ちょっとこれまでと違う側面から。
NMBの謹慎についてふと思ったのですが、これはちょっと時間を短縮しようと思った為に起きた事故じゃないかと。
初期投資コストを少しケチったから起きるべくして起きていると。
これはアイドルに限らないことですが、
「時間をかけて養成することの価値」
これを見直すいい機会があったなと思います。
グローバリゼーション下の競争では常にスピードが大事とマントラのように言われます。
それに併せてスペシャリストよりもジェネラリストを養成する日本的雇用慣行も時代遅れといわれています。
モタモタしていると相手にやられますからね。
相手もどこにいるかわからず、とんでもないところからあっという間に利益をさらわれてしまう可能性もあります。
しかし、目指すものが普遍的なものなら、必ずしもそうではないのかなと思いを新たにしています。
もちろん、スピードは重要です。これに疑問を差し込む余地はありません。
遅くてよいなんてことは有り得ません。
時間は有限なので、必ず時間はボトルネックになるのです。
スピードがあるというのは、あらゆることにアドバンテージになります。
しかし、一方で、進むのに"適切"なスピードはあるのだろうとも思います。
AKB48は1期生からを考えると、かなり時間をかけて育成されたアイドルと言えますが、
NMB48はAKB48ブランドの下でデビューできるため、一気にマス・アイドル化の道を歩んだ気がします。
(マスかソーシャルかみたいな分類は適切ではないかもしれませんが。)
だからメンバーの選抜基準が、即戦力に寄っている可能性が高いと思います。
すべてのメンバーとは言いませんが、すぐにチームとして成立するレベルに持っていく為に、即戦力として使えるメンバーを何人か選んでいると思います。
そうすると、今回のような事故は起きてしまいがちなのかもしれませんね。
それが善いことか悪いことかを判断するつもりはありませんが、
AKB48も初期メンバーではない、どんどん途中から入ってくる時には、似たような事故が起きやすくなるかなと思ったりもします。
イノベーションを生み出すのによく言われるのが「小さく生んで大きく育てる」です。
アイドル・ビジネスも、短期の成功にとらわれない大きな構想に基づく養成の仕方があってもよいのかなと思ったりしました。
ただ、小さいうちに利益を上げることのできるコスト構造を構築しておくというのが肝で、利益上げるのにも時間を待っていいということではありません。
とりとめのない話なのですが。
k-popアイドルや韓流ドラマも同じように、「適切なスピード」を見誤ったのだと思います。
でも、大きな流れがあるときに、あえてスピードを落とす、というのは、実はとても難しいことなんだろうな、とも。
そういう意味では、HKT48は全然注目されていなくて、ほんとに良かったね、と言えそうで、少しほっとしました笑。
いつもコメントありがとうございます。
>でも、大きな流れがあるときに、あえてスピードを落とす、というのは、実はとても難しいことなんだろうな、とも。
そこですよね。
ちょっと汚い言い方ですが、眼前に札束がある時に、手を伸ばしたくなるのが人間の性なのかもしれませんね。
手を伸ばすと、その手を伸ばした先にあるものを手にすることが目的になってしまうのだと思います。
短期的な利益に惑わされず、本来の理念なり目標に従ってアイドル道を進んで欲しい、そんな身勝手なことを考えていました。
アイドル市場にチャンスがあるから、アイドル・ビジネスをやるのではなく、ある理念を追求した形としてのアイドルを見せて欲しい。
そういった意味で、AKB48とももクロは別格なのだと思っています。
(他を私が知らないだけだと思いますが)
>そういう意味では、HKT48は全然注目されていなくて、ほんとに良かったね、と言えそうで、少しほっとしました笑。
東名阪に比べるとマイナーですからねぇ・・(笑)
「注目されないことの良さ」を受け入れた事業活動、といったところも考えていきたいと思います。