abyman の折り紙と日記

折り紙、本、旅の日記

折り紙と脳の話しの日記

2017-08-15 06:58:02 | 日記
今脳科学者の茂木健一郎の本を読んでいる。
「脳をやる気にさせるたった1つの習慣」という本だ。
茂木さんの本は何冊か読んだが、この本は一番わかりやすい。

脳は「偶有性」の状態でいるのだそうだ。
偶有性とは「確実性」と「不確実性」が混ざりあった状態なのだそうだ?

昔学生の頃、芝居をやっていた時、
同じ三畳の下宿に住んでいた先輩が、
「お前は何で演技してるんだ?」
という命題を出してきたことがある。
ハテナ?ぼくは絶句してしまう。
ぼくの中の「確実性」が「不確実性」になってしまう!

そして一週間、そのことばかりを考えた。
先輩に、
「そこに芝居があるから」
と答えたと思う?
これも「不確実性」いい加減な答えだと思う。
先輩は大笑いして
「そこに山があるからさじゃねえよ。もう少し考えろよ馬鹿!」
としたり顔でいた。
ぼくはおもわず赤面してしまう。

それから一ヶ月ばかりたって、
ぼくは先輩に、
「芝居はぼくの自己表現の媒体であって、媒体自体が目指すものではなく、
それは何でもいいんだと思う」
と答えた。
先輩は、
「おぅ、少しは考えてきたな?自己表現や自己実現が大事であって
芝居することそのものが目的ではないと思うよ」
先輩は笑ってぼくの肩を叩いた。

日常の中の非日常を演出すること。
そしていい意味で人を裏切ること。
そういうテーマがぼくのなかにある。
茂木さんが言うには、
「確実性」と「不確実性」のバランスが取れた状態を脳は喜ぶのだそうだ?