指原莉乃1stフォトブック『さしこ』を読んだ。
フォトブックというので写真集的なものを想像していたが、全然違った。
「指原莉乃 半生記」だった。
本人や仕事の関係者だけではなく、家族から近所の幼馴染や塾の先生までが登場し、「指原莉乃」という人物の概枠を浮かび上がらせている。
文字数もかなり多く、全て読むには根気が必要だが、それだけに読み応えがある。
AKB48の中でも絶賛売り出し中の「指原莉乃」という人が、どういう人かなんとなくわかるという点でもって、さっしーのファンでなくても、それなりに楽しめる内容になっていると思う。
一応、目次を転載しておく。
■撮り下ろしグラビア Daydream Believer
「夢を追って上京してきた少女の物語」をテーマに、写真集『スクールガール・コンプレックス』などで注目を集める写真家・青山裕企氏が撮り下ろし。決して目立つタイプではないのに、なぜだか気になってしまう指原莉乃の不思議な魅力を、フェティッシュな目線で捉えた新感覚グラビアです。
■2万字インタビュー
のべ15時間以上におよぶ独占インタビューを敢行。内向的な少女時代、大分を飛び出した決意、涙と笑いの研究生時代、ブログでのブレイク、総選挙9位へ躍進、将来の夢などすべてを語る。
■フォトドキュメント 指原莉乃 故郷・大分に帰る
地元・大分県に帰郷しゆかりの人物や思い出の地をめぐり、指原莉乃のルーツに迫るフォトドキュメント。
離れて暮らす父、兄との家族座談会や、中学時代の恩師、親友との語らいなども収録。
■指原莉乃書き下ろしエッセイ
秋元康も文才を高く評価する指原莉乃が、エッセイ4編を初書き下ろし。
握手会の話/地方組の話/指原とペット。/中学時代の妄想
■指原莉乃オフィシャルブログ『指原クオリティー』ベストセレクション34 +α
2000件近いエントリーから、ベストセレクション34本+αを選出。さしこ本人のコメントつき!
■特別対談1 指原莉乃×秋元康
AKB48総合プロデューサー・秋元康氏が、これからさしこに望むものとは?
■特別座談会2 指原莉乃×有吉弘行×小嶋陽菜
『有吉AKB共和国』で共演する二人との座談会。指原イジりの名手・二人にどう挑む!?
■特別座談会 指原莉乃×北原里英×大家志津香×中西優香(SKE48)
研究生時代、同じマンションで共同生活を送った4人(通称・地方組)による自由すぎるトークが炸裂。
■友撮SP feat. 指原莉乃 SASHIKO’S BIZARRE LIFE
AKB48メンバーたちが撮った、へたれだけど、ちょっぴりお調子者なさしこの素顔。
■関係者が証言する“さしこ力”
指原莉乃をよく知る関係者5人が、さしこの妙にクセになる魅力について語る。
■母からの手紙
AKB48合格と同時に、大分からともに上京し娘を見守り続けた母からの手紙。
AKB48に興味があって、指原には全く興味がないという人もいないと思う。
秋元康の言葉「AKB48とは、指原莉乃の"奇跡"のことである」とあるように、おそらくさっしーはAKB48が存在しなければアイドルになれていないし、逆にそれはAKB48というものをよく表しているとも思う。
それについては年始に書いた↓
秋元康の指原推しの意図を代弁しよう。
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/d15db34d04bb8fa60570087a313794b9
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だけど、私は指原莉乃の「さしこ力」について、いまいちピンときていなかった。
指原莉乃の魅力については、なんとなく理解しているつもりではあるものの
これまで私自身がそれほど注目していないということもあり、何か違和感を感じていた。
指原莉乃の魅力とは何なのか@NAVERまとめ
http://www.sashihara.jp/指原莉乃の魅力/指原莉乃の魅力について-naverまとめ/
(一部抜粋)
・ファン心理を熟知
・期待されないところから意外にいいんじゃない?と見直させるエネルギー
・自信がなくてネガティブなところ
・ヲタ目線でトーク
・脱力系おもしろブログ
・たびたびある自虐ネタ
・『ときめきメモリアル Girl's Side』や『ラブプラス』などのゲームが好き
・ヘコみやすい
・ヘタレキャラ
・敵をつくらず、ハプニングに巻き込まれず
・喋り[トーク、MC]の面白さ。
・言動が超素直
「さしこのくせに」で表される距離感の魅力はわかるが、本当にそれが魅力の源泉なのか。
「さしこ力」って何なのか、それがわかっていなかった。
でも、このフォトブックを読んでわかった。
「さしこ力」って何なのか?
それは「絶対的俯瞰能力」のことだ。
この人は凸凹な物事をまっ平らにして見ることができる人なのだ。
それでいて頭が良い。
だから、物事をありのままに認識して、即座に本質をズバッと見抜くことができる。
彼女の場合は、それを表現する技術が磨かれていないから稀にその力を見せる程度なのだが、それがまた彼女の魅力になっている。
ほんと普通でヲタで、ヘタレな彼女が、ここまで登りつめることができたのは、この力のおかげだ。
100あったら99普通なのに、1だけとんでもなく光る時がある。
1/100だから誰も気づかない程度なのだが、その1/100があることによって99/100の持つ意味が変わってくる。
1/100が料理の味の印象を大きく変える「ひとつまみの塩」の役割を果たしているのだ。
「観察者」に必要な能力だ。
もし、彼女がその力の面白さに気づき、その力を使うことにもっと快を見出すと、もっと鍛える努力が必要だが、誰にとってもやりにくい相手になることだろう。
だが、それは何が問題なのかに気づけるということであるから、それは逆に言えば、製作者側の人間というよりは、人を育てる側の人間の方に向いているのかもしれない。
※
何もわからずに言うのは怒られるかもしれませんが、さっしーは忙しいとだめだね。
ある程度、暇がないと彼女は生かせませんな。
勿論地方組の時は・・既にAKBメンじゃないかも(笑)
>さっしーは忙しいとだめだね
全くその通りだと思いますよ
>絶対的俯瞰能力
AKBには何人か居るよね、同じ様な力を持った人達が
やっぱ選ばれるして選ばれ残るべきして残った人達には特にね
選抜メンってやっぱ化け物の集まり(笑)
いつもコメントありがとうございます。
さっしーについて少し心配しているのは、さっしーの支持基盤は基本的にブレイクする以前に構築された顧客との関係性にあると思うのですが、あまり忙しすぎると、そこの関係が薄まる恐れがあって、新規顧客の獲得がそれを上回れないと、中期的には失速することが見えている点ですね。
下(顧客との関係)を抑えながら、上(マスでの活躍)を狙っていかないと・・
結局、既存のアイドルと変わらないような活動させられて・・戦略ミスではないかと少し心配しています。
そんな、さしこがアイドル日本一位なってしまった。
「恋するフォーチュンクッキー」が大ヒット、もしこれがレコード大賞にならなければ完全なインチキだ。
ともかくも昨年現役の大島優子を選挙で破ったこと、本店に勢力を結成させAKBブランドを強化すべき派の私でさえ、今回の「天下は私が持ち帰る」の概念のように、ある面ではAKB/SKE/MNB/HKTはJリーグのように同等クラブ(グループ)と解釈しうる次元への押し上げに貢献したこと、九州ツアーの企画や実践などは全メンバー中でも年間NVPをあげていいくらいの大車輪に思っています。新しい道を切り開きましたね。HKTを通してマネージメント、プロデュース、モチベーター、教育者としての才能が本人の努力と重なり、特にこの2年間で爆発したのだと思います。今年の総選挙も指原が本気で連覇を宣言してくれたからこそ、麻友の頂点が感動的になった面もありますし、移籍後の2年間は、間違いなく想定以上の成長を見せてくれたことに感謝と敬意を表したいです。
ただ不祥事を笑いにしている以上はその副作用の大きさから、私はAKBファンとして指原を支持することはないですし、このままの炎上茶番路線は限界で、芸能界で消費され尽くされ下衆な三流芸人として埋もれ行き詰まり壊されてしまうのではと思います。そうやって壊れた人間をたくさん見てきましたから。
コラムで指摘の俯瞰力や頭の良さが逆に仇になっている感もあり、俯瞰力ゆえに達観した不快な笑いや狡賢さが嫌悪や憎悪の連鎖を生み、四面楚歌状態の今回の総選挙は痛々しく感じました。それが私が嫌悪する「芸能界の流儀」ということなのかもしれませんが、既存と同じような芸人やタレントに消費され呑まれるより、モチベーターや教育者側の能力をバックアップしてあげたほうが、せっかくHKTを通じて花開いた才能や努力を思うと、良いと思うのですけどね。特に女性でこうした才能を持った人って非常に希少に思うのです。下衆であろうが「目先のカネが最優先」の芸能界に呑まれるとしたら、残念ですね。
麻友の頂点は、行き過ぎたAKBの芸能界的志向や路線を修正する意味でも大きいと思います。アイドルや芸能人である以前に、人間そのものが崩壊したらおしまいですからね。
http://www.huffingtonpost.jp/2015/06/06/akb-sashihara_n_7525236.html
まさか、こんなに素敵な景色をもう一度見ることができるとは思っていませんでした。自信がある、1位になりたいといろんなところで言っていたものの、昨日の夜一人になった時、もし1位じゃなかった時、ワイドショーにどうやって取り上げてもらおうとか、いろいろ考えたんですけど、まず、みなさんにお礼をさせてください。投票してくださったみなさん、本当にありがとうございます。
そして、普段はHKTのメンバーのみんなにお礼を言う機会が少なくて、さっき、2位の発表の前、不安でなんとなく振り向いたとき、「大丈夫です。私たちがいます」と言ってくれたメンバーに、普段は恥ずかしくてこんなことは言えませんが、みんなは、私の大事な大事な宝物です。いつも本当にありがとう。
まだ、頭のなかで整理できてはいませんが、自分の話をさせてください。私はAKBグループの中でもかなり特殊な存在です。そんな私でも、大分県で学生をしているときは、自分のことをまあまあかわいいと勘違いをしていました。ですが、芸能界に入って、AKBに入って、なかなかセンターになれない私は、どうやったらセンターになれるんだろうと、ずっと考えていました。どうやったら前田敦子さんや大島優子さんのようになれるのか、考えたけど、なれませんでした。私は開き直りました。私は指原莉乃をやり通そう、そう決めました。
私は、ブスで、貧乳で、いいところは本当に少ないです。(そんなことないよ!)どうもありがとうございます。お決まりのセリフをありがとうございます。いいところのない私は開き直って、2年前、1位になることができました。でも、その1位は、スキャンダルからの大逆転、HKT48の立役者、AKBのストーリーに支えられての1位だとずっと思っていました。いつか私もみんなみたいに指原莉乃として評価されたい、そう思っていました。
AKBグループにはかわいい子がたくさんいます。今年は、こんなに自分に自信のない指原が1位になることができました。全国の自分に自信のないみなさん、私のように、いじめられて、ひきこもりになって、親にたくさん迷惑をかけてしまったみなさん、日の当たっていないみなさん、私は、もう一度1位になることができました。奇跡の1回ではなく、自分が1年がんばってきたことを評価されての1位だと信じています。
私は落ちこぼれです。選ばれた人間ではありません。全国の落ちこぼれのみなさん、私の1位を、どうか自信に変えてください。
あの日、私に力をくれたアイドルのように、私も、みなさんの力になれることがとても嬉しいです。今日は本当にありがとうございました!
あ、最後に一個。ちょっと、いつものやつをやっていいですか。これからも、AKBグループを応援してくれるかな? (いいとも!)ありがとうございます。満足です。
(後輩、仲間たちに)これから、もっともっともっともっと、最強の、決して落ちぶれているわけではないAKBを作っていきましょう!