Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

アメリカン・アイドル シーズン14 TOP4→3

2015-05-22 00:04:33 | アメリカンアイドル
今まではTOP3に与えられる特権だった「アメリカン・アイドル」における一大イベント、
"Home Coming"、凱旋ツアーが今回からはTOP4から行われた。
それまで番組の収録に缶詰になっていたコンテスタント達が、
プレイベートジェットで故郷に帰り、リムジンが迎え、
家族の友人の待つ家に帰宅、その後、地元でパレードとコンサートをする。
今までのコンテスタントの中で「優勝したい」ではなく
「凱旋ツアー」を志望動機としていた人もいるほどだ。

里帰りをした後は皆、表情が明らかに違ってくる。
出発点に戻ることで自分の環境の変化を実感し、
地元の期待を背負っていることを自覚する。

今回の課題は三曲。
ボーカルコーチのスコットの選んだ曲、故郷を想う曲、審査員の選んだ曲。

レイヴォン、ジェイソン・デルーロ"Want to Want Me"
旬の曲がレイヴォンにぴったりフィットする。
赤のジップジャケットとTシャツ、黒のパンツにハット。
目の輝きが違う。観客ともしっかりコネクト。
この日の番組のスタートに相応しいパーフォーマンス。
私はだんだんこの人とエリック・べネイの若かりし頃が重なってきている。
レイヴォンのツイッター、エリックもフォローしていることに先日気づいた。
ハリーからも「君のアップテンポな曲の中でベスト。」と褒められる。

クラーク、U2"Beautiful Day"
しっとりとしたジャズも行けるし、R&Bしかり、そしてロックも充分に歌える。
声量は豊か、いろいろな技術も備えているけれど、
弱音の時に音がいつも不安定に感じる。
前回の件で視聴者にどう受け止められたのか、本人も不安が残っているのでは。
たくさん撮っているはずの映像の中であえて反抗的な部分が強調されてしまったこと、
番組に対してもわだかまりが彼の中であるのかもしれない。
どことなく今までの優勝する気迫、オーラが薄れてきている。

ニック、ブルース・スプリングスティーン"Because the Night"
ギターを手に歌う姿、外見が明らかに変わってきている。
シェイプアップされて自信が漲っている。

ジャックス、The Who"My Generation"
この人のハスキーな声とロックののり方が好きだ。
名曲を自分の曲にしている。

里帰りの様子、一番先はニック。
コネティカットへとプライベート・ジェットで向かう。
街を挙げての応援の様子に「自分のためではない、
応援してくれる人のために優勝したい。」
Andy Grammer"Back Home"
もうアメリカでは結果は出ているはずだが、
もしかして優勝はこの人かと思わせる人気ぶり。

クラーク、テネシーのナッシュビルへと向かう。
コンサートはクラークが在学していたリー大学の聖歌隊と共演。
「僕には夢がある。一生音楽を続けたい、これからも応援してほしい。」
オーティス・レディング"The dock of the bay"

レイヴォンの故郷はバージニア、リッチモンド。
ニュースに出演して司会者も巻き込んで歌ってしまう。
出迎えた母、姉、甥と共にリムジンに乗り、母校へと向かう。
歓迎を受けて、弾けて無邪気に踊っているレイヴォン。
「人を元気付けて笑顔の輪を広げたい。」
雨の中をパレード、リッチモンド市長、シーズン5のトップ3だった
エリオット・ヤミンに迎えられる。
エリオットは度々来日もしていて、
2009年のビルボードライヴ東京のコンサートには私も行っているが、
日本での人気の高さに驚いた。
レイヴォン、地元のコンサートでは母に捧げる曲として、
"Believe"を歌う。
テレビでレイヴォンが歌った時は客席から気丈に声援を送っていたお母さん、
地元では感極まり泣き崩れている。
車の中で喜びを語る母の言葉に素直に頷くレイヴォン、
幼い甥とふざけるレイヴォン、家族と一緒の姿に彼の優しさが出ている。
スティーヴィー・ワンダー"As"
とても良いアレンジだったが、最後のサビの部分が省略となり、
私の中ではもっとしっかり聴きたかったという心残りが。

ジャックスはニュージャージー、やはり地元での人気は凄い。
ニックのコネティカットと共にNYCで仕事している人の中には、
ニュージャージーから通う人も多い。
東京においてのそれぞれ埼玉、千葉といったところだろうか。
Evanescence"My Inmortal"
ピアノの前でドレス姿で歌うが、謙虚さと自信が溢れている。

審査員が選んだ曲のトップはクラーク。
Weekend"Earned It"
最近は盛り上げ方のパターンが定型化していると思っていたクラーク、
停滞している状態からやっと本来の調子を取り戻した。

レイヴォン、Joe Cocker"You Are So Beautiful"
"You are so beautiful to me"という歌詞、要するに「大好きだよ」
愛の中にはいろいろな要素がある。
その切なさだったり、慈しみ、愛することの喜びだったり、
様々な感情が凝縮されていてレイヴォンの曲の深め方、
技法、表現力共に最高だと思ったのだが、ジェニファーは「変化に乏しい」
かつて妻を亡くして数か月後に友人の勧めでアメリカンアイドルに応募した
ダニー・ゴーキー、TOP5で番組を去る時にこの曲を歌っている。
それはもう明らかに亡くなった妻を想って歌っていることが、
手に取るようにわかり観客達は涙したことを思い出す。

ジャックス、Paramore"Miseny Business"
ラフな服装で雰囲気を変えているが、最初の二曲には及ばない出来栄え。
やはり三曲歌うのはたいへんだ。

ニック、エドウィン・マッケイン"I'll Be"
全く知らない曲だっただけにまるで本人のアルバムのための曲のよう。

結果発表、ニックとクラークが決まり、残るレイヴォンとジャックス。
レイヴォンは脱落が決まった時にジャックスの健闘を讃え、
一方ジャックスはレイヴォンの手を挙げて「彼に拍手を!」
ジャックス、ほんとうに優しい。
この番組は勝ち進む内に人柄も磨かれていくようだ。

レイヴォンはステージから降りてお母さんの元へ駆け付ける。
スコットがハグしようとするがハーフハグに留め、
一目散に母親のところに行き、がっつりハグ。
最後まで私の期待に応える姿を見せてくれたレイヴォン。
選曲も好みの曲ばかりだったので次回からが寂しくなる。

ところで、今回の凱旋ツアー、
里帰り映像、今まではもらい泣きするシーンが必ずあったのに、
今回は一度も涙を誘われる場面がなかった。
3人から4人になったことでドキュメンタリー部分が浅くなったからなのか。

今週の土日でトップ3から2、そしてファイナルへと続く。
ファイナルでは応援するアーティスト、ナイル・ロジャースが、
現在のCHICのメンバー達と出演したと聞くだけに楽しみ。


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