ちくわブログ

ちくわの夜明け

よど号グループ・若林盛亮さんが語った「革命とロックとアイドル」

2014-09-09 23:40:00 | 映画制作
本日、赤軍ドキュメントのインタビュー撮影に行ってきました。
内容がよど号グループに関わることだったので、昨日は資料を読んだり訪朝時の映像を観直したりしていました。

よど号グループに対するインタビューの中で、改めて観てみると今さらながら面白い内容のものがありました。
皆さんに対して「よど号で平壌に訪れた『赤軍兵士』時代と、今現在とで、思想や考え方に変化はありましたか」と質問した時のことです。

かつて「裸のラリーズ」結成時のメンバーだった若林盛亮さんが、以下のように答えてくれました。



以下、インタビュー書出し

-------------------------------------------------------------


「ロックは分かる奴が分かればいい、分からん奴は分からんでいい、でやってきた。
ロックはそれでいいかもしれんが、政治はそれではダメだと。やっぱりアイドルがいい、と。国民みんなに愛される。
ロックは別にアングラでも良い。やっぱり政治を目指す以上、革命家を目指す以上、もっと大きな愛の中で生きる、と。言う以上はやっぱりその、やっぱりアイドル?アイドル立派じゃないかと。
あれだけの国民にさ、愛されてて。アキバ(AKB48のこと?)なんか偉いじゃないか、と。政治もああいうふうにできればいいな、と。アキバみたいに。

という。

そういうことが出来る人間と言うか。自己主張、自分の言いたいことだけ言ってるんじゃなくて、皆にとって何がええんかな、と。それが愛を感じるちゅう事かもしれんけど。
いまだにワシは写真写りが悪いと、笑顔が全然ない、と(笑)。アイドルみたいに笑えないな、という(笑)。やっぱ笑わんとあかんな、ちゅう。
いろいろ考えるんスけど。
やっぱこの、アイドルを目指す、というか。国民的に、アイドルの政治?国民がみんな、「いい」と言う政治やね。そうういうことが出来る人間にならなあかんな、と。

それは朝鮮(北朝鮮)に飛んできて、初志貫徹と言った時に。目指したんやから。最後までこの道を極めるっていうのを。
それはバンドの仲間に対する義理でもあるやろし。
抜けたからね、私は。そういうことです」

-------------------------------------------------------------




以上。

一言で言うと、昔に比べてすごく丸くなったんですが、それでも尖ってる部分は尖ってる。
この内容って「死ぬまで革命家でいる」という表明でもありますから。

なんで公開したかっていうと、この内容を映画に反映させたところでアングラロック?と言うんでしょうか。そういったことに興味を持ってる方々には届かないだろうな、と思ったからです。

おせっかいかもしれませんがそういう趣味の方々の参考になれば。


--------------------------------------------------------------------

Tribute to Les Rallizes DéNudés
クリエーター情報なし
スタジオワープ

「拉致疑惑」と帰国 ---ハイジャックから祖国へ
クリエーター情報なし
河出書房新社

宿命―「よど号」亡命者たちの秘密工作 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 乳首と和解せよ | トップ | 渡船場にて »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画制作」カテゴリの最新記事