ピアノ弾きの気まぐれな休日

ピアノ弾いたり、お酒飲んだり、素人ピアノ弾き こゆめ のぼんやりとした日常

れくちゃー

2009-11-29 20:42:38 | 日記・エッセイ・コラム

今日はレクチャーコンサート。ワルター、エラール、現代のヤマハ。ワルターにモーツァルトはよく合います、っていうか合わせて曲が作ってあるのだから言うまでもない。ロンドニ長調に、キラキラ星変奏曲。キラキラ星変奏曲の方が印象的。ワルターの音色が変奏曲の様々な性格を際立たせていたように思う。おいら自身ワルターがいいと思った理由がその響きの多様さなのでうれしい。もっとも、最初の方の変奏ではあんまりそういう印象は出なくて平板な印象を受けましたが、それはそれ、最終的に面白ければいいのです。続いて、ベートーベンの月光ソナタ。初めて聞きました、第1楽章指示通りの senza sordino。見事に響きが濁ります。その結果モダンと決定的に違いが生まれるのがベースライン。モダンで弾く場合、ベースの深い響きの上に残りの声部を溶け込ませていく印象があるのですが、今回はそのベースが濁っているので、全部が溶け込んでいる中でメロディーだけ浮かび上がるっていう印象を受けました。似てると言えば似ているんですが、今回の雰囲気は“幻想曲風ソナタ”っていう原題によりマッチしてましたね。で、びっくりしたのが第2楽章のあまりにも鮮烈な印象。モダンだとあそこまでの落差はない気がします。休憩をはさんでエラール、小犬のワルツ。最初、あまりにも耳になじみのない響きに驚き。ずいぶんと乱暴な演奏か?と思う。ところが、しばらく聞くうちに、それがエラールの響きであることを認識。モダンと比べると、響きが固く、ワルター寄り、そして低音の響きに比べて中高音の響きが強いみたい。調べてみるとハンマーの素材は同じフェルトのようですが、ちょこっとフェルトの部分が薄いみたいです。でも、そんなもんでそこまで違いが出るのか不思議なので、もしかしたらそれ以外にもいろいろあるでしょうが、おいらの知識ではそこまではわからんとです。小犬のワルツで驚いたエラールのピアノ、続いて英雄ポロネーズ。この曲はそれほどの印象は無し。ただ、小犬のワルツよりは変化の大きい曲なのでその分エラールの響きを聞けた。で、ここまでの印象で一気に期待が膨らんだのが続くラ・カンパネラ。あのちょっと硬質な音こそ、カンパネラでしょ、ってのね。そして、聞いてみて、予想以上。カンパネラの響きは当然として、もう一つ決定的な違い。おいら、リストは大好きなのですが、このラ・カンパネラ実はそんなに好きじゃないです。ラ・カンパネラはブゾーニ版しかおいらは弾かないですし、CDなんかも実はラ・カンパネラはほとんど聞かないしもってないです。その大きな理由は、右手が3連符になるところから始まる左手のズンチャッチャ。野暮ったいったらありゃしない、って思ってました。ところが、エラールですと、そのズンチャッチャが重くないんです。あくまでもテーマを引き立てる響きになってます。低音を避けて高音での鐘の響きを追求したブゾーニ版よりも、低音に広がった分高音がより引き立っているような印象でした。すごいもんです、よく知らずにこの曲のことを嫌ってすみませんでした、リスト様。それから、続く32分音符の変奏も前の3連符とかぶるのであんまり好きじゃなかったのですが、ここで多分ソフトペダルを踏んだのか響きが変わって面白かったです。で、さいごに喜びの島。この曲から技巧性という面を排除して(乗り越えて?)弾かれる演奏って意外と少ない気がするので印象的。普通の演奏だと突っ込んでいきそうな所で一瞬ためてふわっと着地したりとか面白かった。でも、モダン楽器より、エラールできいてみたかった…。


あら、きれた

2009-11-28 20:11:18 | 日記・エッセイ・コラム

今のピアノを使い始めてから15年ぐらいになるが、初めて弦が切れました。なんか、ピーンというような音がしたのでちょっと中を見たのですが、その時は気づかなくて、しばらく弾いていたら高音で一か所だけおかしくなっていて初めて気付きました。で、調律師さんに電話したのですが、土曜日でお休み?、留守電でしたorz。ん、どうしたもんかねぇ…。ちょうど、寄席も近いので、そろそろ三味線の練習をしろよ、ってお告げかな??

あ、そういえば先日、学習院の寄席に行ってきました。4年生の引退公演だそうです。やっぱり他大の高座はいろいろ興味深くておもしろかったです。とくにトリのかわいらしいお兄さん、うどんや、ってww。高座の面白さに比べて、期待しすぎたお囃子は残念。音がこもってしまってよく聞こえねぇ。あと二三本調弦上げるとか、マイクなり何なり音響バランスを変えるか、弾く位置を工夫するとか、もうちょっといい状態で聴かせられれば良かったのにとおもう。ただ、高座でお囃子をやっていたおねぇさんは好演。噺をやっていないらしいので高座経験は少ないとか聞いたのですが、いい高座でした。それにしても、学習院の寄席の雰囲気はいいねぇ…。


へんなじかんにてれびみた

2009-11-18 09:37:35 | 日記・エッセイ・コラム

今日の朝は起きた時間が中途半端だったので、いつもは絶対見ない時間帯にテレビを見た。なんだっけ?加藤とかいう前は芸人さんだったような記憶のある人とか出てる番組。テレビつけてすぐにやってたのが、妻がいらっとくる夫のセリフ、とかいうの。あさから、見てるこっちがイラッときた。その程度のことでイラッと来てんじゃねぇ。夫に甘えてる妻の姿にムカつく。ま、そこも独身としてはうらやましい面でもあるのですが…。それにしても、一位が おれは働いている って、ホントか? 共働きの夫婦が今多いと思うのですが、そこでそんなことをいう夫がそんなに多いかね? 職場でも思うのですが、大体人間って他人に過剰に期待しすぎかと。言わなくてもわかってくれるって思いこんでいることの多いこと…。気をつけないといけませんな。

で、その次にいまだに飽きずにやってる市橋容疑者。一週間黙秘で絶食、っていうのがコーナー作って取り上げる内容か? 黙秘、で新しい情報が出てこないので、相変わらずこき使われてかわいそうなのが、両親。”いちはし”って聞こえるたびにつらい思いしてるんだろうからそっとしておいた方がいいかと。どうせ、出演料ももらえないだろうし。両親をおかずにして視聴率を稼ごうとしたあとに、加害者の親も被害者、ってなリンゼイさんの両親のコメント(しかも新聞記事のコピーに赤線、あれって手抜きにしか見えないおいらは原理主義?)で最後に締めるって、なんだろ? ギャグか? わらうところか? だいいち、まだ“容疑者”だろうに、もう有罪確定の調子で、全国に報道するっていいのか? それから、とくに報道がされないのだが、市橋容疑者を通報したおかげで、契約解除された会社が気になる。・・・っておいらもただの野次馬か(ーー;)

で、テレビから離れて寄席の芸人さんのお話。大好きってわけじゃないけど、定席行きたいなと思ったときに名前があったら行く理由になる芸人さんの一人の紫文師。もう何年も定席には行ってないのですが、先日ひとりでやるライブに行ってきた。寄席より狭いところだったので音がよく聞こえて面白かった。ま、そこでネットの話題が出たので、家に帰ってきた後チョロっと検索してみた。そうしたら、でるわでるわ、三流芸人等の罵詈雑言。ま、普通に紫文師の芸を褒める者の方が数が多いとは思うのですが、罵詈雑言の方が印象強い。で、ライブの時に言っていた、毎日同じだよ、って思われても困るって話通りの、いつ見ても同じことしかやらない、という批判! わ、ほんとにそんなこと言う人いるんだ、と思ってびっくり。いつも同じことしかやらない、って批判したらこの世界のほとんどすべてのアミューズメントは終わりよ。日本中のテーマパークなんか、ディズニーランドにいたるまで、それぞれのアトラクションはやってること基本的にいつも同じよ。日本中にある名瀑、あれもいつも水が落ちてるだけ、毎日基本的に一緒よ。山にいたっては毎日ただあるだけで人間が眼でわかるような範囲では何も変わらん。噺家だって、基本的にやっていること一緒よ。よくやられるネタなんてせいぜい100ぐらいしかないんでしょ。それを数百人の噺家がみんなで食い合ってるのですが・・・。ま、上は極端な話ですが、ただ毎日やっている、としか思わないって意見は恥ずかしいので、あんまりしない方がいいと思います。色物相手に、そういう意見は意味がなさすぎる。うーん、誰に向ってこんなこと書いているのか、よくわからんけど、書いてみたかった。それで、いちばんよく書いてあったのが、音曲師なんだから長谷川平蔵なんてくだらないことはしないで唄を唄え、って感じの意見。まぁまぁ、あつくならないで、って思いながらそういう意見を眺めた。あの、長谷川平蔵、を見たかったら紫文師を見るしかないんだぜ、って話。おいらは、長谷川平蔵は何度も見たい。あのばかばかしいおもしろさは、近頃はやりの、ナンバーワンよりオンリーワン。あれだけの三味線の腕を持っていて、もったいない、とか言うが、あれだけの腕を持って三味線を弾いて最後にダジャレで終わるっていうのは、あげて落とす、緊張と緩和、とかいうのの極端な形かと。落語にだってあるじゃん、藁人形っていう、くだらないオチしかない話。われてもすえにかわんとぞおもう、っていう崇徳院のオチだって結局ダジャレだし。あと、紫文師の場合、三味線の腕でどこでも生きていけるってのがあるだろうから、”音曲師”である必要もなさそう。

ちょっとまえに発表が一つ済んで、ちょっと気が抜けてきたここ一週間ほど、音楽関係を中心にネットをぐるぐると。ほんとだったらマビノギのG11のストーリーを進めようと思っていたのですが、どうもネットゲームをするほどは緊張が解けていないみたい。で、いろいろほかのアマチュアの方の演奏を聴きながら、これはおいらの趣味とは合わない、とか、おおーマジうめぇー、とか思ったりして楽しんでます。そこで、気になったのが時々ある ホロヴィッツ編 の文字。ホロヴィッツって楽譜を残さなかったって話きいたんだけど、出版されてるのか?とおもいまして、ネット上の楽譜屋を回るものの影も形もない。この人たち、どこで楽譜を手に入れたんだろう、と思って検索対象をネット全体に広げてやっと見つけました。いろんな人がホロヴィッツ版の楽譜をCDから採譜して公開してたんですね。びっくりした。で、さいきんカプースチンって本当に人気あるっぽいですね。ピティナのステップで弾いている人がいて名前を知ったのですが、ネットを回っていると録音の公開数がかなり多いんです。難曲揃いなのにすごいなぁ、と思いつつ、おいらもじきに弾いてみよう、って思いました。


うたはいいねぇ

2009-11-15 02:24:14 | 日記・エッセイ・コラム

のんびりのんびり買い進めてきたエヴァンゲリオンのDVDもついに第7巻。ついにカヲル君です。久々に見たのですが、いまいち盛りあがらなかった。ま、期待しすぎたのと、後半の第九のシーンは劇場版のDEATH編で何度も繰り返し見てたからってのでね、新たな刺激が少なかったんでしょう。ま、その分第弐拾参話が印象深かったですな。赤木博士が。以前見た時はなんとも思わなかったこの回ですが、とくに“破壊”をする赤木博士の行為が、気色悪いものがありましたが、久々にみると印象が変わっていいですね。赤木博士、ほんとばかよ、ロジックじゃないって言ってもね…。そうはいっても、そういう博士が良いです。

ってわけで、勢いでなんどめかわからないですが劇場版25,26話を見ていますが、あいかわらずの不快感。

みんな人を殺すことに慣れてないもの…

って、みさとさんひどいセリフっす。


まぬけでやんす

2009-11-13 20:28:23 | 日記・エッセイ・コラム

最近、どうもPCでCDなどを聴くときに音量がどうも小さいので、いつの間にか設定が変わったのかなぁ?、相性悪いのかなぁ?とおもっていろいろ調べたりしてたのですが、原因が分からず、???っておもってたら、なんのことはない・・・、二つのスピーカーのうちの一つがあさっての方向を向いていただけでした。モニターの陰にあったので今までちっとも気づいてなかったです。まぬけでやんす。

さ、気を取り直してピアノの練習頑張ろうっと。次はシューベルトの遺作のイ長調ソナタなのです。大作なのですが、好きなのでがんばるのです。