Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

アメリカンアイドル シーズン10 トップ6 

2011-05-09 09:20:33 | アメリカンアイドル
全米12万5000人の中から選ばれたトップ6。
スコティー、ローレン、ジェームズ、ジェイコブ、ヘイリー、ケイシー。
ここまで来ると皆、磨かれて顔付が変わってくる。
もちろん優勝を狙う気迫がなければ上に進めないが、
トップ6まで来たことで達成感や自信が漲っている。

今回のテーマは「キャロル・キング」
中学生時代から大ファンでずっと彼女の曲を聴いてきた。
それだけにトップ6達がどのようにキャロルの曲を歌いこなすか、
楽しみにしていた。

キャロルキング、自分名義のアルバムを出す前はライターとして曲を書いていた。
R&B、ロック、フォーク、そしてカントリー調の曲もあり、
テーマとして取り上げるのにはぴったりだ。

ジェイコブ "Oh No Not My Baby"
前回ワースト3に入ってしまいそれを引きずっている。
ジェイコブは普通に話している方が親しみを感じる。
歌い出すとどうしても作られた雰囲気が抜けない。
今回はついにジェイコブらしさがスパークした。
完璧にこの曲を自分の歌にしている。
自然体で楽しそうに歌ってみせた。

ローレン "Where You Lead"
今回、メンターに加わったベビーフェイスから「もっと高い音を出したら?」
「出なかったらと思うと不安。」と答えるローレン。
ゲストでやってきたマイリ―・サイラスから、「自分のために歌いなさい、
人の中傷に振り回されないで。」
ローレンは叩かれているらしいが、それゆえに反対に応援している人もいるのでは。
カントリーが得意なローレンにこの曲はぴったりだった。
ジェニファーから「自分の限界に挑戦する姿は美しい。」
スティーブン「声が割れた時が意外な事に一番魅力的だった。
人々の邪念が自分に向けられているとしても輝き続ければそんなものは撥ねつけることができる」

ヘイリーとケイシー "I Feel The Earth Move"
ケイシーがヘイリーを立てていて相性がぴったりだ。
しかし二人ともソロが控えているせいか、出し惜しみしたのだろうか。
ヘイリーの歌に心が感じられなかった。
彼女はキャロルに合っていると思っていただけにちょっとがっかり。
自分が思い入れのある曲は案外、この番組の候補者に歌われると満足できないものだ。

スコティー "You're Got A Friend"
この曲は難しい。感情が入り過ぎてもくさくなるし、淡々と歌えばつまらない。
ベビーフェイスから、今までの癖を抜け、カントリー風に歌うなと指導される。
出だしは秀逸だった。
ギターのソロからの始まりはラテン調でさえある。
中盤でいつものスコティーに戻った部分もあったが、
オーケストラが続き、最後ではしっかりと感情移入された彼のパーフォーマンスにぐっときた。
スコティーは好みとは違うタイプの歌手だと思っていたが、もうそういったものを超越している。
声の高さもこの曲ではバリトンからテノールへと変えた。
優勝候補かもしれない。
元々スタイルを持っていたスコティー。
アドバイスを受けて、それを生かしながら徐々にステップアップしてきている。

ジェームズ "Will You Still Love Me Tomorrow"
リハーサルで既にジミーとベビーフェイスを感動させている。
ギター一本で歌い上げた。
本番は最初はアカペラ、会場の大きさに臆することなく観客を惹き込む。
キャロル・キングが、「今晩は完璧な夜を二人で過ごしたけれど、
あなたは明日も私を愛してくれるかしら?」としっとりと歌うこの曲。
昨年、ジョディー・ワトリーもビルボード東京のライブで観客に語りかけるように歌った。
ジェームズはこの曲を途中からロック調に変調。

最後の歌詞、"Will You Still Love Me Tomorrow"を"You'd Better Love Me Tomorrow"
「明日も僕を愛した方がいいと思うよ。」と自分への投票の呼び掛けにした。
好きな曲がアレンジされて納得できない時もあるが、ジェームズは見事に自分の歌にした。
最初はアダムの二番煎じかと思っていたが、ここのところ自分らしさを確立してきている。
彼がここまで来るとは思わなかった。番組を通して最も成長した人なのでは。
ジェームズも優勝候補と言える。

ローレンとスコティー "Up On The Roof"
スコティーがローレンに押され気味、二人とも相手に遠慮がないデュエット。
それでも可愛らしかったが。

ケイシー "Hi-de-Ho"
ケイシーは受ける路線ではなく自分の好きなことを好きなようにやっている。
ステージに登場するとピアニストの脇でピアノに加わりながら歌い、
次々と楽器演奏者に寄り添って歌って行く。
遊び心たっぷりのステージだったが一般受けはどうだろう。

ヘイリー "Beautiful"
ビートルズ風に歌いたいとのことだったが、メンター達から"Get"という単語にキャロルは、
深い意味を込めているからそこを強調して、とアドバイスを受ける。
ゆったり歌うところで声が不安定になる。
曲に入り込んでいる印象を受けなかった。
アレンジが原曲の良さを消してしまった。
ヘイリーはキャロルに向いているはずなのに、このチャンスを生かせなかったのは残念。

ジェイコブとジェームズ "I'm Into Something Good"
デュエットのレベルはともかく、二人でコミカルな味を出していた。

トップ6、全員が楽しんでこの瞬間を満喫しているかに思えた。
デビッド・クックやアーチュレッタ、アダムのような強烈なシンガーは今回はいないが、
反面、全体の粒が揃っている。
それだけに誰が落ちても不思議ではない。

結果発表。
最初に全員でキャロル・キングの曲のメドレーになる。
これをキャロルが聴いたら怒るだろうか。
彼女の人柄ならきっと微笑ましく観ていたかもしれない。
前日の命懸けの本番から翌日の結果に関係ないメドレーまでの準備期間は、
当日のみかと思う。

最後にスコティーとケイシーがステージ上に残る。
脱落はケイシーだった。

今までのオーディションから予選までのケイシーの映像が映し出される。
最初からいろいろな楽器を使ったり、ケイシーの存在はユニークそのものだった。
トップ10入りから外れかけた時、審査員が特例として番組中に一度だけ使える権利を行使し、
ケイシーを救いあげたのもドラマチックだった。
ステージを縦横に使い、客席や審査員席にも入り込んで、最後の曲を歌ったケイシーは、
ここまで来たことに悔いはないはずだ。
客席の両親も拍手を送っている。
親しいヘイリーも笑顔で讃えている。


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