いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

ノーフォークジャケットを考察する

2017-01-08 06:51:30 | カジュアル
アジャスタブルコスチュームのノーフォークジャケットです。オーダーしたものが出来上がってきました。



元々狩猟用ゲームジャケットとして生まれたこのスポーツコート、ディティールに特徴があります。肩から前身頃に伸びるベルト状のパーティカルパネル、激しい運動をしても型崩れを防ぎ、体とのフィッティングを高める仕組みで背中側も同様の作りとなっています。又、背中部分にはインヴァーテッドプリーツが入っているのでシューティングや激しい動きをしても動きやすい構造です。ウェスト部分はボタンで留めるベルトになっていますが、これもフィッティングを向上させるための構造です。腰のパッチポケットはマチがありかなりの物を入れられる上、ボタンが付いているので、走るような事があっても中の物が外に出てしまうこともありません。傷みやすい袖口は丈夫な2重構造、ボタンが付いたストラップになっていて袖口が絞れる構造になっています。

実際には私はシューティングする事はありませんが、一つ一つのディティールが意味を持っている事が男の服の場合は重要だと思います。





元々スポーツ用のジャケットですので、コーディネイトはタートルネックのようなものでも良さそうですが、ネクタイやボウタイの方がよりマッチすると思います。ニッカポッカまで履けば完璧でしょうが、もはや装いという範疇を飛び越えてコスプレなってしまいそうですので、コーデュロイのトラウザーズなどと合わせてみようと思います。



今回オーダーした英国生地のLovat、恐らく目付は1kg近く、とても仕立て栄えしていますがジャケット自体の重さはかなりのものです。これを着用すればコートはいらないと思います。さて、作ったはいいのですがどんなシーンで着用するか悩むところですね〜。

ロンドンで着るとそれはシティの服ではなくカントリーの服だと言われそうですので、やはり東京でしょうか。