僕の名前は夜神月、今世間を賑わせているキラ本人だ。
いずれ新世界の神になる僕だが、実は密かに想いを寄せている女性がいる。
「お兄ちゃん、何で鍵なんか閉めてんのー?」
「さ、粧裕か・・何?」
「宿題教えてーッ!」
何を隠そう、僕はこの妹の事が好きで 毎晩眠れない日々を過ごしている。
おかげでこの5日間で体重が5キロ減った。
「気を付けろよ月・・。」
「世間ではそういうのをシスコンって言って、割と気持ち悪がられるらしいからな・・。」
黙っていろ死神・・! と言うかなんでお前そんなのにばっかり詳しいんだ・・!
「数学の2次関数でーす♪」
「はいはい・・。」
・・妹に感付かれてはいけない、少しずつ・・僕を憧れの対象に変えさせるんだ・・!
「あ、こんな大人の雑誌読んでたんだ? だから鍵なんか閉めてたの? なんかヤラシー。」
「おいおい。」
「Lとキラの記事を見てたんだよ。」
「そっか、お兄ちゃん将来刑事になるんだもんね、これも勉強かー、大変だね。」
「あぁ、警察庁の一番偉い人間になってみせるよ。」
「ククッ・・、一番『エロイ』じゃないのかシスコン?」
黙っていろ死神・・! 信用を失わないように話している最中なんだ!
「まぁ、教えてやるから座れよ。」
「さっすがお兄ちゃん。」
よし、これで・・
-ピンポーン・・
「あ、お父さん帰ってきたみたい。今日は早いねー。」
くそっ・・どいつもこいつも・・!
まぁいい、時間はかかるかもしれないが必ず実現してみせる・・。
僕は新世界の神に、粧裕は女神になるんだ・・!