さて、いよいよ本番。
今日中に下山するので約10時間の長丁場。
膝に不安があるので角兵衛沢の下りが核心だろうか・・・
今日も快晴です♪
ピンボケですが、朝焼けの千丈ヶ岳を見ながら5:30出発。
太陽が見えた♪
日がさすと一気に暖かくなります。
目指す鋸にも朝日があたります。
地面には霜柱。
少し西風があるものの、天気は穏やか。
暑くもなく、寒くもなく、快適に歩けます。
小屋から中ノ川乗越まではほぼ樹林帯歩き。
中ノ川乗越手前で第二高点を望みます。
左のピークが第二高点。
第二高点の右側のルンゼを登ります。
ルンゼを見上げる。
ガラガラかと思いきや意外と安定してます。
つらら。
冷えてますねぇ~
このルンゼの登りで第1高点側から来たパーティーとすれ違う。
この先のルートを確認すると
「第二高点に登りますか?登るなら一旦引き返して樹林帯に明瞭な踏み跡があります。」
とのこと。
ルンゼを登り切った所に「明瞭」とは言い難いけど踏み跡を発見。
ここのことか?と思いながら第二高点へ。
第二高点到着!
中央アルプスの向こうに御嶽山。
第一高点の向こうに白く雪を戴いた北アルプスも見渡せます。
さて、ココまで樹林帯の分岐は見当たらなかったし・・・
やはりさっきの踏み跡が分岐か?と引き返し・・・
迷走が始まりました。。。
樹林帯と言うより草付きの踏み跡で、不明瞭な踏み跡が入り乱れ・・・
どう考えてもおかしい!と第二高点へ見落としが無いか確認しながら戻ります。
再び第二高点。
っで・・・
直下に分岐。
岩に矢印があるのは気づいていたけど、甲斐駒方面を指す矢印だと思ってました。
矢印の先を見ると・・・
ピンクテープ発見!
どこが樹林帯なの?
しかも第二高点のピークと言ってもいいような位置ぢゃん。。。
「引き返して樹林帯」と思い込んでいたので完璧に見落としてました。
先入観なしで歩いていたら迷うことのないルートだと思います。
迷走すること約1時間。
安易に見ず知らずの人にルートを聞くもんじゃないってことかしら。
直下の岩場を過ぎたら「樹林帯の明瞭な踏み跡」になったので・・・
ピークを巻いて来たとしたら表現が大きく違っているとは言えないかも?
思い込みは禁物と肝に銘じました。
樹林帯を下って行くとまぁ~た分岐がいっぱい出てくるんですよねぇ~
本線と思しきルートは稜線から離れる方向へ。
分岐は大ギャップのルンゼ方向へ。
このまま左にそれていっていいのか?と不安になる所で右への踏み跡。
確認しに行くとやはり踏み跡は不明瞭に。
はるか下方のルンゼの先に踏み跡が見えるしやはりこれはガッツリ下るのが正しいようだ。
北の予定が急遽前日に行き先を変えて・・・
以前(3年前)にリサーチしたし、と言う慢心からろくに調べずに来ちゃったからなぁ~
これが遭難の元ですね。
樹林帯から大ギャップを横目に。
ガレガレのルンゼを渡り、鹿の窓を見上げる。
少し登って見下ろす。
ココ、下りで使いたくないなぁ・・・
小石がいっぱいで落石要注意箇所です。
なが~い鎖を握るとばらばらと小石が落ちます。
他にパーティが居れば非常に気を遣う所ですね。
鹿ノ窓到着~
山梨側から。
一番の核心は越えました。
続いて小ギャップ。
鎖の横に踏み跡あり。
小ギャップの登り。
ほぼ垂直ですが、鎖もあるし、ホールドもしっかりしてるし、大ギャップの後なので何より短い!
あっさりって感じです。
小ギャップを越えると第一高点が近い!
振り返ると第二高点の先に甲斐駒。
ほんっと雲一つない快晴です♪
10:30第一高点到着!
迷走したりなんだかんだとロスがあったけど、ほぼ見込み時間通り。
八ヶ岳も快晴。
戸台川の先に赤い橋が見える。
ゴールの戸台大橋だろうか。
さぁ~て、眼下に角兵衛沢が見えてきました。
角兵衛沢の下り口。
結構安定してます。
少し下って見上げる。
すんごいザレザレ、ガレガレを想像してたので案外歩きやすいなと思いました。
小石のザレザレは雪道感覚で滑りながら下りましたが。
確かに登りで使うと大変そう。
唐松の紅葉が綺麗♪
左岸(右側)の樹林帯に踏み跡があります。
むき出しのガレ場は上部だけで結構樹林帯にルートがあります。
岩小屋付近。
右岸(右側)の樹林帯にピンクテープと踏み跡がありましたが・・・
左岸(左側)の方がハッキリとしたルートだったので左側を下りました。
基本的にルートは左岸に付いているようです。
ここから下は長~い樹林帯の下り。
紅葉に癒されながら。
当然ですが、ひたすら下ります。
途中で膝が悲鳴を上げ始めました。
なだめながら、ゆっくりゆっくり下ります。
リスさん発見!
写真じゃ分からないかなぁ~
中央の幹の左側に居ます。
看板が・・・
木に食われています。
角兵衛沢を下り始めて約3時間半。
戸台川に出ました~
渡渉しやすそうなところを探して少し上流へ。
石を伝い、最後は岸へジャンプ。
3年前に比べたらなんて穏やかなんでしょう~
下ってきた角兵衛沢を見上げます。
狭い沢かと思えば下部はかなり広いようで枝沢がいっぱい。
左岸の樹林帯に道がついています。
紅葉が綺麗です。
第1号床固で甲斐駒を振り返る。
しばらく歩くと第二堰堤。
そう、ココは!
3年前の苦い思い出の場所。
なのに、水が無い!
伏流になって表面はカラカラです。
あの時は一面、水浸しだったのに。
そして・・・
ダムから下に工事車両用の道が!
3年前は渡渉しながら河原を歩いたのに。
そしてそして・・・
ビバーグした古い登山道が残った崖は切り取られて工事車両用の道になってる・・・
渡渉したり巻いたりしながらたどった道が・・・
まるで高速道路。
16:30駐車場到着!
暗くなる前に無事下山できました♪
この後が無事ではありませんでしたが(^^;