医療マーケティングの片隅から

医療ライター・医療系定性調査インタビューアーとして活動しています。独立30年を機に改題しました。

誤字脱字

2008年03月31日 | レビュー

写真は某所で見かけた事務所。
ものすごく近代的なお店をつくってくれそうな会社だ!!
ちなみに電話番号はTLEと書かれていた。
誰か教えてやれよ・・・。

こういう誤字は笑えるのだが、最近の本の誤植の多さには食傷気味。
最近読んでいる限りでは、誤植が全くない本か、ものすごくある本に分かれる気がする。
ひとつでもある本は、かみまくりの新人アナウンサーのごとく、大量に見つかります。

最近話題になったWebビジネス関係の新書はすごかった。

「ログイン中に聴くいた曲のプレイリスト」
「ついつい聴くきそびれてしまう」

この著者のパソコンは、いちど「聴く」と入力しなければ「聴」の字が出てこないのだなきっと(笑)
内容はとても面白いのだが、こんなおそまつな誤植があると、説得力は半減デス。

ある医薬品開発に関する本もすごかった。こちらはハードカバー。
さっきまで酵素「ペクチナーゼ」が製造されていたはずの工場で、ところどころ「ペプチナーゼ」が製造され、おそろしいことに、「酵素」は、ときどき「酸素」に変身していた。
化学の書籍で、こんなことをされてはかなわない。ややこしいったらない。

おそらく、本の書き手は皆、パソコンで書いているのだろうが・・・

プロの校正者はちゃんと介在しているのでしょうか???

もちろん、きちんとプロとしての仕事をされている校正者はいまでもいるのだろうが、
こう誤植が多いと、出版点数が多すぎて、粗製乱造??と疑われてもしかたない。

そうかと思えば、著者の領域まで侵食してくる校正者に怒っている作家もいる。
私の愛してやまないよしもとばなな女史の日記「愛しの陽子さん」にはこんな記述が。以下、引用:

ここ数年、校正の人がものすごいクリエイティビティを発揮したがることが多くなってきた。
「じゃああなたが全部書きなさいよ」と思うような文章の直しがたくさんしてある。
これでは、この人、人の作品に自分の足跡を残したいのでは?とかんぐられてもしかたがない。私はたいてい丁寧に怒ってすごい手間をかけて文句を書き、つきかえすことにしている。

当然です(怒)
これはもう、校正の仕事の領域を明らかに超えている。

もうひとつ、今日きたメルマガに載ってたこの文章も面白かったので、誤字つながりということでこっそり転載:

先日、高齢の母から父のことでメールが来た。
「高血統ですが、毎日出来る抱け頑張ってます、ちゃんと血圧も墓っています、
ただ朝の血圧が他界」。
元気なのか危ないのか心配になった。 

 

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気になる看板

2008年03月27日 | 旅★日記

阪神高速を通るたびに気になる看板がある。
写真で見えますか?

社名の上に、「おーいオカムラくん♪」と書いてある。

それだけ(笑)。

このフレーズが理解できるのは世代的に限られそうで、しかもその世代はオフィス家具発注の立場からは身を引いているのでは…。

…なんて理屈っぽいことをほざくから、マーケターはクリエーターから疎まれる(笑)。

 しかし妙に印象に残っているんだから、ある意味良い広告なのかも。

もう少し走って梅田に入ると、この高速はマンションをぶちぬく、考えられないロケーションのところを通過する。
昨日聞いた話では、このマンションの3階・4階は道路公団の所有なのだとか。それにしてもキテレツ!

大阪も暖かいです。

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仮面高血圧

2008年03月21日 | 仕事

病院や健診で血圧をはかると、緊張で血圧がいつもより上がってしまうのが【白衣高血圧】。ふだん病院ぎらいで行かない人や、高齢の人には多いかもしれない。あ、あと白衣の女性に妙な妄想をいだきがちな殿方とかも?(笑)

逆に、病院ではなんともないのに、会社や家庭ではイラッとすることが多いためか血圧が高かったり、夜から朝にかけてぐぐっと上がっていたりする人がいる。これが【仮面高血圧】だ。つまり、本当は高血圧なのに、検査ではわからないから“マスクされた高血圧”というわけ。
英語ではmasked hypertension 。確かに直訳すれば「仮面」だ。

白衣高血圧と比べると、その危険度は【仮面高血圧】のほうが圧倒的に高いので、わたしの書く原稿にも積極的に取り上げたいところなのだが・・・。

以前から疑問に感じていたんですよ。

【仮面高血圧】って、なんとなくわかりにくいコトバだなあ、と。

「仮面」で検索しても、上位を占めるのは「ライダー」か「舞踏会」である。
「仮面」はかぶるお面が肝心で、それによっては素顔の本人よりもすばらしく、魅力的な人物に変身してしまうので、どうも危険なヤマイという感じがしない。
映画の「マスク」だって、かぶった時には超人的な力を発揮するじゃないですかー。それが高血圧って・・・あー腑におちない。ぴんと来ない。

「仮面うつ病」もしかりで、お恥ずかしい話、わたしは長い間、これを「うつ病だと偽っている人、またはそう思い込んでる人」だと思い込んでいた。つまり「仮病」に近いものだと思っていたのだ。
要は、「隠れている」「本人が気付かない」ということが大事なのであって、仮面というコトバではどうもそれが伝わらないのではないかと・・・。どう思います?そこんとこ。

で、今度の原稿では勝手に「隠れ高血圧」と書いてみることにした。

その方がよっぽど日本語としてはわかりやすいじゃん!
放っておくヤバイ、って気になるし。

自分でこのコトバを発明した気になり大満足だったのだが(バカ)、【隠れ高血圧】で検索したらなんと10万2000件もヒット。考えることは皆同じであった(ホントにバカ)。

しかし、どのサイトをみても「隠れ高血圧と呼ばれる仮面高血圧」などと表現しており、ますますわかりにくくなっている。

それは、医学用語のアレンジは基本的にご法度、という不文律があるから。
かつて「爪白癬」を「爪水虫」と表現した広告も物議をかもしたし、うつ病を「こころの風邪」と表現することにもいまだに賛否両論ある。

仮面高血圧というコトバを使わない新聞原稿が果たして監修の先生のおめがねにかなうかどうか?
うふふ。挑戦してみます。

 

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自治医大

2008年03月18日 | 旅★日記
今日は宇都宮の自治医大で取材。
2年ほど前には調剤薬局と医学書専門店のみでなんにもなかった駅前も、タリーズなどできていて街らしい風情に。
病院の建物の巨大さかげんは写メではつたわらず、残念。

せっかく宇都宮にきたというのに、取材前ではさすがに餃子ははばかられ、そのまま東京にとんぼ帰りするむなしさを慰めるべく、昨夜のうちに蒲田の金春でうまい餃子をあらかじめ堪能しておきました。
うーむ、仕事の準備もこのくらい周到にしていれば(笑)

医療情報と個人情報保護

2008年03月14日 | 医療・健康

2月に九段下・学士会館でおこなわれた「保健医療情報の利活用シンポジウム」に参加した。
もっとも気になったのは患者の医療情報(検査値とか)に個人情報保護法がどうからむか、という話。2005年に個人情報保護法がスタートしてからは、病院が医学データを集めて研究に用いるのにも、いちいち患者個人の同意を求めるようになっているのだそうだ。

健康情報学を専門とする某国立大教授が

「医学研究の目的に使うのであれば、法的にも個人の同意はMUSTではないんですよ」

と話したところ、ほとんどが医療関係者と思われる会場内は「へぇぇぇ~」「意外・・・」という空気でいっぱいに・・。
わたしも大学病院で遺伝子の分析をしたいから、と主治医に同意書にサインを求められたことがある。遺伝子情報だから特別なのだろうと思っていたのだが、そう特別なことでもなくなっているらしいのだ

じつはそんなわけで、EBMに破綻を来たしかねない状況になっている。

たとえば、地域別のがん統計をとる「地域がん登録事業」という国レベルの調査があるが、登録に同意しない患者がふえてきているため、データが「プアな状態」になっているという。国のがん予防対策などの根幹をなすデータであるだけに、ことは重大だ。

この4月からは「新医療計画」といって、各病院の得意な治療情報の実績が地域別に公開されるようになるが、これだって一部の患者のみの統計であればあまり意味はない。むしろ同意した人だけの「治療実績」を公表することになればかえって有害なのではないかと・・・。

米国での調査では、医学データの提供に「同意」する患者は34%程度。
うがった見方をすれば、「同意しない人」は医療に何らかの不満(たとえば全快していないとか)があるから同意しないということも考えられるから、結果的に、予後のいいデータばかりが集まってしまう可能性もある。(少なくとも、消費者対象のマーケティング調査では常識レベルの話なのです。)

ネットなどで見ていると、個人情報保護法からみて、地域がん登録など「個人の同意を得ずに医師が情報を収集しているのは法違反ではないか」と問題視する意見もあるようだ。(だからこそこのようなシンポジウムが開催されたのだと思うが)
しかしねぇ、人間、病気で気持ちが弱っているところに「同意書にサインしろ」といわれたら、しり込みして当然、ってことになるのではないだろうか。あまり仰々しくやられると、びびってしまうものである。

匿名性を守ることは前提ではあるが、医学データに関しては個人の情報ではなく、疾患の情報であるととらえるべきではないでしょうかね。そこがプアになったら、わたしたち患者も医学の恩恵を受けられないのだから。

「医療情報提供に参加してこそ、よいEBMが実現する」

という演者のことばが印象的だった。

 

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ブログとブログメーカー

2008年03月11日 | 旅★日記

脳内メーカー」につづいて出た「脳内ブログ」をためしてみた。
ごぞんじない方のために説明すると、自分の名前を入力すると、勝手に画数判断??でブログを書いてくれるのだ。

で、こんなのが出ましたけど。

2008年03月11日

会社の近くのコンビニに新作デザートが、登場!
その今ドキ珍しいバタークリームのまろやかなところと、
トッピングに削り節が付いてるところが、超ツボです。
しばらく、ハマってしまいそうです。

goo×うそこメーカー


自分のキャラ的になんとなく理解できる世界が・・・。
気分転換にお試しあれ。役にはたたないが、いっとき笑えるかも。
↑のリンクからいけます。

ところで、このブログに先週、ある異変があった。
これまでずっと週1000アクセスくらいだったのが、先週のある日突然、一晩で25000アクセスを超し(瞬間風速的にではあるがgooブログ全体中6位に!)、以来、ずっと1日500~600アクセスの底上げ状態が続いている。

この間、更新はおろか、大阪に出張中だったからアクセスすらしていないのだ。

なぜ???

SE系の仕事をしている友人スアマ君に聞くと、

「それはキカイですね」

サラサラサラ~~と音をたてんばかりにあっさりと言われました(笑)。

書き込み業者のシステムが自動的にアクセスしているというのだ。
だが、その割に業者系コメントはほとんどないし、ランキングも上がっているしで、単なるキカイのしわざとも思えないのだが・・・。
しかし、スアマ君いわく、「自動的にランキングのボタンを押すシステムもある」のだそうだ。なんて親切なシステムなんだ!そしてそれは何のために?謎は深まるばかり。

それにしても、もしかしたら、こんなくだらないブログがたくさんの方のお目に止まっているのかもしれないと思うと、まことに申し訳ないかぎり。
しかし、たいして役には立たないかわり、妙な健康情報は流していないつもりではある(って胸をはって言うほどのことではないが)。
ともあれ、いつも読んでくださってありがとうございます。

追伸 スアマ君、実名出しちゃってすみません。って実名じゃないっけ(笑)

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ドラッグストアショー2008

2008年03月02日 | 美容&ダイエット

幕張メッセへ、毎年恒例のJAPANドラッグストアショーにいく。
資格の更新に必要な単位かせぎのセミナー出席もかねており、朝~午後まで受講。
それプラス広い会場の見学、ハーゲンダッツを食べたり、お茶を飲んだりしていたらあっという間に夕方に。

毎年、ここで医薬品、化粧品メーカー各社の新製品が展示され、歩いているだけでなんとなくトレンドがつかめちゃう場なのだ。ありがたい。
今回は、市販薬の市場が活気があった。OTCは疾病の改善からライフスタイル改善へと範囲を広げ、百花繚乱なのだ。

会場では、各社のサンプルやプレミアムを盛大にもらうことができる。
だから、家族づれの一般の人とかもレジャーとして楽しんでいる。

わたしも、「ファンデーションのサンプル」「リゲイン2本」「うるおい美率の粉タイプ」「「救心のドリンクタイプ」「救心のクリアファイル(すごい・・・)」「シミ抜きティッシュ」「正しい自慰についてのハンドブック」・・・と、使えるモノ使えないモノいろいろもらった。

もらっておいて言うのもなんだが、いちばんありがたくないモノは、「クリスタルガイザー」であった。サンプルというか商品現品で、何を考えたのやら1リットルPETなのだ。いくらなんでも重すぎだろう!

各社のブースでは工夫をこらしたイベントが開催されている。わたしも昔はこういうのをよく考えたものだ(遠い目)。

いちばんうれしかったイベントは、第一三共のブースでの、ロボスキンアナライザーを使った肌年齢解析サービスである。まだ表面には出てきていないシミまで発見して画像化してしまう装置で、普通は美容皮膚科の肌診断ドックとかで1~2万円くらいかかるようなサービスだ。タダで受けられるなら20分待ちなんてなんのその。今回のミニイベントのなかでも、おそらく目玉だろう。

わたしの肌年齢評価は、いちおう、あらゆる項目で実年齢を下回っていた。

・・・が、シミがたいへんなことになっていた。
現在、すでに大きなシミが3つあるが(言われなくても自覚している)、これが将来、

あと36個増えるかもしれない

という戦慄の結果に・・・。まずいぞ、今年は少なくとも夏場に2回、沖縄に行く予定があるし・・・。(1回は、所属の沖縄民謡教室の兄弟子・姉弟子さんたちの発表会、1回はコンクールのリベンジのためであって、海にもプールにも入らないけど)

できちゃったシミについては、肝斑か老人性色素斑(→イメージが悪いが、要は紫外線が原因のシミ)かが問題になる。

肝斑だったら「トランシーノ」のような市販薬が効くが、レーザー治療を受けたら却ってわるくなる。老人性色素斑だったらその逆で、要は自分のシミがどちらなのかわからなければ対処のしようがない。
で、自分のがどちらなのかというと、これが判別できない。某化粧品メーカーのカウンターで聞いてみても「微妙です」ってそんな。
ロボスキンアナライザーで、ある程度その判断ができるようになるともっといいと思う。散布のしかたというか、出てくるパターンがちがうので、その傾向を分析すれば可能ではないかと思うのだが。

シミの話で終始してしまったが、今回シミジミと資生堂のコンパニオンはきれいだと思った。品がある。確かに「日本の女性はうつくしい」と思う(単純)。

そういえば、昨年は開催日が3月4日で、わたしは夜から「三線の日」の催しがあったので、幕張から一路、大船に駆けつけたのだった。あれから1年、本当に時のたつのは早い。

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