きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

9月の100円映画会

2017-09-20 23:00:17 | 映画
9月の100円映画会は
「ゆずり葉の頃」

2015年5月に公開された、比較的新しい映画だ。

出演者は、八千草薫、仲代達矢、風間トオル、竹下景子、岸辺一徳…
豪華な顔ぶれに、期待大❗️

お天気は曇り…一雨来そうな空を気にしながら、
自転車で走った。


主人公の市子(八千草薫)には、家族にも語ることがなかった想いがあった。

少女の頃から恋心を寄せた彼(仲代達矢)は、有名な画家になっていた。
その彼の個展の記事を目にして、
思い出の地に出かけた。

息子(風間トオル)は海外勤務から、一時帰国したが、
一人暮らしの母と連絡が取れず、
心配して、母の家に行き、

そこで、切り抜かれた記事を見つけ、
軽井沢まで、母を追いかけて行った。

市子には、どうしても観たい絵があった。
「原風景」と言う、彼の初期の作品だ。

何度も美術館に足を運び、探して回るが、
その絵は、個人の所有になっていて、見ることが出来ない…。

市子の一途な恋心を描いている映画と思いきや、

老いて行く母を気遣う息子と
息子の負担にならないようにと思う母との、親子愛をも描いている。

市子の言葉で、

「ゆずり葉は、新芽が育つと、緑の葉のまま散って行くのよ。
そして、茶色になり土に帰るの。
私は、ゆずり葉のように生きたいの」

しっとり、静かで、気品があって…
大人の映画だ。

主演の八千草薫さんは、何歳なのだろうか?

優雅でいて、凛とした日本女性を、感じさせられる。

美しく老いていくと、
顔のシワまで美しいと、感心した。

私も、八千草薫さんのように、誇らしく歳を重ねて生きたいものだ…。



コメント
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