特定非営利活動法人 被災者応援 愛知ボランティアセンター 公式ブログ

2011年3月17日設立。孤児遺児応援活動、被災地ボランティア活動等、現在進行形で被災者応援活動を行っています。

被災者応援 愛知ボランティアセンター設立4年を迎えました

2015年03月18日 16時40分33秒 | スタッフのつぶやき

久田です。 
すでに徳倉がご紹介していますように、愛知ボラセンは震災から6日後の2011年3月17日に起ち上げました。
久しぶりに過去の記録を見てみました。

3月11日18:06に、Gmailアドレスを連絡用に新しく取得しました。
3月12日に、中高校生ボランティアの応募フォームを当時の東海高校サタデープログラム実行委員に依頼して作りました。
この時点では、春休みに中高校生ボランティアを派遣することを考えていました。

それと前後して、田中涼子(現副理事長)から、2児の母の私でも名古屋でできる活動と問い合わせありました。
田中の電話を受け、被害の大きさから新しく大人の団体の起ち上げを決心しました。

そして、3月15日07:58に以下のメールを送信しました。
 何かしなければ、でも何をしていいのかわからないみなさん。私もその一人です。
 それでもこれまでの奨学金を贈る会での経験とネットワークを活かして以下のような会を起ち上げます。
 名称は東日本大震災被災者支援・愛知ボランティアセンター(仮称)
 目的は愛知でできる被災者支援。
 当面は、
 ①必要な物資を集め、愛知で分類・仕分けをして直接被災者に応援の思いとともに届けること。
 どこかのお寺などを借り、名古屋市内に物資集積場を設ける。
 物資をそこに送ってもらう。
 ボランティアは名古屋市内のそこに集まり、仕分け・分類する。
 名古屋から現地周辺(たとえば山形県)に中継基地を作り(あてはあり)、
 そこへ送る。できれば輸送会社にボランティアで送ってもらう。
 そこから、被災地に届けるということを計画しています。
②義援金募金。義援金の送り先は物資を送る被災自治体。
 名古屋でできるだけ無理のない活動をしたいと考えています。
 被災者のために何かをしたいと思っている人は、
 17日(木)午後7時30分に私学会館に集まってください。
 転送大歓迎、一人でも多くの人に声をかけてください。

この時点では「被災者支援」としていますね。ですが、文面の中では「応援」という言葉を使っています。
この頃、「支援」と「応援」の違いについて私の中でいろいろと考えていました。
「転送大歓迎」として「チェーンメール」化させて広げようと考えました。
3月17日午後7時30分の開始としたのは、「17日募金」の日で、
午後7時まで高校生がいつもの阪神大震災孤児遺児応援募金にかえて、
東日本大震災募金に切り替えた募金活動をしているためでした。
メールはロサンゼルス在住の女性にも行き、「チェーンメール」作戦は成功。
3月17日に今の愛知ボラセンのG-mailアドレスを取得しています。
そして、東別院のお茶所を借りられることになりました。

以下は2011年3月17日16:18の記録がある文章の一部です。

今回の未曾有の大震災にあたり、愛知から被災地に向けて、応援することを活動の中心にしたグループを起ち上げます。
お金を送ること。これが今だれにでもできる一番の支援です。私たちの会でも義援金を集め、被災地の自治体へ直接届ける活動をしていくことが第一の活動です。
連日報道される被災者の状況に胸を痛め、お金だけではなく、家にある何かを贈りたいという気持ちの方もたくさんいらっしゃいます。しかし、個人の支援物資を送る術は現在のところありません。
そこで、個人が集まって、団体になればと考えました。さらに名古屋でもできるボランティアがあるはずだと考えました。
 愛知県の高校生はこれまでに、阪神大震災や中越大震災で多数が災害ボランティアに関わりました。その中の一つに阪神でも中越でも大量の支援物資の仕分けに「格闘」したことがあります。こうしたこともあって、現在は個人の支援物資の受け入れをしていないと考えられます。
 ならば、愛知で支援物資を集め、愛知で支援物資を分類・仕分けし、私たち自身でその支援物資を直接被災者に届けることはできないかと考えました。これならば、誰でも地元で気軽に参加することができます。
 そして、たいへんありがたいことに真宗大谷派名古屋別院(東別院)の境内にあるお茶所(おちゃじょ)を物資集積場としてお借りすることができました。
愛知の皆さんの心を被災者に届けるお手伝いをし、被災者を応援する活動を行います。
皆さんのご協力をお願いします。


3月19日~22日に石巻市を視察。湊小学校でチーム神戸の金田真須美さんと会い、湊小学校での物資配布を決定しました。 

東別院のお茶所が借りられるのは3月25日からでした。
すぐにでも起ち上げ!物資募集!のマスコミ報道をしたいところでしたが、
25日以前に物資が東別院に届けられて混乱が生じることを避けるために、マスコミには23日まで報道しないように要請しました。
そして、24日に報道解禁、25日準備、26日から東別院・お茶所で新品応援物資の受け付けを始めました。

東日本大震災被災者応援 支援物資を送ります! ご協力ください!!
 3月17日に高校生から高齢者まで、幅広い年代の60数名が参加して、東日本大震災被災者応援「愛知ボランティアセンター」を起ち上げました。今回の未曾有の大震災にあたり、愛知から被災地に向けて、何か応援したいとい熱い思いを持った人々が集まりました。
 お金を送ること。これが今だれにでもできる一番の支援です。私たちの会でも義援金を集め、被災地の自治体へ直接届ける活動をしていくことが第一の活動です。
 しかし、連日報道される被災者の状況に胸を痛め、お金だけではなく、何かを贈りたいという気持ちの方もたくさんいらっしゃいます。しかし、個人の支援物資を送る術は現在のところありません。
 そこで、個人が集まって、団体になればと考えました。さらに名古屋でもできるボランティアがあるはずだとも考えました。
 会の中心メンバーの多くは、1995年2月に結成された「阪神淡路大震災でお父さんお母さんを亡くした中学生高校生に奨学金を贈る中学生高校生の会」(奨学金を贈る会)で、中学・高校時代に、阪神大震災、東海豪雨水害、中越大地震などで災害ボランティアを経験した若者です。
 そうした活動の中で、各地で大量の支援物資の仕分けに「格闘」しましてきました。現在、個人の支援物資の受け入れを制限しているのは、これまでの大災害で、大量の支援物資が被災地に送られ、被災地で仕分けに多くの人員を割かざるをえなかったことも起因しているはずです。
 ならば、愛知で支援物資を集め、愛知で支援物資を分類・仕分けし、私たち自身でその支援物資を直接被災者に届けることはできないかと考えました。これならば、被災者へ何かしたいと思っている人も地元で気軽に参加することができます。
 こうした思いを胸に、3月17日(木)に60数名が参加し、高校生から愛・地球博でボランティアとして活躍された高齢者のグループの方々も参加して、この会を起ち上げました。
そして、真宗大谷派名古屋別院(東別院)様が、境内にある「お茶所(ちゃじょ)」という独立した施設をお貸しくださることになりました。阿弥陀様のおかげと感謝しています。
東別院・お茶所に届けられた皆様の支援物資は、宮城県石巻市立湊小学校をベースに被災者支援活動をされている「チーム神戸」の金田真須美さんの元へ送り、湊小学校や周辺の被災者にお届けします。「チーム神戸」は当センター代表も発起人に名前を連ねる被災者支援ボランティアユニットです。
石巻市だけでも死者・行方不明者は1万名を越えると石巻市長が語っているように甚大な被害を受けています。湊小学校やその周辺もたいへん深刻な状況です。会の代表メンバー3人も3月20日に石巻入りし、赤ちゃん用品を中心にした支援物資提供、ボランティア活動をし、独自の物資送付や、必要な物資のオーダーを受けるルートを確立した上で、皆様に物資提供のお願いをしています。また、石巻市には20を超えるNPO、NGO団体がはいり、支援活動を展開しています。この連絡会からの情報も募集する支援物資に反映しています。どうぞ、皆さんのご協力をお願いします。
以下の注意をよく読んで、支援物資をご提供ください。
支援物資よりも義援金が重要です。このことをご理解の上、なお物資も送りたいという方は、どうぞ、支援物資をご提供ください。

受け付ける物資
春物新品衣料品、新品靴下(大人、子ども、乳児)
被災地に届けるのは4月2日(土)です。さらに被災者に届くのは数日後になります。まだまだ寒い東北地方ですが、この後のことを考えて、新品の春物衣料品をご提供ください。なお、「新品」はタグなどがついていて、明らかに新品と分かるものです。クリーニングがしてある美品や高級ブランド品でも、中古衣料はご遠慮ください。送られた中古衣料品は、後日、着払いで返送させていただきます。

新品タオル、新品バスタオル中古タオル、中古バスタオル
3月20日(日)の石巻市入りの際、床上浸水の家庭では掃除が始まっていました。水道が復旧し、各家庭での掃除が本格化する4月には、掃除用のタオルが大量に必要になります。新品は新品の使い方、中古は中古の使い方があります。

FM・AMラジオ
コミュニティ放送局「FM76.4ラジオ石巻」では、被災者に関するきめ細かな情報をすでに発信しています。どの家庭でもこの情報を得られるようにしたいと考えています。

爪切り(新品)、耳かき(新品)、傘(中古可)
緊急物資だけではなく、こうした物も必要になってきています。 

1箱:500円(現金、金券)の輸送費をお願いします
私たちは民間のボランティアです。きめ細かく必要な物資を集め、自前でトラックをレンタルして皆さんの支援物資と支援の思いを、直接、被災者の皆さんにお届けします。トラックレンタル費用、ガソリン代をご協力ください。金券は以下のものだけで500円になるようにお願いします。切手、全国百貨店共通商品券、図書カード、ビール券、おこめ券、クレジットカード各社ギフト券。郵送でご提供される方は、現金を同封することはできませんので、金券をお送りください。

私たちの会への支援物資の送料はご提供される方がご負担ください
兵庫県佐用町水害で支援物資を集めた際には、着払いで送られてきた支援物資がありました。どうか、ご提供される方が送料をご負担ください。着払いの場合は受取を拒否させていただきます。

梱包にあたって分類にご協力ください
できれば一つの箱に同じ種類のものだけを入れてください。また、以下の分類で、透明ビニール袋に分けて、分類を明記していただけると助かります。分類=[大人男性]、[大人女性]、[子ども男子]、[子ども女子]、[乳児]。箱の上・横(四面とも)には、中身がわかるようにマジックで大書してください。

受付先 受付時間 午前10時~午後7時(無休)
〒460-0016 名古屋市中区橘二丁目8-55 東別院お茶所内 愛知ボランティアセンター  電話 090-6590-3117
東別院へ問い合わせ電話をかけないでください。東別院には多少の駐車場はありますが、長時間の駐車は絶対にしないでください。東別院の施設を特別のご好意でお借りしています。どうか皆様もご協力ください。お帰りの際にはご本尊様の御前でお参りください。

支援物資届け先
 物資は宮城県石巻市立湊小学校とその周辺地区に、義援金は宮城県石巻市役所に持っていきます。

 義援金・活動資金振込先
 義援金=三菱東京UFJ銀行 大曽根支店
  口座名:愛知ボランティアセンター義援金受付代表久田光政  普通預金  口座番号:0033068
 活動資金=ゆうちょ銀行
  口座名:被災者支援 愛知ボランティアセンター  口座番号:12100-17999031
   ※他行からゆうちょ銀行へ振り込みの場合  支店番号:218  口座番号:1799903

ボランティア
 仕分け・分類ボランティア
活動時間:午前9時~午後8時(無休)。1日2時間以上可能な方。1回だけでも結構です。老若男女誰でもできる単純な仕分け作業です。

 現地輸送・現地ボランティア
4月1日(金)から、原則として毎週末に物資を運ぶ計画です。日程は、金曜午後6時ころ東別院を出発。原発の不安が解消されるまでは、東北道は利用せず、新潟県、山形県を通り、宮城県石巻市に土曜の午前8時~9時ころ到着します。支援物資を降ろし、終日石巻市で活動し、石巻市在住の当会の支援者のお宅で宿泊させていただきます。日曜朝に石巻を出発し、午後10時頃に帰名します。トラックと車2台程度、人数は10名前後を予定しています。また、被災地でボランティアセンターが開設されれば、大規模なボランティアも実施します。
ボランティアを希望される方は、ブログから申し込んでいただくか、aichiborasen@gmail.comへ、氏名、年齢、職業、ボランティア可能な日時を明記して、メールをお送りください。

※この会を広く紹介していただくのは大歓迎です。しかし、必ずこのままコピーするか、当会のブログアドレスを紹介してください。長文なので短くしたり、よかれと思って書き換えたりしないでください。まちがった情報の伝達は、いくら善意からでも迷惑な事態をひきおこしかねません。どうかご協力ください。


この時点で、「被災者応援 愛知ボランティアセンター」になっていますが、文章中では「支援物資」という言葉を使っています。
まだ、「支援」と「応援」についての考えに曖昧さを読み取ることができます。

このチラシを23日から配布しはじめました。最後の2行がポイントです。「チェーンメール化」を狙っていますが、文面を書き換えないでくださいとお願いしています。

この文章を作った時点でかなり基本骨格ができあがっていると考えられます。それだけスタッフでよく練ったものであるということです。
物資募集に関するクレーム対応マニュアルも作成しています。
手前味噌になりますが、今振り返ってもよくできている基本骨格だと思います。

そして、愛知ボラセンの活動は3月25日から本格化しました。
しかし、なんと25日から私は韓国へ行ってしまいました。
「ハムケ=ともに高校生平和特派員実行委員会」として高校生約10人と一緒に韓国・全州市へ行くプログラムが
震災以前に決まっていたからです。

若いスタッフはいきなり代表不在という緊急事態になりました。
でもむしろそれでスタッフもボランティアさんも自分たちで考え、工夫していいんだということを実践的に理解されたのだと思います。

そして、愛知ボラセンの活動が4年を迎えました。

私自身の被災地・被災者への想い、愛知ボラセンへの活動の想いは、この頃に比べて少しも衰えることはなく、
むしろ、今のほうがより熱くなっていると思います。

これからも皆さんとともに、被災者・被災地を応援していきます。
どうぞよろしくお願いします。


 

 

エール4th総括会議 3月29日(日)10時~12時 対面所下広間
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