仁清の作と伝わる宝船置物。
これ、初めて見たかも。
けっこう大きい。
帆まで陶器で。
そして、形よく、立派。とても風格がある。
パッと見、確かに仁清っぽい。
でも、時代的にこういうの、焼いたのかしら???という気にもなる。
仁清の印はない。
だから「伝 野々村仁清」。
でもね、加賀前田家旧蔵だしね。
そういえば、国宝の雄雌雉香炉も前田家だった。
九谷焼は仁清を手本としたのかもしれない。。。(と初めて思いが至った)
他は省略。
展示室から受付に至る廊下の途上で
開館当時の写真(見学者がいっぱいいるところ)と開館当時の目録が展示してあった。
目録をパラパラとめくってみる。
文字だけど、そこに記されている道具類からパッと実物のイメージが浮かぶ。
2007年秋からずっと来させていただいていて、
こうして感想を書き留めているおかげで、だいたい頭に入っているのかもしれない。
お手洗いの脇の扉が開いていた。
何やら展示してあったので、のぞいて見学させてもらった。
岡田親彦さんという方の「ガラスとことば遊び展」。
篠山のガラス作家さんらしい。
テーマは「馬と蝶とあじさいと」
紫陽花が削られた柄がすごくきれい。
その脇に馬が小さく、何頭も跳ねている。
紫陽花の脇に蝶々が舞っているのは違和感ないけど、
馬(それも小さく)跳ねているのは、ちとユニーク。
この前も日本ダービーあったしね。←例年は5月末だけど。
宝塚記念も6月もあるし。
この時期の馬って、しっくりくるのかも。
そもそも、今年は午年だし。
とか、心の中で納得しようとしている自分がちとおかしい。
それらの作品は鉢だたり細長いお皿だったり、小鉢(5組)だったり。
いずれも夏の懐石道具(向付とか預け鉢、焼き物? 強肴)に使えそう。
展示されている会議室のような小ホールのような空間は初めて足を踏み入れた。
エントランス脇の掲示板には展覧会に付随したイベントもあるようで。
60周年ということで、それなりに力入れてるみたい。
次回はいよいよ「本題」へ。
9月13日(土)~12月7日(日)
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★藤田美術館バックナンバーリスト
2013年秋季展『美しき日本』→こちら
2013年春季展『茶道具いろは』→こちら
2012年秋季展『藤田傳三郎の想い』→こちら
2012年春季展『藤田傳三郎の軌跡』→こちら
2011年秋季展『コレクター藤田傳三郎の審美眼』→こちら
2011年春季展『季節を愉しむⅡ 春~初秋の美術』→こちら
2010年秋季展『季節を愉しむⅠ 秋~新春の美術』→こちら
2010年春季展『歴史を彩る 教科書に載る名品』→こちら
2009年秋季展『日本のやきもの・アジアのやきもの』→こちら
2009年春季展『日本のやきもの ~桃山・江戸の茶陶~』→こちら
2008年秋季展『渡来した陶磁器~茶人が愛した器たち~』→こちら
2008年春季展『茶 茶人と道具』→こちら
2007年秋季展『東洋の美に出逢う』→こちら
『開館60周年 特別展 ~序章~』
※6月15日(日)まで
前回が昨年10月だから、約8か月ぶりの訪問。
だからご無沙汰感が強い。
しかも、開館前に到着したのは初めて。
お向かいの太閤園の前にで開門を待った。
こう建物自体をしげしげを眺めることも初めてかもしれない。
人間でいえば還暦にあたる60年間。
美術館の歴史にしばし思いを馳せた。
もっとも、今回は茶道具は少ない。
それでも、検定の合格証提示(番号を控えられた)で50円割引。
まずは2階から。
菱川師宣が描いた大江山酒呑童子絵巻。
たしか、サントリーでも酒呑童子絵巻を見た。
もちろん、描いた人の筆によるからタッチも異なるのだけど、
まぁ、やっぱり憎めない感じの酒呑童子、かな。
茶道具じゃないけど、柴田是真の紫檀塗青海文波筆筒はステキ
見た目からすると、筒茶碗にも使えそう。 きっと軽いに違いない。
火入れにも使えそうだけど、やめておいた無難だろう。
建水にも、、、いやコレに失礼か。
なんてことを考えた。
竹内栖鳳の大獅子図は昨年、回顧展で見た。
(もちろん、藤田美術館でも何度か拝見している)
やはり、この場所にあってこそ、ぴったりハマる獅子。
豊干寒山拾得図(三幅対)。
また寒山拾得か
でも、真ん中の豊干って、誰?
解説を読むともとは十六羅漢図らしい。
寒山図の端に箒を描き足しているのが少し笑える。
(なんじゃ、この無理繰りさ)
曜変天目茶碗は控えめな感じ。
内側の曜変の光具合がいい。
以前、学芸員さんが表にライトを当てて光らせくれたっけ。
光がないと表側は光らない。
どんなに目を凝らしても、わからない。
そーゆーもんなのか。やはり。
白縁油滴天目鉢。 「鉢」なのに、天目台を従わせている。
大抵、曜変天目茶碗と隣合わせで展示されている。
個人的にはこの油滴の加減がとても好き。
大きいのがちょっとなぁ。。。だけど、
でも、数人分の濃茶を練って飲み回すには主客いずれに対しても、よいかも。
1階は平家琵琶がよかったなぁ。
それと、野々村仁清の作と伝わる宝船置物。
これ、初めて見たかも。
けっこう大きい。
帆まで陶器で。
そして、形よく、立派。とても風格がある。
パッと見、確かに仁清っぽい。
でも、時代的にこういうの、焼いたのかしら???という気にもなる。
仁清の印はない。
だから「伝 野々村仁清」。
でもね、加賀前田家旧蔵だしね。
そういえば、国宝の雄雌雉香炉も前田家だった。
九谷焼は仁清を手本としたのかもしれない。。。(と初めて思いが至った)
他は省略。
展示室から受付に至る廊下の途上で
開館当時の写真(見学者がいっぱいいるところ)と開館当時の目録が展示してあった。
目録をパラパラとめくってみる。
文字だけど、そこに記されている道具類からパッと実物のイメージが浮かぶ。
2007年秋からずっと来させていただいていて、
こうして感想を書き留めているおかげで、だいたい頭に入っているのかもしれない。
お手洗いの脇の扉が開いていた。
何やら展示してあったので、のぞいて見学させてもらった。
岡田親彦さんという方の「ガラスとことば遊び展」。
篠山のガラス作家さんらしい。
テーマは「馬と蝶とあじさいと」
紫陽花が削られた柄がすごくきれい。
その脇に馬が小さく、何頭も跳ねている。
紫陽花の脇に蝶々が舞っているのは違和感ないけど、
馬(それも小さく)跳ねているのは、ちとユニーク。
この前も日本ダービーあったしね。←例年は5月末だけど。
宝塚記念も6月もあるし。
この時期の馬って、しっくりくるのかも。
そもそも、今年は午年だし。
とか、心の中で納得しようとしている自分がちとおかしい。
それらの作品は鉢だたり細長いお皿だったり、小鉢(5組)だったり。
いずれも夏の懐石道具(向付とか預け鉢、焼き物? 強肴)に使えそう。
展示されている会議室のような小ホールのような空間は初めて足を踏み入れた。
エントランス脇の掲示板には展覧会に付随したイベントもあるようで。
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